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被写体を自動追尾して撮影するロボットカメラマンシステム「SOLOSHOT2」


アウトドアスポーツを楽しんでいる姿を撮影したい時、何人かのグループなら交代してカメラマンを担当することができますが、1人だとどうにもなりません。三脚にカメラを固定してもいいのですが、ただの定点カメラのようになってしまったり、気付いたら自分がカメラの画角から外れていたりして、悲しいムービーになってしまうこともあります。そんな時に役立つのが、カメラマン代わりになって自動的に撮影を行ってくれる「SOLOSHOT2」です。

Home - SOLOSHOT
http://shop.soloshot.com/

その仕組みは、三脚に固定した「ベース」に、被写体につけた「タグ」を認識させることで実現しています。人間のカメラマンの場合は被写体の位置をその目で確認して撮影しますが、SOLOSHOT2はタグの位置をベースが認識し、画角から外れないように追尾してくれるというわけです。実際にSOLOSHOT2の自動追尾がどんなものなのかは、以下のムービーを見ると分かります。

Tracking - YouTube


柵の手前に立っているオレンジ色の物体が「SOLOSHOT2」のベースで、上には撮影用のアクションカメラが取り付けられています。取り付け可能なカメラの重さは5ポンド(約2.3kg)まで。右奥からやってきた乗馬中の人が腕にタグをつけているので……


この人が動くとベースもそれを追尾するように動いています。左下のワイプに表示されているのが実際に撮影された映像です。


被写体は人とは限りません。タグを取り付ければ、飛ばしているドローンを撮影することも可能。対応距離は10フィート(約3m)から2000フィート(約610m)までで、バッテリーでの連続稼働時間は4時間。


バイクでウィリーしつつカメラの周りをぐるぐると走行中ですが……


左右方向のパンに360度対応しているのでどこかで途切れてしまうということはありません。パン速度は毎秒80度。また、上下方向のティルトは140度対応で、毎秒35度動きます。


防水・耐衝撃性能も備えているので、アウトドアアクティビティのお供に最適です。


また、アクセサリーの「カメラコントローラー」でカメラの端子に接続することで、SOLOSHOT2が取り付けたカメラの操作を行い、被写体に自動でズームするなどの操作を行うことができます。

Zoom // April Homepage Respin - YouTube


ゲレンデの上の方にいる人物が被写体で、滑り降りてくる様子を逃さないように追尾。


人物はどんどん近づいてくるので、どんどんズームアウトして広角寄りになっていき、最後はカメラの前で停止するところまで、フレームアウトさせることなく撮りきることができました。


このほか、実際にSOLOSHOT2を使って撮影したムービーもYouTubeで公開されています。たとえばコレはラジコンカーを走らせている様子。ラジコンカーの場合、「操縦しつつ撮影」ということができない上に、コースによってはあちこち広く走り回るので、自動追尾&自動ズームがお役立ち。

Robots Filming Robots At RC Race Track - Filmed With SOLOSHOT2 - YouTube


アクションカムやハンディカムではなくデジカメを取り付けて連写撮影することもできます。設定によって15秒・30秒・45秒間隔での撮影が可能。実際にどんな感じに写るのかは以下のムービーで確認できます。

New SOLOSHOT2 Feature - Photo Burst For DSLRs - YouTube


「SOLOSHOT2」のベースとタグの組み合わせは399ドル(約4万9300円)、カメラコントローラーも加えたパックは498ドル(約6万1600円)。ちなみに、取扱店舗一覧を見ると、日本ではOzawa Globaltraceとなっていますが、この会社は総合商社なので一般客への対応はしていないとのこと。Amazon.co.jpで探すとベース+タグが6万円台で販売されていますが、いずれも並行輸入品のようなので、購入を考えている人は注意が必要です。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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