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授業中の携帯電話使用をジャミングで妨害した高校教師が停職処分に

By Percy Sledge Agbunag Carballo

授業中に携帯電話を使用してはいけないのは言うまでもありませんが、注意しても携帯電話の使用をやめない生徒への対策として、ジャミング装置を使って授業中の携帯電話の電波を遮断していた高校教師が停職処分になったことが報じられています。

Florida science teacher suspended for signal-jamming students’ cell phones | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2015/06/florida-science-teacher-suspended-for-signal-jamming-students-cell-phones/


ジャミング装置を使ったことで停職処分を受けたのは、アメリカ・フロリダのファイベイ・ハイスクールで教師を務めているディーン・リプタク氏。地域の教育委員会は、生徒の携帯電話通信を強制的に遮断することは、非常事態が発生したときに911などの緊急通報用電話番号に発信できなくなるため、生徒たちに深刻なリスクを与えたとして、リプタク氏を罰金なしで5日間の停職処分としました。

リプタク氏は3月31日から4月2日の3日間にわたって、モバイルデバイスの通信を遮断するジャミング装置を自分の授業時のみ作動させていました。アメリカの通信会社Verizonが学校の敷地内で携帯電話基地局の電波が不能になっていることを検知したことで事件が発覚。これに対してリプタク氏は「もし緊急事態が起きたときは、電源ボタンを押せばすぐに電波を復活させることが可能だった」と話しています。また使用前に地元の警察に確認をとり、「悪意がない限りジャミング装置を使ってはいけないという州法はないはずだ」と言われていたとのこと。ただし連邦通信委員会のウェブサイトには「どのような目的であってもジャミング装置の使用は法律で禁じられている」という記載があります。

リプタク氏は今回の懲戒処分に対する抗議文を公開しており、授業中にジャミング装置を使ったのはあくまで教育目的であり、こっそり携帯電話を使っている生徒がいると、その都度授業を中断して注意しなければいけないため、生徒全員の集中を低下させてしまうと考えたとのこと。さらに、注意しても諦めない生徒については記録が残され、一定数に達した生徒は課外授業などへ参加できなくなるため、このような事情を考慮した結果としてジャミング装置の使用に至ったということを説明しています。

By Andrew France

なお、リプタク氏はジャミング装置をYouTubeのハウツー動画を見て制作し、必要な部品はAmazonで買いそろえたそうです。また、現地メディアの報道によると、今回の一件はリプタク氏にとっては2度目の処分であるとのこと。リプタク氏はプロレスラーから科学の教諭に転身したキャリアがあるのですが、過去に実施したテストで「壁に投げつけられた生徒にかかる速力」や「赤ん坊をひいた自動車の質量」を求めさせる問題を出題したことで、1度目の処分を受けています。

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in メモ,   モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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