過去100年でどのような夕食が食べられてきたのか一発で分かるムービー「100 Years of Family Dinners」
「世界中の子どもたちは朝ごはんにどんなものを食べているのか?」を見てみると、国によって子どもたちが食べている朝食に大きな違いがあることが分かります。それでは、同じ国の中で時間をさかのぼって過去100年間の食事を比較すると、どれくらい内容は変化しているのでしょうか。そんな疑問に対する答えを分かりやすくまとめたムービー「100 Years of Family Dinners」がYouTube上で公開されています。
100 Years of Family Dinners ★ Mode.com - YouTube
「100 years of dinner」
というわけで、まずは100年前の1915年の夕食から。メニューはローストビーフとフランコニアポテト。
お皿が出てきて……
そこにローストビーフとフランコニアポテトが盛り付けられました。
肉厚のローストビーフとテラテラ光るポテトの組み合わせは100年経った現在でも人気が高そう。「フランコニアポテト」というのはドイツのフランコニア地方で食べられているポテトを示している模様。
ムービーでは各年代の夕食を……
ペロリと完食したら次の年代のメニューが登場するスタイル。
続いて1925年のチキン・ア・ラ・キング。
ライスの上に……
鶏肉や野菜をクリームソースで味付けしたものを載せた料理です。食パンのトーストやパイを添えて食べることもあるそうです。
トローリあんかけご飯のような見た目で、野菜たっぷり。
1935年の代表メニューはクリーム・チップド・ビーフとバターで炒めたグリーンピース。
食パンをトーストしたものに、薄切りの牛肉にホワイトソースをたっぷりあえたクリーム・チップド・ビーフを載せて、横にバターで炒めたエンドウ豆を添えています。チップド・ビーフというのはハムのように薄切りされた干し肉だそうです。
たっぷりホワイトソースがかけられており、見た目はとてもゴージャス。
1945年はスパムとベイクドポテト、ライマメ。
これまでで最も質素な見た目の夕食メニュー。
スパムは焼いたものではなく油で揚げているようです。
続いて1955年はTVディナー。
テーブルに出てきたのは四角いケース。これはオーブンで温める冷凍食品です。
中にはグレイビーソースがたっぷりかかったローストターキーと……
グリーンピースとマッシュポテト。
ジューシーそうな見た目のローストターキーと……
1925年のメニューからコンスタントに登場する豆類。
そしてみんな大好きマッシュポテトの組み合わせ。かなり凶悪なコンボです。
1965年はチキンキエフと蒸したニンジン&ポテト。
鶏肉にパン粉をまぶして揚げたチキンキエフと、蒸したニンジン&ポテト。ポテトにはクリームソースがたっぷり。
チキンキエフはウクライナやロシアのカツ料理で、バターを骨なしの鶏胸肉で巻き、小麦粉、溶き卵、パン粉の衣をつけて焼くか、揚げたものだそうです。
1975年はチーズフォンデュ。もともとは古くなって味の落ちたチーズを白ワインなどで煮込んだ家庭料理で、スイス・フランス・イタリアなどのアルプス山岳部でみられた料理です。
用意するのはピック(具材を刺してチーズを絡めるための棒)、鍋を置く台、チーズを絡めて食べる具材(ハムとパン)。
チーズフォンデュはスイスのグリュイエールチーズで作ったもの。
パンやハムをたっぷりチーズに絡めて食べればOK。
野菜の姿はどこにも見当たりません。
1985年はスロッピー・ジョー&マカロニ・アンド・チーズ。
右下の黄色い食べ物がマカロニ・アンド・チーズ。その名の通り、マカロニにチーズを絡めたもの。
スロッピー・ジョーは炒めた牛挽肉を味付けしてバンズで挟んだもので、アメリカの家庭のハンバーガーといった感じ。
1995年はビーフタコスとリフライドビーンズ。
まずはレタスの千切りをお皿に盛りつけて……
ここにタコスを3つ載せます。
そして、ゆでた豆を油で炒めてつぶしたリフライドビーンズをドロリとトッピングして完成。
久しぶりの野菜たっぷりメニューです。
2005年は寿司。
お皿に醤油を注いで……
お寿司を盛り付けます。
寿司はマグロ・海老・サーモンの握りと、マグロ&アボカド巻き・アボカドの巻きの5種類が並んでいます。
最後にお皿にガリとわさびを添えれば完成。
日本人が思っている以上に寿司は海外文化に溶け込んでいるようです。
そして2015年のメニューはキヌアピラフにグリルサーモンを載せたものと、ケールのサラダ。
まずお皿にキヌアのピラフを盛りつけて……
さらに、グリルサーモンとレモンを載せます。
そして同じ皿にたっぷりのケールのサラダをトッピングして完成。
1995年辺りから一気にヘルシーなメニューに変化していますが、2015年のメニューもサラダがたっぷりでまさかの「お肉がないメニュー」。2005年から続いて「お肉がないメニュー」が定番メニューとして登場するとは驚きです。
なお、特に「アメリカの過去100年間の夕食」と明記されているわけではありませんが、ムービーを公開しているのはアメリカのメディアMODE。MODEは「100 Years of Family Dinners」の他にもウェディングドレスやランジェリー、水着、ファッションなどの過去100年の変化を追えるムービーを公開しています。
100 Years of Fashion
・関連記事
世界中の子どもたちは朝ごはんにどんなものを食べているのか? - GIGAZINE
死刑囚12人が最後に食べた食事 - GIGAZINE
ツール・ド・フランスを走る選手の食事を体験してみたら大変なことになったムービー - GIGAZINE
食事が不要になる完全栄養食「ソイレント」がついに出荷を開始 - GIGAZINE
日本の定食スタイルが定番メニューなコロンビアの食事情は素晴らし過ぎる - GIGAZINE
・関連コンテンツ