ごく少数の友達と日常をシェアできるクローズドSNS「Path」の使い方
SNSではフォロワーやフレンドが多くなりすぎると、共有したいできごとがあっても「全員に見せるのはちょっと……」と思ってしまうことがあります。そんな共有範囲を簡単に指定して「写真」「音楽」「今日のできごと」「位置情報」「起きているか寝ているか」などの日常を、少数のコミュニティで気兼ねなく共有できるクローズドSNSが「Path」。広告が一切ないのが特徴で、TwitterやFacebookなどの既存のSNSとも連携可能とのことなので、実際にインストールして使ってみました。
Path — Social
https://path.com/moments
Pathは音楽・チェックイン・映画・本・写真などの日常の1場面を共有でき、プライバシー設定を簡単にコントロールできます。
投稿された内容はFacebookの「いいね!」より多彩なエモーションで表現することができ、限定されたコミュニティでの交流を目的に作られています。
PathはモバイルSNSとなっており、PCでのサービス提供はナシ。iOS/Android/Windows Phoneのスマートフォンやタブレットアプリから利用可能です。
Path on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/us/app/path/id403639508
Path - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.path
Path | Windows Phone Apps+Games Store (United States)
http://www.windowsphone.com/en-us/store/app/path/c2a60dc1-b299-441e-8b38-a7c2298471e2
今回はiOSアプリを入手してレビューしていきます。
インストールされたアプリをタップして起動。
まずはアカウント作成するため「サインアップ」をタップします。
メールアドレス・パスワードと認証用にSMSを受け取れる電話番号を入力して「認証手続き」をタップ。
SMSを受け取ったらコードを貼り付けて「認証手続き」をタップ。
Pathで表示するプロフィール写真を設定するには、カメラアイコンをタップします。
「写真を選択」をタップ。
好きな写真を選んだら、ユーザー名と性別を入力して「はい、それは私です!」をタップすればOK。
スマートフォンの連絡先やGmailなどから友達を検索することも可能。スパムが送信されることがないと説明されており、プライバシーに気を遣っていることがうかがえます。後で追加もできるのでここはスキップ。
毎日のモーメントを安全なスペースで共有
Pathは「友達のつながり」を重視したSNSのため、スパムや広告に悩まされる心配はないとのこと。「友達関係を取り戻す」と、既に友人関係が壊れているという前提なのが気になるところ……。
共有設定も自由に選べるので、「他のSNSで友人が増えすぎて困っている」という人は心置きなく利用できるSNSというわけです。
タイムラインは以下のようなシンプルなデザイン。まずは「友達」をタップして共有する相手を追加します。
「連絡先」「Twitter」「Gmail」「直接」「招待」「宣伝する」からPathユーザーを探すことができます。どの項目も検索するだけで、勝手にメールや申請が送られてしまう、ということは一切ナシ。目の前にPathユーザーがいる場合は、「直接」をタップ。
するとカメラが起動してQRコードが表示されるので、相手のQRコードを読み込めばOK。
すると以下のように相手のアカウントが表示されました。「友達を追加する」をタップします。
相手が申請を承認すると、友達に追加されます。
日常のできごとなどを投稿するには、画面下側の「+」マークをタップすると……
以下のようにアイコンがずらりと表示されます。試しに音楽アイコンをタップ。
すると現在再生している音楽や、いくつかの音楽が自動表示されています。音楽以外に「TV」「映画」「本」も投稿可能です。
テキストを入力して目当てのコンテンツ検索もできます。
投稿するコンテンツを選んでコメントを入力したら、Pathのポイントである「共有範囲」を変更するため、鍵アイコンをタップします。
するとステータスが「非公開」になりました。「友達を追加」をタップすると……
友達リストが表示されます。友人をタップしていくことで、個人的な共有範囲をその都度変更できるわけです。
共有範囲が決まったら、画面右上の「保存」をタップして投稿してみます。
タイムラインを見ると投稿が確認できます。右側に鍵アイコンがついているので、投稿ごとに公開か非公開かが一目で分かるようになっています。Twitterでリプライするように複数ユーザー宛に投稿ができる感じ。
さらに、その都度公開範囲を設定しなくても、特定の友達を「Inner Circle」に登録すれば、プライバシーの管理が一層楽ちんになります。登録方法は、友達リストの右側にある星をタップするだけ。
星が黄色くなればInner Circleへ登録できたことになります。
Inner Circleを作っていると投稿画面にも星マークが出現しています。投稿する前にタップすると……
ワンタップでInner Circleの友達限定で公開範囲を設定できました。
また、公開設定で投稿する時は、Facebook、Twitter、Foursquare、Tumblr、WordPress、メールを選択して他のSNSなどへ同時に投稿することも可能。使用中のサービスにも投稿できるため、PathだけでいろいろなSNSを統括することもできるわけです。
続いて写真を投稿してみます。まずはシェアしたい写真を選択。
Pathでは写真投稿時に簡単な編集が可能。画面下側の左端のボタンで明度を上げて写真を明るくすることができます。
真ん中のアイコンはタップした位置の周辺をぼやけさせるエフェクト。
フィルターをかけることも可能です。
編集が終わったら「保存」をタップ。
コメントを入力して「保存」で投稿します。
投稿を見た友達は、LINEにもあるようなエモーションアイコンをつけることができます。
自身の投稿にエモーションをつけてもOK。
ステッカーも用意されており、実際に友達とやり取りするとこんな感じ。
投稿ボタンの中には一見すると何の機能なのかが不明な月のアイコンがあります。
これは「寝ます」「起きています」をタップすることで友達に現在の状態を表示できる機能でした。
「起きています」をタップすると起床したことが表示されます。友達を誘ったり誘われたりする時に役立ちそう。
基本的な機能は以上です。さらにPathを使いこなすには「モーメント」から「ショッピング」をタップ。
有料ですが、アニメーションで動くポップなステッカーや……
写真の新しいエフェクトなどを購入することができます。
なお、これらの有料ステッカーとエフェクトは、「700円/3ヶ月間」「1000円/12ヶ月間」の「Path Premium」を購入すれば無制限でダウンロード可能。1年間プランが圧倒的にお得な価格設定です。
Pathは、増えすぎたフォロワーがいることによる「SNS疲れ」に対応できる後発のSNSとして、十分に使える機能を持ったSNSとなっています。日本でもじわじわユーザー数が増えているので、今後は既存のSNSを含めてメインで使っていくこともできるかもしれません。
さらに、タイムラインなどで右上に表示される吹き出しをタップしてみると……
Pathの友達とメッセージのやり取りができる「Path Talk」アプリをダウンロードできます。
Path Talkは友達宛だけでなく、「Place(場所)」に対してメッセージを送信できる新しい仕組みのメッセージアプリ。一体どのような仕組みなのかは、以下のムービーで解説されています。
地図上にPathアカウントを持つレストランや、本屋などが表示されています。美容室をタップすると……
メッセージ画面が起動します。ここで「男性のカットなんだけど、今朝の11時に予約できるかな?」と尋ねてみると、お店から「もちろんさ。ジャニスが11時に予約を受け付けたよ、また後でね!」と素早くカットの予約を取り付けることができる、というわけです。日本では対応しているお店が少ないのですが、今後ユーザー数が増加することで、かなり便利になりそうな機能を秘めたメッセージアプリとなっています。
なお、Path TalkはiOSとAndroidのデバイス向けに公開されています。
Path Talk on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/us/app/path/id867760913
Path Talk - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.path.paperboy
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