授業中にスマホをロックしておくと無料フードやグッズをゲットできる大学
By Penn State Turfgrass
授業中のスマートフォン・携帯電話の使用は、あまり褒められた行為とは言いがたいもの。そんな中、アメリカのある大学では講義中にスマートフォンをロックして使わないようにしておくと、ロックしていた時間の長さに応じてファストフード店でフード類が無料や割引になる特典があったり、さまざまなグッズをゲットできたりする制度が導入されています。
Put Your Phone Away In Class and Earn Free Food, Rewards - Onward State
http://onwardstate.com/2015/01/30/put-your-phone-away-in-class-and-earn-free-food-rewards/
‘Pocket Points’ hits Chico State
http://theorion.com/blog/2014/09/27/pocket-points-hits-chico-state/
この制度はアメリカ・ペンシルバニア州立大学などで取り入れられているもの。学生があらかじめスマートフォンに専用のアプリ「Pocket Points」をインストールしておくと、放置時間に応じてポイントが加算される仕組みで、たまったポイントを使うと、学校周辺にあるPita PitやD.P. Dough、Rotelliといったファストフード店やレストラン、そしてDwellings Boutiqueのような雑貨店で割引クーポンとして使うことが可能。たとえば、Pita Pitで15ポイントを使うと、クッキーを2枚無料でゲットすることが可能になります。
ここで使われているのは、専用に新開発された「Pocket Points」というアプリで、現在はiOS向けのアプリがリリースされています。以下のリンクからインストールすることも可能ですが、日本は対応地域に含まれていないため、すぐに利用するのは難しそう。
Pocket Points™ on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/us/app/pocket-points/id908136685
使い方はまずアプリを立ち上げ、スマートフォンの画面を消してロックして放置するだけというシンプルなもの。アプリはスマートフォンの位置情報をもとに学生がキャンパス内にいることを認識しており、講義が行われている時間内にスマートフォンを放置しておくと、20分ごとに1ポイントが加算される仕組みになっています。
アプリを開発したのは、カリフォルニア州立大学チコ校の学生であるミッチ・ガードナーさんとロブ・リチャードソンさんの二人。大学の講義中にクラスを見渡すと、半数の学生が下を向いてスマートフォンを触っている光景を見て、アプリの開発を思い立ったそうです。
二人によると、この制度によって学校側は学生を講義に集中させることができ、一方の学生側は「ご褒美」をゲット可能、さらに店舗側から見れば顧客獲得のための有効なプロモーション手段を得ることができるので、「Win-Win」を超える「Win-Win-Win」な関係を作ることができる点が大きなメリットであるということです。
ご褒美がないと集中できないのか、というお叱りの声も聞こえてきそうなアプリではありますが、ひいては学生のため、そして周辺のビジネスにまで影響が波及すると考えると興味深いアイデアといえそうです。
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