取材

京都の伝統家屋「京町家」を1軒丸ごと貸し切れる宿泊施設「町家レジデンスイン」に泊まってみました


1階に仕事場、2階に住居を構えた職住一体型の日本の伝統家屋が「町家」です。京都では戦火を逃れた古い町家が今も残っているのですが、老朽化が進んだ京町家を改修して宿泊施設として運営しているのが「町家レジデンスイン」で、1名あたり約6000円から京町家を丸々1軒貸し切って宿泊できるとのことで、実際に泊まってみました。

Machiya Residence Inn: Holiday Rental Houses in KYOTO
http://www.kyoto-machiya-inn.com/ja/

町家レジデンスインの宿泊施設は京都市内に15軒ほどあり、いずれも観光に出かけやすい立地にあります。今回は東福寺近くの「月輪こはく庵」に宿泊してみることにしました。


月輪こはく庵は、JR奈良線・京阪京都線の東福寺駅から歩いて5分ほどの場所にあります。


「月輪こはく庵」と書かれたシックな看板が目印です。


入口は一般的な住居と同じようなドアが取り付けられていますが、デザインは町家の戸や窓に使われる格子をイメージしてあります。


町家レジデンスインは常駐のスタッフがいないセルフケータリング形式の宿泊施設のため、ドアの上部に電子錠が取り付けられており、宿泊予約時に登録した電話番号の下4桁を入力して解錠します。チェックイン時間は15時以降ですが、昼12時以降は京都駅で荷物を預けられる「駅近チェックイン」(荷物1個あたり750円)も利用可能です。


玄関はこんな感じ。


照明は和紙製のものとガラス製のものがあり、暖かい雰囲気です。


玄関の右手には、傘、靴べら、スリッパ。


左側にはノートPCが置いてあります。


反対側に回ってみると、お店の番台っぽくなっています。


ノートPCは自由に使うことが可能。


さらに、京都の観光ガイドブックなども置いてあり、観光の参考にできそう。


番台の下にはインターネット接続機器があり、全室で無線インターネットが使用可能で、有線接続も可能です。


番台の右手には窓があります。


窓を開けると、外側は格子になっていました。ただ、外の道路は交通量が多めなので、窓は閉めておいた方がよさそうです。


番台の後ろ側にはスクリーンがかかっており……


スクリーンを開けると、洗濯と乾燥もできるタイプの洗濯機が置いてありました。


洗剤、消臭剤、ハンガー、物干し、アイロンも置いてあるので安心です。


洗濯機の隣のドアを開けると……


洋式トイレがあり、床は畳敷き。


続いて、奥の部屋に行ってみます。


6畳の和室と……


キッチンがあります。


360度天球カメラの「RICOH THETA S」で撮影した1階の部屋の写真が以下のもの。

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ちゃぶ台は大きめなので、大人数でも広々と使えそうです。


到着してすぐにお茶を飲んで休憩できるように、お茶葉、急須、お湯のみが置いてありました。


今回は「京町家ぶぶ漬けセット付きプラン」という宿泊プランで予約したので、お米とお茶漬けモナカが置いてありました。町家レジデンスインには常駐スタッフがいないので、食事は宿泊客が自分で用意する必要があります。


宿泊パンフレット、テレビのリモコン、携帯電話。


パンフレットには近隣の観光案内などが書いてあります。


常駐スタッフはいませんが、何か困ったことがあれば、携帯電話のアドレス帳に登録されている「オフィス」に電話をかければOKです。


ちゃぶ台の隣に、布団2組が入った押し入れと、電子レンジ、冷蔵庫、金庫。


冷蔵庫は容量たっぷりです。


キッチンは2階まで吹き抜けになっており、非常に開放的です。

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調理設備は、電気コンロが2口と……


電気ケトル。


流し台の下には調理器具があります。


鍋、フライパン、小鍋。IH調理器もあるので、ちゃぶ台で鍋料理を作って食べることもできます。


鍋の隣には、包丁や調理用のざる、食器を干すカゴなど。


おたまや木べらなどの調理器具と、お箸、スプーン、フォーク、ナイフなどは引き出しに入っています。


食器棚には、丼や茶碗、コップなどが豊富に用意してあります。


コーヒーメーカーや、ドリップコーヒー、紅茶などの飲み物もあり、自由に飲むことができます。


食器棚の下段には、炊飯器とオーブントースター。


調理設備がかなり充実しているので、以下のような感じでご飯を作ることができます。


ぶぶ漬けプランで2人で宿泊した場合はご飯が3合分ついてくるので、ぶぶ漬けは夜食に食べてもよさそうです。


キッチンの横のドアからは、坪庭に出ることが可能。


坪庭は砂利敷きで、モミジやツバキなどが植えられていました。


和室の奥には引き戸があり……


洗面台、トイレ、お風呂などの水回りがまとまっています。


水回りの360度写真が以下のもので、フェイスタオルとバスタオルは人数分が用意されていますが、寝間着は置いていないので自前で持ってくる必要があります。

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洗面台は正面に大きめの鏡があります。


アメニティは、綿棒、コットン、カミソリ、歯ブラシが置いてあります。


洗面台の上部の収納にドライヤー。


トイレは、玄関と1階奥の2カ所にあるので、大人数で宿泊した際も安心です。


予備のトイレットペーパーは洗面台の下にあります。


お風呂はモダンな作りで、バスタブは大人1人が楽々入れるくらいの大きさ。


シャンプー、コンディショナー、リンスは備え付けです。


ボディースポンジもあります。


お風呂からは坪庭が見えます。


続いて、階段を上がって2階に行ってみます。


階段を上がると、左右に部屋があります。


右側の部屋は寝室で、シングルベッドが2台置いてあります。


寝室の360度写真は以下から見ることができます。

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化粧台があるので、洗面台と合わせて朝の支度に便利です。


化粧台の横のドアはスタッフ用なので開けることはできません。


ベッドの奥には窓があり……


窓から1階を見下ろすと坪庭が見えました。


ベッドの正面には障子戸。


障子を開けると、キッチンを見下ろせます。


寝室と吹き抜けの様子は、以下の360度写真を見るとよく分かります。

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階段の左手の部屋は和室です。


部屋の広さは5畳。

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天井には太い梁(はり)がむき出しで見えています。


部屋の奥には押し入れ。


布団が2組入っています。


机とイスが置いてあるので、ちょっとした作業をする際に便利です。


窓の外は道路に面しています。


なお、「月輪こはく庵」の1泊の宿泊費は、2名だと2万3000円(1名あたり1万1500円)、3名の場合は2万6000円(1名あたり8666円)、4名の場合は2万9000円(1名あたり7250円)、5名の場合は3万2000円(1名あたり6400円)、最大人数の6名の場合は3万5000円(1名あたり5833円)からとなっていて、大人数で宿泊するほど1人あたりの料金が安くなります。宿泊予約は、公式サイトから行うことが可能です。

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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