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なぜ人間は自分のおならをあまり臭いと感じないのか?

By CHILDREN OF DARKLIGHT [DKL]

世界中で1日に行われる放屁の回数を合計すると1日に約700億回にもなり、これを平均すると1人あたり1日に約10回もおならをしている、ということになります。そのおならについて、「自分のおならは他の人のおならよりも臭くない」と思うことがあるかもしれませんが、これにはしっかりと科学的な根拠があるそうです。

Why Do We Like Our Own Farts? - YouTube


「Why Do We Like Our Own Farts?(なぜ私たちは自分のおならが好きなのか?)」


においに関するブラインドテストを行ったところ、人間は自分自身のにおいを他の人のものよりも好む傾向があることが分かりました。


簡単に言うと、人間は「歌」だろうが「絵」だろうが「におい」だろうが、慣れ親しんだものを好みがちであり、ひとりひとりによって微妙に異なる独特なにおいの「おなら」でも、人間の鼻はそれらを区別することができ、自分の嗅ぎ慣れたおならを人間は好みがちになる、ということのようです。


人間が他人のにおいを嫌がるのは、脳が自分の体に危害を加えることを防ごうとする働きによるもの。


これは特に疾病の源などに対して過敏に反応します。なので、あまりよいにおいではないと感じるものは、大抵の場合体によくないものである、とのこと。さらに、そのにおいの源が持つ危険性が高いほど、それを人間はより「臭い」と感じるようになっているそうです。


驚くべきことに、おならは疾病を蔓延させることが可能で、実際にそれを示す報告は各地であがっているそうです。実際に、扁桃腺炎やしょうこう熱、心臓病や肉食性バクテリア症などを引き起こす原因となる化膿レンサ球菌は、おならにより広まります。また、恐ろしいことに病原体は糞尿などから微粒子として空気中に放出されるので、おならは実は病原体を広める危険なものであるわけです。しかし、現代では誰もが服や下着を着用して過ごしているので、おならが病気を広める脅威になることは少ないそうです。


人間が自分自身のにおいを好むようになったのは非常に重要なポイントで、これのおかげで人間は適切な衛生状態を維持できています。また、母親は自分の子どもの排泄物は他人のものよりも嫌悪感を感じないようになっているそうです。


「私はまったくおならが嫌だと思ったことがない」という人もいるかもしれませんが、そういった人は少なからずいるそうで、なぜなら、おならをどのくらい嫌悪するのかは、時代や性別、文化、個人などのあらゆる要因により決まるからです。例えば、心配性だったり保守的な人はおならのにおいに敏感だそうで、性格も生い立ちも性別も異なる人間ではひとりひとりのおならに対する感度がさまざまなものになる、というわけ。


また、脳の前帯状皮質もおならにおいて驚くべき役割を果たしています。例えば、人間がおならをすると悟った際、人間はそのにおいを予想することができます。また、たくさんの人がいる部屋の中で誰かが音のあるおならをした場合は、脳は現実のものよりもはるかに刺激的なにおいを予想してしまい、大勢の人がいる場所で音のないおならを知覚した際には「気をつけろ!」という具合に体に警告を発したりするそうです。


おならへの理解をしっかりと深めることで、人前でおならをしてしまっても「本当はそれほどでもないのに、脳が『くさそう』と錯覚してるだけなんだよ!!」と、科学的に実証された言い訳ができるようになるわけです。

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in サイエンス,   動画, Posted by logu_ii

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