ソフトウェア

Chromeで使っていないタブを休止させてメモリ消費量を抑える公式機能「Tab Discarding」テスト開始へ


Chromeは開いているタブを全て100%の状態で実行するため、タブを使っている・いないにかかわらずメモリを消費してしまいます。そのため大量にタブを開くユーザーはムダに大量のメモリを使用してしまうほか、電源消費量も増加するため、ノートPCであればバッテリー駆動時間にも影響を及ぼしていました。この問題を解決するべく、Chromiumチームは使っていないタブに優先順位をつけて休止させる「Tab Discarding」機能のテストを開始しました。

As we speak, the chromium team is adding tab discarding to Windows and Mac OS…
https://plus.google.com/+FrancoisBeaufort/posts/BpyZMwCEFnw

Issue 1249693002: Improve the about/discards UI, allowing each tab to be individually closed. - Code Review
https://codereview.chromium.org/1249693002/

「Tab Discarding」はシステムメモリが不足している時に使っているタブと使っていないタブを自動判別して、バックグラウンドのタブを休止させる機能。休止したタブは閉じられるわけではなく、タブバーにそのまま表示され、再度タブを開くとリロードされるようになります。自動判別は「タブランキングシステム」に基づいており、Chromium.orgによると、休止となるタブの順番は以下のようになっています。

1:新しいタブやブックマークのような内部ページ[Internal]
2:かなり前に選択されたタブ
3:最近選択されたタブ
4:オーディオを再生しているタブ[Audio]
5:アプリを実行しているウィンドウ
6:固定されたタブ[Pinned]
7:選択したタブ

Tab Discarding機能はWindows・Mac OS向けに構築済みで、Linux版も近いうちに完成する予定。Chromeのアドレスバーに「chrome://flags/#enable-tab-discarding」と入力し、「Tab Discarding」の項目を有効化すれば「chrome://discards」から利用可能になるとのことですが、日本語版のChromeでは試験運用機能リストページにまだ項目が表示されていない模様。

なお、開発段階の機能をテストできる「Chrome Canary」では、すでにTab Discardingが提供されています。アドレスバーに「chrome://flags/#enable-tab-discarding」と入力して「Enable tab discarding」の項目にある「有効にする」をクリック。


「今すぐ再起動」をクリック。


これでTab Discardingが使えるようになったので、「chrome://discards」を開いてみると、現在開いているタブが一覧表示されました。システムメモリが不足すると、これらのタブがランキングに従って自動的に停止されるのですが、「Discard tab now」をクリックすると……


手動で不要と判断された2つのタブを停止することもできました。一覧から個別にタブを停止することも可能です。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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