ネット環境がなくてもメッセージのやり取りが可能なチャットアプリ「FireChat」を使ってみました
スマートフォンやタブレット端末でメッセージのやり取りができるチャットアプリはさまざまな種類がありますが、そのほとんどが3GやLTE、さらにはWi-Fiなどでインターネットに接続していないと利用できないものばかりです。「FireChat」はサーバー不要のメッシュ・ネットワークを構成できるiOSの「Multipeer Connectivity」を利用し、インターネットに接続していなくてもBluetoothだけで現在地から10メートル以内にいる他のユーザーとチャットをすることが可能になっているので、実際に使用してみました。
iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 FireChat
https://itunes.apple.com/jp/app/firechat/id719829352
FireChatは10メートル以内にいるユーザーとチャットできるわけですが、メッシュ・ネットワークを利用することで、下記の画像のように3台の端末が10メートル間隔で離れていて、両端が20メートル以上離れていても、3台の端末間でメッセージのやり取りが可能になるわけです。
メッシュ・ネットワークを使用しているFireChatはどれくらい離れていても使えるのか、実際に試した様子は下記の記事から確認できます。
ネット接続なしでチャットできるアプリ「FireChat」はどれくらい離れても使用可能なのか試してみました - GIGAZINE
早速、FireChatを使ってみます。App StoreからFireChatをインストール。
インストールしたらアイコンをタップしてFireChatを起動します。
「ログイン」をタップ。
ユーザー名を入力して「OK」をタップします。
「OK」をタップして設定は完了。
設定が完了すると、国内でFireChatを使っている全てのユーザーから構成されるチャットルームが表示されます。こちらのチャットルームはインターネットに接続していないと使用できません。インターネットに接続しないでチャットを付近にいる人と行なうには、ディスプレイ上部に表示されている「この近く」をタップ。
こちらが現在地から10メートル以内の人とインターネットを経由せずにメッセージをやり取りできるチャットルームです。この段階では、1台の端末にしかFireChatをインストールしていないので、「ここには、あなたしかいません」と表示されています。
本当にインターネットに接続しないでチャットできるか試すため、FireChatをインストールした端末をもう1台用意し、両デバイスの「機内モード」を有効にして、「Bluetooth」をオンにしました。
するとディスプレイ上部に「2人がおしゃべりをしている」と表示されました。メッセージを送信するには画面下部のボックスをタップします。
メッセージを入力したら「送信」をタップ。
送信したメッセージが表示されました。
もう1台の端末にも送信したメッセージが表示され、インターネットへ接続することなくメッセージの送信に成功。
もう1台の端末からメッセージが送られてきました。メッセージの受信も問題なくできることを確認。
このようにして現在地から10メートル以内にいるユーザーとインターネットに接続することなくチャットを楽しめる、というわけです。
FireChatはメッセージだけではなく写真の送受信も可能。写真を送信するにはカメラのアイコンをタップ。
「写真を選ぶ」をタップします。
「OK」をタップ。
カメラロールが表示されるので、送信する写真を選択。
写真を選択すると自動的に送信開始。
数十秒ほどで写真の送信は完了。チャットボックス内の写真をタップすれば、画像を大きなサイズで閲覧できます。
写真を大きなサイズで表示した状態で、ディスプレイ左下の矢印の付いているアイコンをタップすると……
AirDrop経由で他の人と共有できたり、写真を端末に保存することも可能です。
今度は、端末に保存されている写真を送信するのではなく、新たに撮影して送信してみます。先と同じように、ディスプレイ左下のカメラのアイコンをタップ。
「写真を撮る」をタップします。
ディスプレイ下部にある大きな白いボタンをタップして写真を撮影。
撮影した写真を送信するには「写真を使用」をタップします。
自動的に写真の送信が始まり、数秒で写真がチャットルームに表示されました。
写真の確認画面で右下にあるアイコンをタップすると……
今までに送受信した写真が表示されます。
FireChatは、インターネットに接続することなくメッセージや写真のやり取りができるので、例えば、「人が多くいる場所でネットワークが混雑しているときに近くの友人と連絡を取る」「地震や台風などの自然災害が発生してネットワークが機能していない場合に、近くの人と連絡をとる」など、いろいろな使い方ができそうです。なお、FireChatはAndroid版もリリースされていますが、複数のAndroid端末にインストールしてみたところ、お互いを検知できず、メッセージの送受信ができませんでした。
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