地元民が愛した「アルビノの鹿」を狩ってSNSに投稿したハンターが大炎上、殺害脅迫も
By danielle tineke
アメリカ・ミズーリ州のケープジラード郡には地元民の人気を集めていた有名な鹿がいたのですが、あるハンターがこの鹿を仕留めた写真をFacebookに投稿したことから大炎上するという事態が発生しています。この鹿は先天的にメラニン色素が欠けて体の色が白くなるという珍しいアルビノで、人気者を仕留めたハンターには非難が殺到して殺害を予告する脅迫が送りつけられるほど状況はエスカレートしています。
seMissourian.com: Local News: Albino buck killed in Cape Girardeau County (12/03/14)
http://www.semissourian.com/story/2143060.html
Hunter faces backlash after bagging rare albino deer - The Washington Post
http://www.washingtonpost.com/news/post-nation/wp/2014/12/04/hunter-faces-backlash-after-bagging-rare-albino-deer/
Jerry Kinnaman gets death threats after killing albino buck | Daily Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2861980/Hunter-gets-death-threats-killing-rare-albino-deer-posting-photos-Facebook.html
以下が実際に鹿ハンターのジェリー・キンナマン氏のFacebookアカウントに投稿されたもの。コンパウンドボウで仕留めた息絶えたアルビノの鹿の角を持つキンナマン氏が写っており、「これまでで最大の鹿じゃないが、7歳半の鹿はこれまでで最大の獲物だ。さあ、バッシングを始めてくれ!」とコメントしています。
この投稿に対してネット上で激しい論争が巻き起こり、殺害脅迫が届く事態となっていますが、南ミズーリ州新聞のインタビューでキンナマン氏は「人生に一度しか狩れない鹿だ」と伝えています。ワシントンポストのインタビューでは、殺害脅迫について「人々はPCの向こうでは勇ましいが、それは実際に面倒を起こすようなことはしないとわかっているからだ」と話しています。
また、アルビノの鹿が近隣で有名な鹿だったことも知っていたとのことで、「人々がこの鹿に対して感じていた関係性を理解している」と述べました。その上でキンナマン氏は鹿を撃った理由について「アルビノの鹿は少しも脂肪を蓄えておらず、歯の状態も良くなかった。私が殺さなくても今年の冬は越せなかっただろう」と、弱った鹿を放置することによって市街へ続く道路などで車との接触事故を懸念した結果であることを説明しています。また、キンナマン氏は「見返りのために鹿を撃ったのでは?」とうわさされている件について否定しました。
なお、南ミズーリ州新聞は、キンナマン氏のハンティングについて、どのような法律も犯しておらず「合法的なハンティングだった」としています。キンナマン氏はアルビノの鹿の剥製化を済ませており、住民たちが見学できるように近隣の自然センターに寄贈することも考えているとのことです。
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