レビュー

4000円台でスマホをプロジェクターに変える「Smartphone Projector 2.0」はどれくらい使えるのか?


映像や画像を大型スクリーン・壁などに投影できるプロジェクターは数万円から数十万円するものが多く、なかなか手を出しにくいもの。そんな中、4000円台でスマートフォン・iPhoneをプロジェクターに早変わりさせるという「Smartphone Projector 2.0」を見つけたので、数千円という値段でどこまで使えるのか、購入して確かめてみました。

Smartphone Projector 2.0, it works straight out of the box!
https://www.luckies.co.uk/gift/smartphone-projector-2-0/

ということで、これが編集部に到着した「Smartphone Projector 2.0」のパッケージ。


箱を開けるとさらに箱のようなものが出てきましたが、これがSmartphone Projector本体です。


箱のフタの裏はそのまま説明書になっていたので、この説明書に従って組み立ててみます。


まずプロジェクター本体のフタを開けてみると、いろいろ出てきました。


中にはQ&Aのような紙と、レンズ、輪っか状のゴム2本、黒い筒、スティッキーパッドが入っていました。


レンズは手に持つとこのくらいの大きさで、片側がカーブを描いていました。


レンズのカーブした面が外側を向く形で、黒い筒にレンズを入れていきます。


そこにゴムを装着。


プロジェクター本体の前面にズボッと筒を入れます。


さらに、本体の後ろ側にあるフタを開け、中に突き出た筒にもう1本のゴムを装着していきます。


本体後方のフタの裏側にスティッキーパッドを取り付ければ本体の準備は完了。


続いて、スマートフォンの方の設定を行います。Smartphone Projector 2.0はサイズが80mm×160mmまでのスマートフォンなら使えるようになっているので、今回はiPhone 6 Plusを使用。まずはiPhoneの「設定」から「一般」をタップします。


一般にある「アクセシビリティ」をタップ。


AssistiveTouchをタップ。


そしてAssistiveTouchを有効にします。


AssistiveTouchを有効にすると、iPhoneの画面上に四角いボタンが現れるので、これをタップ。


以下のようなメニューが出現しました。「デバイス」をタップ。


さらに、「画面を回転」を選択し……


「左向き」あるいは「右向き」をタップします。


こんな感じで、画面の上下が逆さまに表示されればOKです。


そしてスティッキーパッドにiPhoneを貼ってフタを閉めれば準備は完了……なのですが、この時、iPhoneの角度が変わると画面の上下反転が元に戻ってしまうので、注意しつつ、反転させたままフタを閉めましょう。


準備が完了したプロジェクターはこんな感じ。


後ろ側は引き出せるようになっており、ここを引き出して映像の写り具合を調整します。


上から見るとこんな感じ。


側面。


背面。


手で持つとこのくらいの大きさです。


筒にはめたゴムは本体に密着させ、後ろ側のゴムと合わせることでレンズや筒がズレにくくなります。また、筒の露出している部分の長さが重要で、この長さと本体後方の引き出し具合によってスクリーンの大きさや焦点を調節できるようになっています。


ということで、実際に使ってみます。説明書によると、プロジェクターは壁から0~1m離す、とのことなので、1mを測ってプロジェクターを設置。


部屋を暗くし、VAIO Z Canvasでイラストレーターmeraさんがお絵かきする早送りムービーを再生してみたところ、こんな感じで投影されました。ムービーを再生させる時はiPhoneの明るさを100%、音もマックスにしておくのがポイントです。


「攻殻機動隊」ハリウッド実写版の「草薙素子」役にも選ばれたスカーレット・ヨハンソン主演のLUCYを再生してみました。レンズの構造上、中心に焦点を合わせると画面の左右が少しぼやけますが、これも問題なく見られるレベル。


しかし、GIGAZINEを開いてみたところ、「ん!?」と違和感。


文字が反転していました。Smartphone Projector 2.0はカメラ・オブスクラの仕組みを利用しているため、文字が鏡文字のような状態で表示されているのです。もちろん文字だけでなく映像も左右反転されているので、もし映画に看板などが登場したら、向きなどは反転して表示されます。


つまり字幕映画などを見るのは難しいわけですが、筒の露出部分と本体後方の引き出し具合をうまく調整することでiPhoneの画面を幅1m近くのスクリーンにすることもできるので、ミュージックビデオや字幕なしの映画、あるいは「映画を見るのに字幕など不要」という人なら映像を楽しむことが可能。虫眼鏡と空箱・iPhoneでプロジェクターをDIYすることができますが、それよりもお手軽かつ使いやすく、比較的しっかりした映像を楽しめる、というアイテムになっていたわけです。


なお、Smartphone Projector 2.0は22.95ポンド(約4200円)でLuckies GIFT SHOPから購入可能。インテリアとしても置いておけるおしゃれなデザインなので、数万円するプロジェクターを買うほどではないけれど手軽に大きな画面を楽しみたい人のほか、ちょっとしたプレゼントとしてもよさそうです。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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