学校でいいことをするとPS3やiPod miniがもらえる教育システムが稼働中
学校での「よい行い」に対してポイントを与え、点数に応じてプレイステーション3やiPod Miniなど豪華賞品が獲得できるプログラムがイギリスの一部の中学校で始まっています。日本では学習塾でよく見られるシステムですが効果はどれほどのものなのでしょうか。
詳細は以下
Behave at school and you'll be given a PlayStation or plasma TV, pupils are told | Mail Online
Vivo Milesと呼ばれるこのポイントシステムは「若いやる気のある児童に対してしっかり評価しやる気を育てる」ことが目的であり「児童が自ら学校運営に関わっていくためのシステム」であると説明されています。
児童には一人ずつVivo Milesを貯めるアカウントが用意され、オンラインでポイントを管理したり磁気カードによって専用の公衆端末でも各種の操作が可能。英国ではすでに6つの中学校で稼働しており、新学期が始まる2009年の9月には200校、2010年の7月までに1000校に導入されるとしています。効果が上がれば小学校でも採用されるとか。
賞品のために児童一人平均20ポンド(約2700円)、学校全体で年間最大1万5000ポンド(約200万円)の費用がかかりますが導入校のうちの一つ、ロンドンのWestminster Academyの副校長Rod Boswellは「これまでも学校は生徒のためにご褒美を用意してきたのだから、別に特別のこととは思わない」としています。
「学校側が生徒にお金を払って勉強してもらう」ということが本当に正しいことなのか。「従来のシールやスタンプといったご褒美はもはや子どものふるまいに影響を与えることができない」というのが導入側の声ですが「学校に行ってよく学ぶことそのものが大事なのであり、児童にそのことをよく認識させなければならない」と、シンクタンクCivitasのAnastasia de Waalは指摘しています。
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