取材

テレビの中のキャラクターが画面から飛び出して動き回る「飛び出すテレビ」


リングの貞子さながらテレビ画面の中からキャラクターが飛び出して動き回るのが「飛び出すテレビ」です。一時期流行った3Dテレビやニンテンドー3DSのような立体視機能を使った技術とは根本的に異なり、拡張現実(AR)を使った新しい映像演出方法を目指す技術となっています。

展示項目T2 飛び出すテレビ | NHK技研公開2014 ~ココロ動かすテクノロジー~
http://www.nhk.or.jp/strl/open2014/tenji/tenjiT2/index.html


「飛び出すテレビ」は、NHK技術研究所で5月29日から6月1日までの間行われているNHK技研公開にて体験できます。


ブースには1台のテレビとタブレットが置かれていました。


このテレビではどーもくんとたーちゃんがキャッチボールをしているのですが……


!?


テレビだけを見ていると画面上からたーちゃんが消えてしまっているのですが、タブレットを見るとたーちゃんがテレビ画面から出てきてボールを拾ってどーもくんに投げ返しています。


テレビ画面に戻らずテレビの周りをうろちょろするたーちゃん。


他にもどーもくんと女性が一緒にゴルフをしていると……


突如どーもくんが画面から飛び出してしまいました。


一体どうやってテレビの中からキャラクターが飛び出してくるのかというと、これには2つのギミックが隠されています。1つ目はテレビ画面の四隅に常時表示されている4つのマーカー。


タブレットのカメラがこの4つのマーカーをカメラで捉えることで、タブレットの画面上に表示されている映像のどの位置にCGを表示させるかが決められます。


そして、画面左下に時折表示される動くマーカーにより、タブレットの画面上にCGを「いつ」表示させれば良いかが決められ、あたかもテレビ画面からCGが飛び出してきたかのような映像を見せられるようになるわけです。


常時スマートフォンやタブレットを持っているのはつらいところですが、Google Glassのようなウェアラブル端末が普及すればこういった映像の演出方法も増えてくるかもしれません。


◆さわれるテレビ
「飛び出すテレビ」のブース横には同じような体験型展示「さわれるテレビ」がありました。


展示項目T1 さわれるテレビ | NHK技研公開2014 ~ココロ動かすテクノロジー~
http://www.nhk.or.jp/strl/open2014/tenji/tenjiT1/index.html


さわれるテレビは、触覚提示技術を応用して映像内の振動の大きさ・加速度などを手元の端末で受けることで、あたかもテレビの映像を体験しているかのような気分になれるテレビ。


ここにはテレビが置かれており……


こんな袋を渡されます。これは専用アプリのインストールされたスマートフォンに接続して使用すればOKとのこと。


これの中には透明ケースが入っており……


さらに中に入っている黒色の機器が映像内の振動情報をアプリから受信して手元で振動する仕組み。


これにはスピーカーもついており、映像に合わせて音も流れます。


映像内の音から振動の大きさや加速度を分析して手元に再現してくれるとのことですが、実際に使ってみるとWiiリモコンを使っているかのような錯覚に陥りました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Twitterでのテレビ番組への反応を測る「Twitter TV指標」をビデオリサーチが提供へ - GIGAZINE

4Kテレビとしては激安の約10万円の50インチ高性能4Kテレビ「VIZIO P-Series」 - GIGAZINE

パナソニックが次世代スマートテレビにFirefox OSを搭載することが判明 - GIGAZINE

テレビ・放送業界がアメリカでも衰退している証拠とその原因 - GIGAZINE

LG製のスマートTVがUSB内のファイル名と閲覧記録をこっそりサーバに送信していたことが判明 - GIGAZINE

in 取材,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.