Googleがカメラをかざすだけの簡単翻訳アプリ「Word Lens」の開発元を買収
Googleが目指すのは検索エンジンを中心として生活のあらゆることをコンピューターが行ってくれる「完璧な検索エンジン」を作ることだと言われており、そのために現在さまざまな企業の買収を行っています。カメラをかざすだけでさまざまな言語の翻訳をしてくれるアプリ「Word Lens」の開発元であるQuest Visualも新たにGoogle傘下となった企業の1つで、買収を記念して、期間限定で3000円の言語パックが無料となっています。
Quest Visual
http://questvisual.com/
買収が行われたのは現地時間で5月16日。Quest Visualは自身のウェブサイトで「我々はWord Lensの開発を通して、モバイル端末を使い『自分の言語で世界を見る』ことの可能性を見いだしました。Google傘下に入ることで、我々の技術をさまざまな言語に対応したGoogle翻訳や将来的な翻訳技術に生かすことができます」と発表しました。なお、今のところアプリは日本語に対応しておらずロシア語・ポルトガル語・イタリア語・フランス語・スペイン語・ドイツ語の双方向翻訳が可能であり、現在App StoreとGoogle Playでは買収を記念してWord Lensの有料アドオン3000円分が無料になるというキャンペーンが行われています。
iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Word Lens
https://itunes.apple.com/jp/app/word-lens/id383463868
Word Lens Translator - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.questvisual.wordlens.demo
Word Lensアプリによる翻訳は以下のような感じで行われます。例えばカメラを使ってロシア語で書かれた看板を写すと……
看板がそのまま英語翻訳されて表示されます。
実際に次々と翻訳を行う様子は以下のムービーから確認可能です。
Introducing Word Lens - YouTube
また、GoogleはGoogle Glassの新責任者としてファッション業界のマーケティング幹部を歴任したIvy Rossさんを起用。RossさんはCalvin KleinやCOACH、Gapなどの開発・マーケティング責任者を勤めてきました。
Google Glass - Google+ - A letter to our Glass Explorers, from the head of Glass My…
https://plus.google.com/+GoogleGlass/posts/gUYZEZGsQ6H
写真の女性がRossさん。
Google Glassの一般販売はまだ行われていませんが、現在オープンベータテストの最中で、アメリカ在住の18歳以上であれば誰でもべータ版Google Glassを購入可能。
すでに「インディアナ州インディアナポリス市に本拠を置く全米プロバスケットボール協会のチーム『インディアナ・ペイサーズ』に所属する選手たちがGoogle Glassを装着してゲームを行う」といった使い方もされており、これまでとは別視点でスポーツを観戦することの可能性も示されています。
Indiana Pacers
http://www.nba.com/pacers/google-glass-playoff-enhancements
実際に選手たちが装着したGoogle Glassがこれら。
ゲームを行う選手たち。
Google Glassで撮影したダンクシュートの様子は以下のムービーから見ることが可能です。
Google Glass Solomon Hill Dunks - YouTube
選手の視点でスリー・オン・スリーを見るとどう見えるのか?ということが分かるムービーも公開されています。
Pacers Google Glass 3-on-3 - YouTube
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