取材

ごく普通の黒板がインタラクティブな黒板に変わる「みらいのこくばん」プロジェクト


子どもの頃や大人になってからも触れる機会の多いチョーク黒板の組み合わせは、100年をはるかに超える歴史があるシンプルなツール。そんなごく普通の黒板に専用のデバイスを装着することで、映像を投影したりインタラクティブなコンテンツを表示できるのが「みらいのこくばん」で、デジタルコンテンツEXPOの会場では実際に動作している様子を見ることができます。

みらいのこくばんプロジェクト | DIGITAL CONTENT EXPO
http://www.dcexpo.jp/5514

これが実際に展示されている「みらいのこくばん」。一般的な黒板と、その上に装着された装置がワンセットになったシステムです。


実際に「みらいのこくばん」を使っているシーンが以下のムービーで確認できます。

デジタルコンテンツEXPOで「みらいのこくばん」のデモ実演


画面上にはプロジェクターから投影されたパーツが並んでいます。画面左下にあるメニューボタンをタッチすると、ファイルが保存されたフォルダが開きます。


そして、ドラッグ&ドロップの要領で「ぐいっ」とファイルを移動させると、黒板の上でファイルが開きました。


このファイルはムービーファイル。実際に動く映像を見ながら授業を進めることができます。


「はい、これが沖縄の様子ですよ~試験に出るよ~」などと言いながら進められる授業の様子が目に浮かぶよう。


さらに複数のムービーを同時に表示させることも可能になっていました。


さらに面白いのがこちらの様子。黒板にチョークで「」と書いて文字をタッチすると、上から雨粒が落ちてきました。


そして、「雨」の下に「云」を加えて「」の字を書くと……


黒板の左上から、白い雲がもくもくと流れてきました。


その様子は以下のムービーで見ることが可能です。

「みらいのこくばん」は「雨」の文字を書くと本当に雨が降ってきます


」でも同じように雪がひらひら。

「みらいのこくばん」に「雪」と書くと雪がひらひら降ってきました


さらに、傘の絵を描き込むことで雨が遮られるようにもなりました。

「みらいのこくばん」に傘を書くと雨に濡れなくなります


「みらいのこくばん」を実現させているのは、黒板の上に取り付けられた専用のプロジェクターと赤外線センサーです。


真下に向けて赤外線が照射され、黒板上の手の動きを感知してコンテンツを表示するようになっています。


その心臓部になっているのはノートPCと専用のソフトウェア。


スマートフォンを使ってコンテンツを操作することも可能だそうです。


ムービーなどのコンテンツだけではなく、このような格子模様を表示させたり……


五線譜を表示させれば、普段の教室が音楽室に早変わり。


縦のラインを表示させれば、国語の授業にもってこいになりました。


以下の公式ムービーではさらに詳細な様子を確認することができるようになっています。

みらいのこくばんプロジェクト


「みらいのこくばん」はさまざまな人の意見を取り入れながら鋭意開発中とのこと。いいアイデアが浮かんだら以下の公式ページからつぶやいておくと、本当に実現されるかもしれないので気になる人は要チェックです。

みらいのこくばんプロジェクト
http://www.mirakoku.com/

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
最新のコンテンツ技術に一気に触れられる「デジタルコンテンツEXPO2014」全記事一覧まとめ - GIGAZINE

プロジェクターで投影した画面をタッチ操作することも可能、Wiiリモコンを使った電子黒板 - GIGAZINE

なぜフェルミ国立加速器研究所はPowerPointを禁止し黒板を使用するのか? - GIGAZINE

ホワイトボードに書いた内容をスマホでゆがみなく撮影し整理できるようにする「ショットノート ホワイトボードタイプ」を使ってみた - GIGAZINE

in 取材,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.