現地の人と部屋を貸し借りする「Airbnb」を使って香港で宿泊してみた
仲介料や宿泊料を支払い、世界中190カ国以上で現地の人の家を借りて宿泊できるサービスが「Airbnb」です。海外でAirbnbを使うのは少し不安があったものの、香港は世界的に見ても比較的に治安が良い街とのことで、サービスを使って現地の人から宿を借りてみました。
現地の人から借りる家・アパート・部屋・バケーションレンタル・民宿予約サイト - Airbnb
https://www.airbnb.jp/
今回香港に行く直前まで宿が決まっておらず、自分の持っているスマートフォンで関西国際空港に行く前に宿泊の予約を行いました。まずはAirbnbのアプリをApp StoreやGoogle Playからインストール。App Storeであれば「無料」をタップします。
インストールしたアプリを開いた画面はこんな感じ。今回は初回利用なので「登録」をタップ。
Googleアカウント・Facebook・メールアドレスなどと連携して登録することもできますが、今回は一番下にある「登録」をタップします。
メールアドレス・パスワード・名・姓の入力を求められるので、入力したら「登録」をタップ。
基本情報を登録すると、借りる人に自分の顔写真が分かるように登録を要求されるので「写真を撮る」「カメラロールから選ぶ」のどちらかを選択し自分の顔写真をウェブ上にアップします。
自分の写真で問題なければ「私で間違いありません!」をタップ。なお、プロフィール写真は後からでも設定できますが、設定をしないとアプリの使用中に何度も設定を促す画面が出てきて使いづらくなります。
次に泊まる場所を検索します。
今回は香港の先達廣場に近い「Mong Kok」周辺で借りられる場所を探すことに。
場所を選ぶと、たくさんの宿が出てきます。宿が多く選びきれないので「絞り込み条件」をタップ。
絞り込み条件は「個室・シェアルーム・まるまる貸切」「宿泊人数」「価格帯」といったザックリしたものから、ベッド数、アメニティ・設備など細かいところまで指定できます。今回はまるまる貸切で1人で宿泊し、約1万円以下の宿を探してみました。
検索すると、それでもたくさんの宿がでてきました。
今回は白を基調として清潔感があり、5840円で泊まることができるこの宿を選んでみます。
文字の部分をタップすると、各宿のページでは貸主のプロフィールや実際に泊まった人の評価を見られるようになっていました。宿泊した人が書いた評価を見るために「すべてを見る」をタップ。
2014年6月に宿泊した人のレビューを見ると、ロケーションがよく、Wi-Fiが使え、おおむね高評価ですが、バスルームが狭くて扉が閉まりきらないとありました。
レビューの評価も問題なさそうだったので予約リクエストを送信してみます。
宿泊人数などと同時に料金も確認。トップページに書かれていた宿泊料金の他に清掃料金とサービス料がかかってくることが記載されています。これで問題ないので、「クレジットカードを新規追加」をタップしてカード情報を入力します。
個人情報の「国・郵便番号」とクレジットカード情報の「番号・有効期限」を入力。
最後に「確認して支払う」をタップ。
FacebookやGoogleのアカウントの登録を行わなかったためか信用情報では不十分だったようで、再度ID認証を要求されました。パスポートの提示を求められましたが、iPhoneから何度パスポートの写真を送っても認証してもらえませんでした。
しかたがないのでPCのウェブカメラを使いパスポートをアップしてみることに。「政府ID」をクリックし、ウェブカメラを使い問題なく認証することができました。
さらにはFacebook・LinkedIn・weiboでの認証を求められます。Facebookのデータを提出したところやっとID認証してもらえました。
その後宿泊リクエストに今回のホストAustinさんが応じてくれて自分のメールアドレスに連絡がきました。内容はちょっとテンプレっぽい感じで到着時間や集合場所が書かれたもの。注意事項に「シャンプーやシャワージェルは用意していますが、衛生・環境上の理由のため、タオルや歯ブラシは自分のものを持ってきてください」と書いてありました。
請求が確定し、請求書が付いたメールが送られてきました。料金は先ほど確認した通り、宿泊料金に清掃料金や手数料が加わって税込7960円。
というわけで予約を完了しメールで集合場所と時間を決めたらメールでのやりとりは終了。届いたメッセージの中に「準備があるので空港についたら連絡してください」とありましたが、指定された建物の近くにいたので直接電話でやりとりを行いチェックインを早めてもらいました。
建物はちょっと古い高層ビルで、築30年以上経っている雰囲気。
改築中ですが中へ入ります。
建物の中はやや薄暗く、ちょっと不気味な雰囲気。
多くのホテルがテナントとして入っており、観光客らしき人がかなり出入りしていました。
集合場所のポストの前へ。10分ほど待って、ホストのAustinさんと合流。
エレベーターに乗り11階へ案内されました。
11階はいかにも雑居ビルといった風情で、ちょっと廊下が汚れていました。
入り口が鉄扉でできた今回泊まる部屋の前へ到着。
鉄の扉を開けたら、もう1枚白い扉を開けます。
ドアを開けてくれたAustinさんは鍵と部屋の説明を終えるとどこかに行ってしまいました。頻繁に電話を受けていて、仕事が忙しいようでした。
写真撮影に応じてくれたホストのAustinさん。
部屋にはソファー
テーブル
電子レンジやキッチンが付いており、料理も可能。
冷蔵庫も使えます。
テレビなどが置かれており土足ではあるものの一般的な日本の家庭に近い雰囲気。
電源もしっかり用意されていましたが、香港仕様だったので海外電源アダプタや変圧器が必要です。
奥の部屋を開けると……
シャワールームとトイレが一体になった部屋が出現。
シャンプーやリンスは残念ながらほとんど入っていませんでした。
なぜかベッドルームが異常に豪華でお姫様ベッドのよう。
電球も日本の一般家庭では考えられないほど派手。
ベッドカバーはどう見ても男性の趣味ではない感じ。
ベッドの上はピンク。
ガラスで装飾が施されていました。
現地で泊まったホテルには金庫がなかったものの、今回泊まった部屋には金庫があったのである程度安心できました。
部屋にある窓を開けてみると……
改装中だけあってかなり汚れていました。
良く見ると部屋に壊れている箇所を発見。ちょっと残念な気分になります。
しかし、エアコンも完備していて、ある程度快適に過ごすことができました。
このあたりのルールはホストによって異なるかもしれません。
Airbnbがホテルと大きく異なる点は、ホテルであれば事前に予約しておけばフロントでチェックインするだけで済むのに対して、ホストとメールや電話で連絡を取り合う必要があること。今回の旅ではこの連絡以外で携帯電話経由のインターネットや電話を使う予定はなかったので、若干煩わしさを感じました。また、事前に見たサンプル写真ではわからない破損があり、手間も考えると、安易な選択はオススメできません。宿泊先によっては大人数での利用もOKになっていて割安になったり、ホームステイ扱いで泊まれたりして面白い経験ができるところもあるので、事前に情報をしっかりとチェックすることが大事です。
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