Amazonが対価5ドルで偽レビューを売っていた1114人のユーザーを提訴
By Nic Taylor
Amazonは2015年4月に偽のレビューを販売していたいくつかのウェブサイトを提訴するなど、Amazonのレビュー欄から疑わしい投稿を除去するための法的措置をとっていますが、さらにAmazonは偽のレビューを1つあたり5ドル(約600円)以上で販売していた1114人のユーザーを、消費者保護法に違反しているとして提訴しました。
Amazon sues 1,114 reviewers, some selling their opinions for $5 | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2015/10/amazon-sues-1114-reviewers-some-selling-reviews-for-5/
Title - Amazon.10.16.complaint.pdf
(PDFファイル)http://cdn.arstechnica.net/wp-content/uploads/2015/10/Amazon.10.16.complaint.pdf
「Fiverr」というウェブサイトでは、アカウントを作ったユーザーにAmazonの偽レビューを書いてもらい、その対価としてレビュー1つあたり5ドル以上の報酬を支払っていました。Amazonは、そんなFiverrを利用して偽のレビューを投稿した1114人のユーザーを「氏名不詳の人物」として提訴しました。Amazonの弁護士は「偽レビューの投稿はAmazonのウェブサイトやブランドの信頼を低下させています」と説明しており、Amazonの使用規約およびワシントン州消費者保護法に違反しているとして賠償を求めています。
なお、今回の訴訟では「Fiverr」自身は被告として指定されておらず、Fiverrのユーザーがアルファベット順で「aashiralvi」から「zajiue」と、実名ではなくユーザー名で訴えられています。訴訟内容を記載したPDFファイルには、「bess98」というユーザーによる偽レビューを勧誘するメールや、製品ページの偽レビュー投稿に関する詳細のメールが確たる証拠として記載されています。
Ars TechnicaがFiverrに今後の方針を尋ねたところ「我々はAmazonの使用規約を破る不当なコンテンツやサービスを積極的に削除します」とコメントしています。Amazonは偽レビューを根絶するまでこれらの法的措置を続ける見込みで、4月にAmazonが提訴した偽レビュー投稿サイトの大半は閉鎖しています。一方で、訴えられた後も運営を続けているウェブサイトも存在しているため、ウェブサイトだけでなく、わずか5ドルであっても違法レビューを販売したユーザーを提訴する、という決断に至ったようです。
By prizepony
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