ソフトウェア

Firefox OSをリリースしFirefoxは88%高速化、15周年を迎えたMozillaの2013年ハイライト


2013年に創立15周年を迎えたMozillaThe Mozilla Blogでこの1年間について振り返っています。Firefoxの矢継ぎ早の改良・更新やFirefox OSのリリースなど充実した1年のハイライトはこんな感じです。

Mozilla in 2013 | The Mozilla Blog
https://blog.mozilla.org/blog/2013/12/16/mozilla-in-2013/


2013年のMozillaを語る上で絶対に外せないのが、モバイル端末専用OS「Firefox OS」のリリースです。2013年7月にスペイン・Telefonicaからの発売を始めとして、コロンビア・ベネズエラ・ポーランド・イタリア・ドイツ・メキシコ・ペルー・ウルグアイ・ブラジル・ハンガリー・ギリシャ・セルビア・モンテネグロの14カ国で3つのスマートフォン端末が販売されています。

現在はヨーロッパ・南米に限られている提供地域ですが、今後はさらに地域を拡大し、2014年にはアジアでもFirefox OS搭載スマートフォンの発売が予定されています。


先日、最新バージョン26がリリースされたウェブブラウザ「Firefox」は、ユーザー数が5億人を突破。度重なるバージョンアップによって、ベンチマークソフト「Octane」を使った計測では、JavaScriptランタイムの実行速度は2012年比で88%もアップしているとのこと。

また、ゲームエンジンUnreal Engine 3を導入、Epic Gamesとの提携により、asm.jsを使うゲームの処理速度を6倍向上させることに成功。2013年はウェブゲームにも注力した1年でした。

Android版Firefoxも速度を向上させた結果、平均4.5ポイントという高評価を獲得、すでに5000万回以上ダウンロードされています。Android版Firefoxは、KoboタブレットやGigabyteの「GSmart」にプリインストールされました。


Mozillaは「2013年はこれまで以上に顧客サービスを充実させた年だった」と振り返っています。例えば、サポートチームをより強化することで、1億5000万人のユーザーがFirefoxで必要なアドバイスを受けたそうです。

また、ユーザープライバシーの保護にも力を入れており、ウェブ上のトラッキングを可視化するためのアドオン「Lightbeam」をリリースしました。そして、NSAのスパイ問題への対応として、ユーザーのデータがどのように利用されるのか説明を受ける権利を保障する「StopWatching.Us」に参加。これらのユーザープライバシーを保護する施策が評価されて、MozillaはPonemon研究所から「Most Trusted Internet Company(最も信頼できるインターネット企業)」と認定されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
約1万円台でFirefox OS搭載SIMフリースマホ「Flame」日本発売開始 - GIGAZINE

Firefoxは1.5倍高速になりメモリ消費量は4分の1に、Mozillaの2012年総括 - GIGAZINE

「Firefox 26」正式版がリリース、「Click to Play」がデフォルト機能に - GIGAZINE

FirefoxをリリースしているMozilla財団は収益の90%をGoogleに依存 - GIGAZINE

Firefox OSがアップデートでアプリ・音楽検索を強化、15以上の言語に対応 - GIGAZINE

「Firefoxが失敗した原因は矢継ぎ早のアップデート」と前任開発者が指摘 - GIGAZINE

in メモ,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.