レビュー

フロントカメラに取り付けると自分のiPhoneが顕微鏡になるキット「Leye」を使ってみました


学校の授業などで使ったことがある人も多いと思われる顕微鏡は、肉眼で見えない小さな世界に連れて行ってくれる道具ですが、なかなか個人では手に入れる機会は少ないといえます。そんな顕微鏡をiPhoneを使うことで簡単に実現してしまえる道具が「スマホ顕微鏡」と名付けられている「Leye(エルアイ)」です。

Leye - スマホ顕微鏡 | 製品情報
http://leye.jp/product.php

Leyeがどのような道具なのか、以下のムービーなどを見ればわかるようになっています。

スマホ顕微鏡でひらくミクロ世界 - YouTube


17世紀の科学者、アントニ・ファン・レーウェンフックは歴史上初めて顕微鏡を使って微生物を観察したことで知られています。それ以来、顕微鏡は科学の発展に欠かせない道具となってきましたが、レーウェンフックをとりこにしたシンプルなガラス玉レンズでできた顕微鏡が、スマートフォンのカメラを使って復活されることになりました。


そんなガラス玉レンズの顕微鏡をスマートフォンで実現させたのが、世界で初めて位相差顕微鏡を開発した生理学研究所・永山國昭名誉教授とベンチャー企業のテラベース株式会社のタッグです。


レーウェンフックが愛用していた顕微鏡はこんな感じ。プレートに直径約1mmのレンズが取り付けられただけのシンプルな構造にも関わらず、200~300倍の拡大が可能なものになっていたそうです。


しかし、そんなレーウェンフック顕微鏡の弱点は、本体を照明に向けて使う必要があるために目や首が疲れることと、両手がふさがるために観察作業に不便だということでした。そんな弱点を解消したのが、現在広く使われているロバート・フック顕微鏡となっています。


そんな顕微鏡をiPhoneを使って実現したのがLeyeとなっています。


すでに市販されているスマートフォンの顕微鏡ですが、その中でもLeyeが特徴としているのは、画面側についているフロントカメラを用いているということです。他の多くのスマホ顕微鏡では試料の保持や照明の調整に不便さを抱えていたのですが、Leyeはフロントカメラを使うという発想の転換でそれらの問題を解消しました。


Leyeで撮影したサンプルの数々は以下のとおり。これはアオミドロの姿。


ハエの足を拡大したもの。


微生物の中ではもっとも知られている部類に入るミジンコ。


そして木綿の茎など。


それ以外にも、Leyeで観察できる世界は以下のムービーにまとめられています。

Leyeサンプル集 - YouTube


このような特徴を備えたLeyeはいったいどのように使うことができるのか、実際に実物を手にとって使ってみることにしました。Leyeのパッケージはこんな感じ。透明のPET箱に入っています。


パッケージ裏面には、簡単な使い方が記載されていました。


さっそくパッケージをパカリと開けて中身を取り出してみました。


パッケージ内側にはミドリムシ的な写真が印刷されています。


中にはLeyeの本体と取扱説明書が梱包されていました。


Leyeの本体と各種パーツ類を収める専用のケース。


ケースには透明のフタがピンで取り付けられており……


縦にスライドさせると開く構造になっています。


パカリ。


ケース内には顕微鏡本体となるLeyeと、試料を載せるLeyeプレートが2枚、そしてLeyeに取り付けられている固定ラバーのスペアが1セット入っていました。


Leye本体はこんな感じ。すこし小さめのプレパラートといったサイズ感で、中央部分にボールレンズが設けられています。左右にある黒い四角形は、Leyeプレートを固定するための磁石になっています。


そしてこちらがLeyeプレート。有機ガラス製のプレートに、銀色の金属膜が接合されています。


ケースのサイズはiPhone 5sと同じ大きさ。


LeyeプレートをiPhone 5sに固定してみます。Leyeの裏側の固定ラバーには保護フィルムが貼られているので、取り付け前に剥がしてしまいます。


まずはiPhone 5のカメラを起動。このとき、カメラはフロントカメラに切り替えておきます。


カメラの真上にLeyeを持って行き、画面の中央にボールレンズの円が来るように調節しながら……


ゆっくりと近づけていきます。


何度か位置合わせを行いながら、レンズの中心にカメラを合わせてiPhone 5とドッキング。


Leyeプレートは、金属部分をLeyeのマグネットに載せて固定することができます。


左右のマグネットは高さが異なるので、試料によって使い分けることが可能となっていました。


◆実際に観察してみた
さっそく、実際に試料を置いて観察してみることにしました。まずは食堂にあった食塩の結晶を見てみることに。


学校の理科の授業と同じ要領で、Leyeプレートの上に試料を置きます。


そしてLeyeプレートをLeyeの上にセット。画面を見ると縞模様が写っているのですが、これは蛍光灯のある屋内で作業していたため。そういう時には、照明を調整する必要があります。


観察の際には、太陽光かLEDなどの点光源が理想的とのこと。100円均一ショップなどで売られているLEDでもOKとのことでしたが、今回はiPhone 5cのストロボLEDを使ってみました。


縞模様が消え、バッチリと食塩の結晶の姿を見ることができました。


そしてそのままiPhone 5sのシャッターを押して撮影も可能。手軽に顕微鏡の拡大画像を撮影することができるようになっています。


なんだか楽しくなってきたので、いろいろ試してみることにしました。次に試したのは、こちらも食堂に置いてあったテーブルコショー。


コショーの粒は色が濃く、やや透過性に欠けるのですが、うまく位置合わせを行うことで観察は可能でした。


ついでということで、冷蔵庫に入っていたハーブ入り香りソルトをテスト。


食塩やこしょうに比べると、かなり粒子が大きくなっていますが……


予想どおり、画面いっぱいに粒子が表示されてしまいました。


顕微鏡の面白いのは、肉眼ではなかなか見ることができない小さな世界を拡大してくれるところ。次は取扱説明書のカラー印刷部分を観察してみます。拡大したのは赤枠で囲まれた部分。


小さい点が集まって色が表現されていることがわかります。理屈として知ってはいても、実際に目の当たりにするとなかなか興味深いものがありました。


続いて少し力技。目に見えないほど精細な画素で構成されているというiPhone 5シリーズのRetinaディスプレイを拡大してみましょう。


肉眼では視認することが難しかった画面のドットを確認することができました。


今度は5000円札。お札には偽造を防止するための工夫がめぐらされています。


今回はその中でも赤枠で囲んだ3か所を拡大してみることに。


額面を表す「5000」の下には非常に小さい文字で「NIPPON」と印刷されています。


「国立印刷局製造」の「印」を拡大してみました。通常の印刷技術では、このサイズの文字を表すのは至難の業。紙幣の製造ならではの技術が投入されていることがわかります。


虹色に輝くホログラム部分はこんな感じ。ギザギザ状の印刷が見えますが、これは肉眼ではまず認識できません。


「ボールペン」という名称は、先端にボールが取り付けられているところからつけられたもの。これは確認してみなければなりません。


徐々に細くなる先端部分のその先に、ボールの姿を確認することができました。


汚れが劇落ちということで、お掃除に便利な「メラミンスポンジ」を拡大。


黒い繊維状のものが、メラミン樹脂でできたスポンジの本体です。その名が示すように、非常に細かいメラミン樹脂でできた繊維でできたスポンジであることが見てとれます。汚れが落ちるメカニズムは、この繊維が消しゴムのように削れながら汚れをはぎ取っていくというものになっています。


そして身近なグッズ、ティッシュペーパーも拡大。


非常に細かい繊維の集まりであることが確認できました。


このように、LeyeはiPhoneさえ手元にあれば手軽にあらゆるものを拡大して観察できる好奇心を刺激しまくりなグッズとなっていました。Leyeは東急ハンズの一部の店舗やAppBank Storeなどの店頭で購入できるほか、Amazonから税込み3780円で購入することも可能となっています。

Amazon.co.jp: Leye: 家電・カメラ

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in レビュー,   ハードウェア,   サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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