取材

承太郎とDIOっぽい駆け引きを小野大輔・子安武人が繰り広げた「ジョジョの奇妙な冒険」プレミア上映会最終回


DIOが渋谷駅前スクランブル交差点をジャックしてから1週間、とうとう「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編」が最終回を迎えます。このテレビ放送に一歩先駆けて、19時30分から有楽町・TOHOシネマズ日劇で第10回プレミア上映会が開催されました。プレミア上映会も、これが最終回です。

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』公式サイト
http://jojo-animation.com/

進行は小林治さん。ゲストは空条承太郎役の小野大輔さん、DIO役の子安武人さん。小野さんはおなじみの「うっとおしいぞ、このアマ!」で挨拶。子安さんはこういったイベントに出てくるのは3年ぐらいぶりだとのことで、多くのお客さんの「圧」に驚きつつのスタートとなりました。


まずは最終話に向けて、第46話の「DIOの世界 その2」の上映からスタート。DIOのスタンド「ザ・ワールド」がどんな能力なのかがジョースター一行にはわかりません。


そこで、花京院はDIOが動けば発動するように全方位にエメラルド・スプラッシュを配置。攻撃はかわされますが、これをきっかけに能力の秘密に気付きます。


花京院の遺したヒントから、「ザ・ワールド」が時を止める能力であることを理解したジョセフ。


しかし、それがわかっても時を止められてしまっては手が出せず、ジョセフはDIOの前に敗れます。


続いて、第47話「DIOの世界 その3」。自らの力を誇示するように、承太郎の挑発に敢えて乗るDIO。ラッシュ対決でもザ・ワールドがスタープラチナを上回ります。


ところが、戦いの中で承太郎もわずかながら止めた時間の中を動けるように。慢心から一転して承太郎の攻勢になり、DIOは予定していたとおり、ジョセフの死体のもとへ……。


第47話はサビの「THE WORLD」という歌詞に合わせてDIOが「ザ・ワールド」を発動させ、時を止めるという特殊OP。


実はこのOPは企画当初から入れることが決まっていたもので、後付けではありません。その証拠として、冒頭に出てくる振り子は、DIOが特殊OPで止めた9秒と同じく、9回振れています。


トークパートでも小野さんと子安さんの激しい“攻防”が繰り広げられ、子安さんの提唱する「世が世ならDIOは主人公だった」トークに小野さんが押し負けそうになる場面も。


そんな2人はアフレコに挑む姿勢もちょっと異なっていて、家でもわりと大きめの声を出す小野さんに対し、子安さんは尺は確認するけれど大声ではやらないとのこと。そこは、1人でやるのと、他の人のテンションを受けて演じるのとで違いがあるという子安さん。いざ現場に入ると、テストでも100%に近い声を出すことになるのですが、それが本番になると、自分でも思っていなかったぐらいのテンションで演じることになっているそうです。


第1部のディオ・ブランド―から通して出演している子安さんは、第1部の時点では第3部のアニメ化はまだ決まっていなかったため、目の前のディオ・ブランドーに全力を尽くしたものの、結果として、こうして通して演じることができたので幸せだったと振り返りました。ラストに近づいてくると、DIOが状況を楽しんでいるのと同じように、子安さんも演じていて楽しくなってきて、「本番でどう演じたのか」を覚えていないぐらいだとのこと。


どれぐらいDIOと一つになっていたかというと、演じ終えたときに「これで普通の声優に戻れます」と言ってしまったぐらいだとか。この「やり遂げた」感覚は、承太郎を演じた小野さんも同じだと語っていました。


当初は自分に承太郎ができるのか、子安さん演じるDIOに勝てるのかと不安だった小野さん。しかし、仲間と共に旅をすることで、承太郎としても、小野大輔としても、目指していたものが叶ったとのこと。


子安さんと小野さんの掛け合いはどこまでも盛り上がりを見せていました。熱い思いについては「アニメディア」の対談でも語られているとのことなので、気になる人はチェックしてみて下さい。


そしていよいよ最終回、第48話「遥かなる旅路 さらば友よ」の上映へ。映像は本日完成したてのものだとのこと。ジョセフの血を全て吸ってパワーアップしたDIOに、怒りを燃やす承太郎。


正面から戦いを挑みますが……


「ザ・ワールド」で止められる時間も長くなり、「最高にハイってやつだ」とDIO。


承太郎はどうやってDIOに立ち向かうのか?


小野さん、子安さんともに出せるだけの力を出し切って演じて、どう演じたのか覚えていないというほど魂の込められたバトルがどう描かれているのか。このあと、TOKYO MXで19日(金)24時30分から放送されるほか、各局でも次々と最終回の放送を迎えることになります。

なお、最終回のあと、まだ10月に昨年に続いてのイベントとして「ザ・ラスト・クルセイダース」が控えているので、これもお楽しみに。

ちなみに最終話アフレコを終えたキャストの写真はこんな感じ。後列左からナレーションの大川透さん、ホリィ役の高木礼子さん、ポルナレフ役の小松史法さん、スージーQ役の小島幸子さん。前列左からDIO役の子安武人さん、承太郎役の小野大輔さん、ジョセフ役の石塚運昇さん。


最終話アフレコを終えたキャストへのQ&Aはこんな感じ。

Q:
全てのアフレコを終えての率直な感想をお答えください。

空条承太郎役 小野大輔(以下、小野):
みんなで積み重ねてきた熱い思いを、最終回にすべて込めました。やり残したことは無い。そう言い切れるほどに、完全燃焼しました。

ジョセフ・ジョースター役 石塚運昇(以下、石塚):
あ~終わっちゃった。長かったけど、やっぱり短い旅だった。

モハメド・アヴドゥル役 三宅健太(以下、三宅):
何というか…終えたという気がまったく無いです…。まだまだスタクルの世界に浸っていたい…そんな感じです。

花京院典明役 平川大輔(以下、平川):
すごく寂しいのと同時に肩の荷を降ろせたようなホッとした気持ちもある、何とも不思議な感覚です。自分が思っていた以上にこの現場が好きだったという事と、そして自分が思っている以上にプレッシャーを感じていたんだという事を、今更ながらに思い知らされました。

ジャン・ピエール・ポルナレフ役 小松史法(以下、小松):
終わったなぁ…。終わっちゃったなぁ…。という心境でしょうか。振り返れば振り返るほど寂しさは募りますが、でも、ポルナレフの最後の笑顔に明るい未来もあるんじゃないかと、そんな気持ちにもさせられました。

イギー役 福圓美里(以下、福圓):
イギーの出番は終わりましたが、気持ちはまだ終わっていません!
現時点では承太郎たちがまだ闘っていますからね。
自分が死んだ時より、アヴドゥルが死んでしまった時の方がアフレコに行くのが苦しかったりもして、こんな気持ちになれるなんてなんて素敵な現場なんだろうと感謝しかありません。

DIO役 子安武人(以下、子安):
役者としてとても充実した時間を与えてくれたDIOに感謝です。

Q:
アフレコやイベントなど含めて、印象深いエピソードがありましたらお答えください。

小野:
役者さんたちがみんな役柄に似てきた、というかもう一体化してますね。 だからつい運昇さんをジジイと呼んでしまいます(笑)

石塚:
周りのスタッフやキャスト達の「ジョジョ熱」がすごかった!!

三宅:
小野君から、アヴドゥルの出番が終わってもメール等で「今日もがんばるゼ!!」的なメッセージを頂き、出番が無くてもずっとアフレコに参加している様な気持ちにさせてくれました。ありがと♥

平川:
現場の空気がとにかく熱かったです!キャストもスタッフもみんな「ジョジョ」が大好きで、最高の作品にしようという想いがビシバシと伝わってくる現場でした。とても贅沢な時間を過ごさせていただきました。

小松:
僕はイベントというものが初めての経験でしたので、凄く印象深かったです。ジョジョが好きな人、放送を楽しみにしている人、みんなの熱気が本当に伝わってきました!改めてジョジョ作品の凄さを実感しました。

福圓:
一番初めの収録の時、みんなで写真を撮ったんです。劇中に出てくる集合写真とまんま同じ構図で。そしてイギーの出番が最後の日も、みんなにお願いして全く同じ写真を撮りました。初日よりもみんなの空気がひとつになっているのが写真からも分かって、それを見ると切なくて泣きそうになります。

Q:
改めてご自身が演じられたキャラクターについての感想(またはキャラクターへのメッセージ)をお願いします。

小野:
承太郎に出会えたこと。本当に素晴らしいスタッフ、キャストたちと旅が出来たこと。役者人生すべてを賭けて挑むことが出来たこと。すべてに感謝したいです。

石塚:
皆をリードしてよく喋るキャラクターでしたが、あの明るいキャラクターが大好きになりました。

三宅:
熱い漢でした。全てはヴァニラ・アイスからポルナレフ達を助けた時の行動が物語っていると思います。

平川:
「ジョジョ」という作品を読むきっかけを与えてくれて、そして「ジョジョ」という作品をこんなにも好きにさせてくれて本当にありがとう。あなたと出逢えた事、あなたの声を担当させていただけた事に心から感謝しています。

小松:
生意気なとこもあれば、ドジでお茶目なとこもありますし、純粋なとこもあって憎めないヤツです。本当にみんなから愛されて、幸せなキャラクターだなと思います。成長したよなぁ~!よくぞヴァニラアイスを倒した!

福圓:
なんてかっこいい男なんでしょう!
私が演じきた中でも一番男前でしびれます。仲間なんだかそうじゃないんだか、みたいな立ち位置が続くんですが、アヴドゥルに助けられたことで自分の中の気持ちが完全に定まるというシーンや、獣にも誇りがある!という挑戦的な笑みがアニメ版では足されていて、それによってよりイギーが大好きになりました。大切に演じたシーンです。

子安:
本当に素敵な役で可能性は無限だと感じられる役でした。

Q:
これからクライマックスをご覧になるファンの皆様に向けて、メッセージをお願いします。

小野:
一つの旅が終わろうとしています。でもこれは1人旅ではありません。ジョジョを愛し紡いできた全ての人の旅。その行き着く場所へと、みんなで、一緒に。さあ行くぞッ!

石塚:
やはりDIOとの対決が最大の見所になると思います。そして最高の戦いです!

三宅:
DIOの野郎といよいよ決着なのだな…。承太郎!最高のオラオラ、よろしく頼むぞ!by.アヴドゥル

平川:
承太郎一行とDIOとの闘いも、いよいよ決着の時が迫ってきました。クライマックスもきっと、今まで以上のすごい映像に仕上がっているに違いないと、僕自身も1ファンとしてワクワクしています!皆様どうぞ最後の1秒までしっかりと見届けて下さいませ!よろしくお願いします!!

小松:
泣いても笑っても第三部最終話!究極のバトルを楽しみにしててください!見終わったら、この三部を振り返るもよし、振り返らず、前へ、先へ、1歩踏み出すもよし。見てくれた皆様の心に何か残れば幸せです。

福圓:
キャストスタッフ共に、この作品を愛し、大切に作りました。最後まで見守っていただけると嬉しいです!

子安:
最後まで一緒です。楽しみましょう

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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