3G/4G・Wi-Fi接続できなくてもスマホ間でメッセージ・画像の送受信ができる無料アプリ「Cycro」は本当に使えるのかどうか試してみました

端末のBluetoothを利用して、LTEやWi-Fiに接続しなくてもメッセージや画像、音声をやり取りできるアプリが「Cycro」です。CycroはAndroid版のみ公開されていましたが、2014年7月にiOS版が新たに登場したので、実際にインターネットに接続しないでメッセージのやり取りを行えるかどうか、試してみました。

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Cycro
https://itunes.apple.com/jp/app/cycro/id890969876

Cycro - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.miraishonen.cycro

Cycroは、インストールした端末がインターネットに接続されていなくても、端末のBluetoothを利用して9～10m以内のユーザーとメッセージのやり取りをできるチャットアプリ。

Cycroを使えば、端末間の距離が10m以上の場合でも、Cycroをインストール済みの他の端末を介してメッセージの送受信を行うことが可能です。

ということで、App StoreからCycroをインストール。

インストールしたら、端末の機内モードとBluetoothをオンにします。

インターネットに接続していない状態でCycroをタップして起動。

こちらがCycroのホーム画面。「Everyone」をタップしてみても……

近くにCycroをインストールした端末がないので、何も表示されません。

インターネットに接続しないでチャットができるか確かめるため、iPad mini RetinaディスプレイモデルにCycroをインストールしました。

2つの端末でCycroを起動すると、お互いを認識。

iPhone 5sの画面で「iPad mini Retina」をタップしてチャットをしてみます。

チャットを開始しても何も表示されていませんが……

メッセージをボックス内に入力して「send」をタップすると……

見事送信に成功。

iPad miniでメッセージの受信を確認。

画像を送信する場合は画面左下にあるカメラのアイコンをタップ。

「Take Photo」をタップして撮影します。

カメラが起動するので、画面下にあるボタンをタップして撮影。

「Use Photo」をタップして画像を送信します。

見事画像の送信に成功。

iPad miniからのメッセージも受信しました。

Cycroを使用すると、インターネットに接続していない状態でも問題なくチャットを行えました。

次は、端末間の距離が10m以上あっても、Cycroをインストール済みの端末を介してメッセージを送受信できる機能を、3台の端末を使って試してみます。なお、この機能は記事執筆時点でAndroid版Cycroにしか実装されていないので、Nexus 5とNexus 4を使用。

画像では見えにくいですが、2台の端末がBluetoothを介して接続されていることを確認。

接続されている状態で、2台の端末を建物を挟み込むようにして、10mほど離れてみましたが、2台の接続は途切れません。

1台を階段の上に固定して……

もう1台が階段から約15mほど離れたところで接続が切れました。

2台の接続が切れたところで、3台目の端末でCycroを起動。3台目の端末を2台の間に入れることで、再びチャットが可能になるはず。

3台目の端末でCytroを起動すると、ホーム画面に別の2台が表示されました。

別の2台でチャットを行うと見事成功。3台目の端末を介して接続できました。

2台の端末間で交わされたチャットはこんな感じで、画像の送信にも成功。

3台の端末がそれぞれを認識するのにかかった時間は約5分。しかしながら、一度つながれば、メッセージや画像の送受信をサクサク行えます。

インターネットに接続することなくメッセージを送受信できるCycroは、電波の届かない場所にいるときや、回線が混線する災害時などに役立ちそう。ただし、Bluetoothで複数端末を接続するのに少し時間がかかったり、端末を認識しなかったり、ということがあるので過度な期待は禁物ですが、事前に実際に使って体験しておけば、いざというときに備えておけるはずです。