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Apple Watchのピクセルを超拡大表示すると実はこんな構造になっていた



アメリカ・ユタ大学の網膜神経科学者で、写真家でもあるBryan Jones氏が、Apple Watchのディスプレイを顕微鏡で超拡大してピクセルが並ぶ様子を撮影した画像を公開しています。

Apple Watch Pixels - Jonesblog
http://prometheus.med.utah.edu/~bwjones/2015/07/apple-watch-pixels/

これがApple Watchのディスプレイの拡大画像です。Apple Watchのホーム画面の背景に用いられている「黒」を強調するために、ピクセルの明度比を黒の比率が高めになるように設計されているほか、青いピクセルだけがやたらと大きく、向きが90度異なっているのも興味深いところです。撮影に使われたApple Watchは42mmモデルで、ディスプレイの解像度は312×390ピクセル。ピクセルの密度は326ppiで、38mmモデルのApple Watchとは解像度が異なるとのこと。


一方、以下の画像はiPhone 6のディスプレイを拡大した様子。Jones氏は「同じRetinaディスプレイでも、Apple WatchとiPhone 6のピクセルの見た目とは大きく異なる」と述べていて、その理由について「確証はないが、Apple Watchのディスプレイは有機ELを利用しているためだろうか?」とコメントしています。Jones氏が最も驚いたのは、iPhone 6と比べてApple Watchのディスプレイはピクセルが極小サイズだった点で、「光を出す部品を小さくすることで解像度は高く保ちつつも、バッテリーへの負荷を軽減して電池持ちを良くしたり本体が過度に熱くならないように調整している」とJones氏は分析しています。


Apple Watchのディスプレイを強く押し込んで静電容量性の加圧センサーを作動させた時のディスプレイの様子は以下のようになっていて、赤・緑・青のピクセルの上に接触素子がオレンジ色のドット状に表示されています。Apple Watchの設計上、ピクセルと接触素子の距離が非常に近いためにこのように見えるとのこと。


Apple Watchでは、このようなピクセルが肉眼では確認できない細かさで敷き詰められているというわけです。これらの写真はオリンパス製の双眼実体顕微鏡とキヤノンのEOS-1D Mark IIIを使って撮影したそうです。


なお、Jones氏のブログには、Retinaディスプレイを初めて搭載したiPhone 4や、さらに1世代前となるiPhone 3Gのピクセルを比較する写真もアップロードされていて、端末ごとのピクセルの並びの違いが一目で分かるようになっています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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