約9000万回再生された「スター・ウォーズ」最新作予告編のサントラ未収録のあのすごい曲は一体何なのか？

2015年12月18日に全世界の期待を背負って公開された映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は、全世界興行収入が20億ドル(約2258億円)を突破し、ウォルト・ディズニー・スタジオ史上最高のヒット作になりました。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を大成功に導いた要因の1つが、定期的に公開されてきた数々の予告編です。スター・ウォーズを楽しみにしている人たちの心をあおりつつも、興味を抱かせ続けた予告編には、予告編だけでしか流れていない1つの印象的な曲が使用されていました。

以下の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編で使われている楽曲は、映画の本編だけでなくサウンドトラックにも収録されていません。

Star Wars: The Force Awakens Trailer (Official) - YouTube

マスクをかぶったレイが映し出されるとともに、ピアノの単音が響きます。

単音が一定間隔で響くミステリアスな雰囲気の中、見たことのない新キャラクターが登場し、見ている人を予告編に引き込んでいきます。

曲調が一変し壮大な曲が流れると共に、明らかにダークサイドに落ちたであることがわかる新キャラクターのカイロ・レンが登場。

さらに、アレンジされた「フォースのテーマ」が流れ、往年のファンにスター・ウォーズが帰ってくることを知らしめました。この予告編を見てテンションが一気に上がり、夜も眠れなくなったファンは多いはず。

この予告編で使用された楽曲は「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」本編およびサウンドトラックに含まれていませんが、あまりにも印象的なため、同曲を使うだけで昔の映像が現代風によみがえります。この楽曲を1999年に公開された「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」の予告編に合わせたのが以下のムービーです。

Star Wars: The Phantom Menace - Modern Trailer - YouTube

この印象的な曲を誰が作っているのかというと、数々の音楽賞受賞経歴を持つUrsine Vulpine氏というミュージックコンポーザーです。Vulpine氏は「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」以外にも多数の予告編音楽を手がけています。

アクション映画としては珍しく第88回アカデミー賞作品賞にノミネートされ、合計10部門にノミネートされている「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の予告編では、Vulpine氏の「I'm Going To Drive Until It Burns My Bones」という楽曲が前半部分で使用されています。

Mad Max: Fury Road - Official Theatrical Teaser Trailer [HD] - YouTube

2013年にアメリカ国内で興行成績1位を獲得した「ハンガー・ゲーム2」の予告編では、Vulpine氏の「One Last Moment Of You」という楽曲が後半部の盛り上がるシーンで登場し、見ている人に大きなインパクト与えました。

The Hunger Games: Catching Fire Official Theatrical Trailer (2013) HD - YouTube

Vulpineは2016年1月にサウンドクラウドでアカウントを開設し、なんと予告編で使用された楽曲の全編を公開中。サウンドトラックに収録されていない曲も無料で試聴可能になっています。

Ursine Vulpine | Free listening on SoundCloud
https://soundcloud.com/ursine-vulpine

以下の楽曲はそれぞれ上から順に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「ハンガー・ゲーム2」の予告編で使用されたものです。

「Star Wars: Episode VII Trailer Music - (Confidential Music & Ursine Vulpine - The Force Awakens)」


「I'm Going To Drive Until It Burns My Bones (Featured in Mad Max: Fury Road Official Teaser Trailer)」


「Ark Ascending (as featured in The Hunger Games: Catching Fire Official Theatrical Trailer)」