なんとGoogleが自動車保険を販売予定、「保険」業界へ進出か?
By Danny Sullivan
Googleが自動車保険の比較・販売代行サービスを計画中であるとリークされました。ゆくゆくは自身で「Google保険」を販売するのではないかとも予想されています。
Is Google Buying CoverHound? The Curious Case Of The California Insurance License | Forrester Blogs
http://blogs.forrester.com/ellen_carney/15-01-07-is_google_buying_coverhound_the_curious_case_of_the_california_insurance_license
Google Wants to Sell You Auto Insurance - Digits - WSJ
http://blogs.wsj.com/digits/2015/01/08/google-wants-to-sell-you-auto-insurance/
アナリストのエレン・カーニー氏はブログで、Googleが自動車保険を販売するための許認可をアメリカの26州で取得し、Google Compare Auto Insurance Servicesという名の新会社を設立して、少なくとも1つの州でMetlifeやViking Insurance of Wisconsinなどを含む6つの保険会社に代わって自動車保険を販売すると述べました。
Googleはすでにイギリスで自動車保険、旅行保険、住宅ローン、さらにはクレジットカードの比較・見積もりサービス「Google Compare」を提供しており、アメリカでもまずは自動車保険の比較・販売サービスを展開し、ゆくゆくは自身が保険事業者となって「Google保険」を販売するのではないかと予想されています。
Googleが保険事業に進出するべき根拠はいくつか考えられます。まず、(PDFファイル)2020年までにすべての保険契約の75%がオンラインでされるという予想があるとおり、保険販売はeコマース事業として大きなビジネスチャンスがあるため、Googleは自動車保険だけでなくあらゆる保険のオンライン販売(代行)に乗り出すべき合理的な理由があります。また、最初に自動車保険を選んだことから、Googleが現在開発を進める全自動運転車での保険がまったく整備されていない現状を大きく前進させることを計画しているのかもしれません。さらに、Googleが検索サービスで蓄えたビッグデータを活用できることを思えば、自身で保険事業者となって保険を作成・販売することがビッグビジネスになる可能性も十分ありそうです。
なお、Wall Street Journalに対してGoogleの広報担当者は「憶測に対してコメントすることはできません」と述べています。IT業界の巨人・Googleが巨大市場の保険事業に進出すれば保険業界の勢力図を塗り替える可能性があるため、既存の保険会社からの抵抗も予想され、Googleが保険事業にどのように関わっていくのか今後の対応には注目が集まります。
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