取材

360度&108;メガピクセルのパノラマ写真をボールのように投げて撮影する「Panono」撮影会に行ってきました


ぽーんと空中に放り投げるだけでパノラマ360度写真が撮影できるボール型カメラ「Panono」が日本に上陸、滋賀県立甲西高等学校の吹奏楽部と撮影会を行うとのことだったので、36台のカメラユニットを搭載して108メガピクセルの写真を撮るというPanonoが一体どんなものなのか、実際に撮影会に行って見てきました。

Panono - Panoramic Ball Camera
http://www.panono.com/ballcamera/



実際にPanonoで撮影した写真は以下から。マウスでぐりぐりと写真をドラッグして360度あらゆるところを見ることが可能です。


ということで、滋賀県立甲西高等学校に到着。


学校の回りは桜が見頃を迎えていました。


ということで早速今回の撮影会で使うPanonoのプロトタイプを見せてもらいます。大きさはサッカーボールくらい。


表面は緩衝材のようなもので包まれており……


その隙間から36個の小型カメラがのぞいています。


充電用のminiUSBポートも。なお、スマートフォンへはUSBで接続できるほか、Wi-FiやBluetoothでワイヤレス接続も可能です。


スタンドを使って撮影することも可能になっており、表面にはマウントもあります。


投げて撮影したりスタンドを使って撮影する他、こんな感じで手で持ち上げて写真撮影してもOK。


そしてこれが完成版Panonoのデザイン。直径は11cmで、重さは300gです。


プロトタイプ版と比べるとかなり小型化しています。表面に緩衝材などは使われていませんが、なぜ投げたり落としたりできるのかというと、GoProと同じくポリカーボネート製のケースを使っているため。ウォータープルーフではないので完全に水中に沈めることはできませんが、スプリンクラー程度の水量なら問題ないとのこと。


これはまだ完成していないので、デザインだけですが、実際の商品には緑の丸の部分にオンオフ用のスイッチが付く予定で、充電用のminiUSBポートなども設置されます。


撮影された写真はアプリで閲覧可能。まるでその場にいるかのように、タブレットを動かすことで写真の向きが変化します。


撮影会は12時20分からで、時間が近くなってくると吹奏楽部の生徒たちが続々と正門前に集まってきました。


手には楽器。


生徒たちの真ん中でPanonoを持っているのはPanono GmbHのMarioさん。まずはテストを行います。


ぽーん、とボールのようにカメラを投げています。


そうしている間にもどんどん人が集まってきて……


正門前は人でいっぱい。


野球部員も集合し、たくさんの人の中でボールを投げているだけのように見えますが、これでれっきとした撮影会です。


ということで、テスト撮影が終了したところで今度は本番。吹奏楽部員に囲まれるようにしてMarioさんが立ちます。


実際に演奏&撮影している様子は以下のムービーから見ることができます。

ボールのような「Panono」を投げて360度のパノラマ写真を撮影 - YouTube


構えて……


投げます。


Panonoには加速度計が内蔵されており最高点に達すると「ピピッ」という音が鳴り、シャッターが下ります。投げ方にコツがあるのか、撮影会では何度目かの投球でシャッターが下りていました。


完成版Panonoでは撮影した写真はスマートフォンやタブレットのアプリにワイヤレスで送られ、アプリ上で写真を使うかどうかを決定します。この時点の写真は72メガピクセルで、画面上の写真にはカメラとカメラの間の継ぎ目があるのですが、決定した写真をクラウドに送信すると編集が行われ継ぎ目は消え108メガピクセルの写真が完成するとのこと。なお、今回はプロトタイプなのでPCに接続して写真を確認します。


実際に撮影された写真はこちら。Panonoは最高点に達した時、つまり最も静止状態に近い時にパノラマ撮影するため、ほとんどブレのない写真に仕上がっています。


この企画は甲西高校吹奏楽部の顧問である藤井京介先生がTwitter上で行われたPanonoのキャンペーンに応募したことで実現しました。甲西高校吹奏楽部は定期的に演奏会を行っているのですが、今回の企画は藤井先生が水面下で企画を進め、生徒たちに告げられたのは1週間ほど前だったとのこと。


撮影会が終了すると、生徒たちとの交流タイム。


みんなで記念撮影。


Panonoは1度の充電で400枚の写真を撮影することが可能。ホワイトバランスは規定値に設定されており、露出はオートかマニュアルかを選択することができ、撮影最短距離は50cmです。ISOなどはまだ決まっていないのですが、夜間など暗所での撮影はオススメしない、とのこと。

なお、発売は2014年の9月を予定しており、価格は599ドル(約6万7000円)。以下のサイトから事前予約可能で、日本から注文する場合は名前とメールアドレスを入力し後日担当者と直接やりとりするという方式となっています。

Panono - Panoramic Ball Camera
https://shop.panono.com/ja/preorder/panono/

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in 取材,   ハードウェア,   動画,   ピックアップ, Posted by darkhorse_log

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