山羊の刺し身や山羊汁が食べられる「山羊料理さかえ」に行ってきました

現在牛肉は、ユッケの食中毒事件以降規制が強化され、生で食べられお店はごくわずかになっています。そんなご時世の中珍しい山羊の刺身を食べられる店が沖縄の那覇市にある「山羊料理さかえ」です。山羊汁など珍しいやぎの料理や、沖縄料理が味わえるとのことでお店に行ってきました。

場所は「沖縄県那覇市牧志3-12-20」で那覇市の繁華街国際通りの近くで、最寄り駅はゆいレール牧志駅。


山羊料理さかえは竜宮通りにあります。

国際通りから竜宮通りに入ると、かなり年季の入った看板が見られます。牛さしは今は扱っていないようです。

お店の前に到着。建物もかなり年季が入っていました。

お店に入ってみます。

訪れた日は平日にも関わらず満員で、ひっきりなしにお客さんが出入りしていました。

カウンターの席に座りメニューを注文します。まずはドリンクと、すぐ出てくるおつまみメニューを注文。今回は島豆腐とウーロン茶を注文します。

すぐに島豆腐(税込200円)・サービスの漬物・ウーロン茶(税込300円)がでてきました。

島豆腐は水分が普通の豆腐に比べてやや少なく、大豆の味付けが濃いことが特徴。

木綿を少し固くしたような食感で、大豆の味が普通の豆腐よりしっかり感じられました。

漬物は浅漬けで、塩あじのさっぱりした味付けでした。

続いておまちかねの山羊の刺し身(税込1300円)が到着。

山羊の刺し身は赤身の部分や……

脂が付いた皮っぽい部位が提供されました。

刺し身にする前の山羊の肉はこんな感じ。見た目は豚肉に似ているかもしれません。

生姜と酢じょうゆで食べてみます。

赤身の部分は、臭みが少なく、皮の脂の部分にまったりとしたコクがある独特の味。旨味は濃くはないものの、クセは少なくやや固めでかみ応えがあります。牛・鶏・豚いずれとも違う味でした。

白い部分はやや固く、かむと旨味がしみ出します。赤身と比べると臭みがやや強いので苦手な人もいそうな味。焼肉店で売っているホルモンの刺身が好きなら食べても良さそうです。

山羊汁(1300円)をオーダーしたところ、作るのに1時間以上かかるとのことで、すみイカごはん(税込400円)を注文して待ちます。

すみイカは、見た目の通り切られたイカがイカスミであえられています。

まずすみイカのみで食べてみると、イカスミの味がする塩辛に近い感じで、塩気が強くごはんやお酒に良く合いそうな一品。

半分ほど食べたら、お茶を投入。

お茶は緑茶ではなく、沖縄でポピュラーなさんぴん茶が使われていました。

イカスミがお茶に広がりスープは真っ黒になりますが、ジャスミン茶のお茶漬けも悪くはない感じ。香りが良く、緑茶より旨味が少ないもののさっぱりした味に仕上がります。

一時間ほどの調理を終え、特製の山羊汁が完成。どうやら生の肉や骨を注文を受けてから煮込んでいたようです。ヨモギの有無を聞かれ、今回はヨモギ有りを選択。

見た目は豚骨スープっぽい山羊汁が到着。

山羊の肉は骨がついた部分や……

脂がたっぷりついた皮の部分が使われていました。よもぎは生のものを使っているようです。

まずはヨモギと一緒にスープを飲んでみると、刺し身の白い部分のように強いクセはなく、優しい味で脂っこくない豚骨スープに近い感じ。ヨモギの味や香りが絶妙にスープに合っており、ごはんを入れて食べても良さそう。

山羊の肉は刺し身と違い骨に近い部分が使われているので、旨味がしっかりしています。ヨモギが入っているせいか、ほとんどクセやイヤな臭いを感じませんでした。

肉がたっぷり入っており、骨が余ります。1300円という値段は高めですが、なかなか食べられない一品なので、スープ類が好きな人は食べたほうが良さそうです。

山羊料理さかえは15時～23時までの営業で日曜日が定休日。常連さんが多い店のようですが、女性店長がいろいろな人の中の会話を取り持ち、知らない人とも気軽に話せるような店なので、そういったところも魅力の1つです。