「大空を埋め尽くすパンツの群れ」実体化、「空飛ぶパンツ」一斉飛行セッション in 空フェス!
3月6日、ニコニコ動画内で創意あふれる作品を公開している「ニコニコ技術部」と[NKH]ニコ生企画放送局は共同で「みんなで羽ばたき飛行機を飛ばそう」というテーマのもと「空フェス!」を千代田区の3331 Arts Chiyodaで開催しました。
「空フェス!」では作品の展示や、ゲストによるトークセッション、「空飛ぶパンツ」の製作ワークショップや、150名を越える参加者が一斉に「空飛ぶパンツ」を飛ばすなど数々のイベントが催されました。
詳細は以下。
空フェス!オフィシャルサイト
「空フェス!」の端緒となったのはアニメ「そらのおとしもの」第2話のエンディング。「大空を埋め尽くし空をゆくパンツ」というまさに前代未聞のエンディングが公開、ものすごいインパクトをファンに残しましたが、これに触発された「尻P」こと星雲賞SF作家の野尻抱介氏が、オーニソプターの原理を用いてはばたきで空を飛ぶ「空飛ぶパンツ」をニコニコ動画で公開、ワンダーフェスティバル2010[冬]では株式会社クェスチョナーズより商品化が行なわれるなどの盛り上がりを見せています。
会場となった3331 Arts Chiyoda。「空フェス!」は3月14日のオープニングを前にしたプレオープニングイベントとなっていました。
千代田区立錬成中学校の建物だったものを改装したもの。
そこらじゅうに学校だった時代の名残があります。
3331 Arts Chiyodaのシンボルマーク。ちなみに3331というのは「お手を拝借、イヨーオ、シャシャシャン……」の「江戸一本締め」のリズムを表しています。
当日、会場入り口に貼られていたポスター。
体育館の脇をぐるっと回って入っていきました。
準備がすすむ会場。もうまったくそのまま体育館でした。
バスケットゴールもそのまま残っています。
湯川秀樹の書による額も飾ってある。
「空飛ぶパンツ」製作ワークショップの講師陣とブリーフィングを行う「空飛ぶパンツ」の開発者にして星雲賞作家の野尻抱介氏。ニコニコ動画での「尻P」としての活動も有名です。
12:30開場。参加者全員に、株式会社クェスチョナーズの「空飛ぶパンツ」が配布されました。
「空飛ぶパンツ」のワークショップが行われるテーブル。
この日の入場者は合わせて160名ほど。体育館がほどよく埋まり、盛況でした。
開場挨拶を待つ人々。
野尻抱介氏による開会宣言。
会場の様子は終日生中継されていました。
ワークショップも開始。
参加者全員で「空飛ぶパンツ」を製作していきます。
様々な自作飛行機の展示が行われました。
今回のイベントである意味大変な注目を浴びていた「たこルカ」風船。
上部にガムテープが取り付けられ、飛んで行ってしまった風船の回収に活躍していました。
YouTube - 飛んでいってしまった風船を回収する「たこルカ」風船 in 空フェス!
組み上がった人からテストフライト開始。
開発者にして日本の「空飛ぶパンツ」の第一人者でもある野尻氏から、直接アドバイスも受けられます。
空飛ぶパンツにつけるリボンを配布する参加者もいました。似た形の機体ばかりのため、よいパーソナルマークになるということでした。
最後の飛行セッション。100機を超える空飛ぶパンツが、ゴムを巻かれ時を待ちます。
カウントダウンと共に空を舞うパンツの大群。
YouTube - 空飛ぶパンツ一斉飛行 1回目 in 空フェス!
YouTube - 空飛ぶパンツ一斉飛行 2回目 in 空フェス!
来場したゲストの方々。左からTBSアナウンサー・鈴木順氏、株式会社クェスチョナーズ社長・藤岡聡氏、野尻抱介氏、「そらのおとしもの」監督・斎藤久氏、「ポストペット」「メーヴェのようなもの」で知られるメディアアーティスト八谷和彦氏。
会場を地下のスペースに移し、トークセッションの開始。
トークセッションでは、鈴木氏、野尻氏、八谷氏の三名が「飛ぶこと」にまつわる思いを語りました。
野尻氏が免許不要で手軽に空を飛べるモーターパラから空撮した画像を紹介。
八谷氏のウルトラライトプレーンからの空撮画像。「メーヴェのようなもの」を製作する「OpenSky」プロジェクトも紹介されていました。
アメリカではEAA(実験航空機協会)主催のイベントで自作飛行機で会場までやってきたりすることもあったり、艦船模型にエアガンを積んで砲戦をしたりするというかなり大規模なイベントがあるそうです。今回の「空フェス!」は、体験・参加型のホビーイベントの世界を少しひろげたと言えるのではないでしょうか。
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