ハードウェア

スイッチハブ製品にケーブルを挿す際に突如ネットワーク設定がリセットしてしまう可能性


世界最大手のコンピュータネットワーク機器開発会社Cisco(シスコ)のスイッチハブ製品に、ケーブルを抜き差しするとネットワーク設定がリセットされてしまう問題が2013年に報告されていましたが、該当製品は既に世界中のデータセンターに配備されてしまっており、ネットワーク管理者が頭を抱える状況になっています。

This hilarious Cisco fail is a network engineer's worst nightmare
http://thenextweb.com/insider/2015/09/07/this-hilarious-cisco-fail-is-a-network-engineers-worst-nightmare/

設定リセットの問題が報告された製品は、データセンター向けに供給されているCisco Catalyst 3850 シリーズ スイッチCisco Catalyst 3650 シリーズ スイッチの2種類のスイッチングハブ。以下の写真にうつっているのは3850シリーズの24ポートモデルと48ポートモデルを交互に4台重ねた物。


こちらは3650シリーズで、同じく24ポートモデルと48ポートモデルが交互に4台積み重なっています。


データセンターなどで使われているLANケーブルは、ケーブルが機器から抜けないようにするため、ケーブル取り外し用タブの上部を保護用パーツ(protective boot)が覆っている製品が使われています。問題となっているスイッチングハブでは、一番左側のポートにケーブルを挿す際に保護用パーツがポート上部のリセットボタンに触れてしまい、「ピッ」と短い音が鳴ったが最後、わずか数秒で工場出荷時の設定にリセットされてしまうとのこと。


スイッチングハブとケーブルを横から見た様子はこんな感じ。ケーブルを挿すとリセットボタンの真正面に保護用パーツが当たってしまうことが分かります。この製品が設置されているデータセンターは規模の大小に関わらずネットワーク設定がリセットされてしまう可能性があり、センター内のネットワーク全体に影響を及ぼすことも考えられます。


Ciscoの報告によると、このボタンの問題は製品の発売後に見つかったもので、対策としては「保護用パーツのついていないケーブル、もしくは保護用パーツを切り取ったケーブルを使うこと」「configモードでリセットボタンの機能をオフにすること」が推奨されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
どのような基準でスイッチングハブを買えばいいのか検討してみる - GIGAZINE

LANケーブルから電源供給するPoE給電ハブでコンセントから解放されてみた - GIGAZINE

LANケーブルが変わると速度がどれほどアップするか38種類テスト結果まとめ - GIGAZINE

複数の無線LAN・3G・4Gネットワークを束ねて爆速でインターネットに接続する「Dispatch」 - GIGAZINE

世界中に張り巡らされている海底ケーブルの詳細な図 - GIGAZINE

「無線が有線を超える」、ギガビット超えWi-Fi通信を可能にするバッファローの最上位無線LANルーター「WXR-2533DHP」開発者インタビュー - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.