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デスクワーカーは昼食時に散歩をすると午後からスッキリとした気持ちで仕事に臨めることが判明

By Peter Thoeny - Quality HDR Photography

最新の研究により、昼食時に散歩することで、仕事に対するストレスが上手く処理できるようになったりモチベーションが高くなることが明らかになりました。

Changes in work affect in response to lunchtime walking in previous... - PubMed - NCBI
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25559067

The Benefits of a Lunch Hour Walk - NYTimes.com
http://well.blogs.nytimes.com/2015/01/21/stressed-at-work-try-a-lunchtime-walk/


過去の研究では、ウォーキングやその他の運動が人間の感情にどのような影響を与えるのかについて、週ごとや月ごとといったある程度長めの期間ごとにどのような作用があるのかについて研究されたものが多いそうです。しかし、Cecilie Thogersen-Ntoumani氏を中心に行われた最新の研究では、より短い時間で運動が人間の感情に与える影響についての調査が行われています。

研究では、座ったまま仕事をするデスクワーカーを募集し、1週間に3度、昼食時に30分程度散歩してもらうという実験が行われました。被験者となったのは56人の中年女性で、男性の被験者を集めるのは難しかった、とのこと。


被験者は実験を開始する前に健康・フィットネス・気分に関するテストを受け、その後無作為に2つのグループに分けられます。ひとつは10週間昼食時に散歩するグループで、もうひとつは10週間後から散歩をスタートさせるグループ。2つのグループの昼食後の状態を即座に調査するため、実験では専用のアプリを使って午前中と午後に被験者にストレス・緊張度・熱意・作業量・モチベーション・肉体的疲労などに関する質問を行い、被験者の感情の変化を測定したとのこと。昼食時の散歩は各自のペースで行ってもらい、指定の距離を歩く必要などは一切なく、ただ30分以上歩いてさえいればOKだったそうです。

最初のグループが10週間昼食時に散歩を繰り返し、その後もう一方のグループが昼食時の散歩をスタート。実験開始から10週が経過した後は、ひとつめのグループは昼食時の散歩を義務づけられなくなりますが、多くの被験者が散歩を続けたそうです。

By jim crossley

そして実験の結果、昼食時に散歩をすると、散歩していないグループよりも仕事に乗り気になり、緊張が解け、一般的にいうところのリラックスした状態になることが分かりました。また、散歩時と散歩していない時の気分に関するデータを個人のもので比較しても、散歩後には気分が大きく改善されていることが明らかであったそうです。

研究では生産性に関する調査は行われていないので、「仕事における生産性が向上する」と断言することはできませんが、Thogersen-Ntoumani氏は「我々は昼食時に歩いた人の方がより生産的になるだろうと予想しています」と述べています。

By Rainforest Action Network

ただし、被験者からは「実験後も散歩を続けられるとは思えない」という言葉が漏れており、実験中にプログラムについていけず脱落していく被験者もいたとのことです。

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in メモ, Posted by logu_ii

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