ネットサービス

自分専用のWindows7環境をクラウド上に構築しネット経由でiOS・Androidなどから遠隔操作できる「Amazon WorkSpaces」


職場や学校で大量に使用されるPCのセッティングや管理は非常に大変ですが、インターネットにアクセスする場合には、OSのアップデートやセキュリティ対策は避けては通れない問題です。そんな面倒なPC管理から解放してくれ、なおかつ月額払いで必要なときに必要な分だけデスクトップ環境をクラウドから利用できるサービスが「Amazon WorkSpaces」です。

Amazon Media Room: Press Releases
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=1876009&highlight=

Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】 Amazon WorkSpaces – デスクトップコンピューティングをクラウドで
http://aws.typepad.com/aws_japan/2013/11/amazon-workspaces-desktop-computing-in-the-cloud.html

AWS | Amazon WorkSpaces
http://aws.amazon.com/jp/workspaces/

◆Amazon WorkSpacesとは?
Amazon WorkSpacesは、月額制でクラウド上にデスクトップ環境を提供してもらえるサービスで、仮想環境の性能や使うソフトウェアを自分好みにカスタマイズすることが可能です。


企業や学校はこれまで自前でPCを用意するのが常でそのイニシャルコストの高さは経営者を悩ませる大きな問題です。


また、セキュリティーなどマシンの管理も経営者にとって大きな悩みのタネです。


セキュリティ問題を解決するツールとして「仮想マシン」を使った「バーチャルデスクトップ」という素晴らしいアイデアが生まれましたが、バーチャルデスクトップ環境を導入するためにはたくさんの高価なサーバーが必要となり……


そのサーバーソフトウェアの設定は一苦労です。


設定が完了しシステムの運用を開始しても……


すぐにトラブルが発生。その対応に追われ、以前よりもPCの管理がたいへんになるという本末転倒な結果にもなりかねません。


こんな悩みをすべて解決してくれるのが「Amazon WorkSpaces」です。Amazon WorkSpacesは、Amazon web services(AWS)のクラウドシステムによってデスクトップ環境を提供するサービスです。


使い方は、Amazo仮想環境のWorkSpacesにアクセスして自分のアカウントにログインするだけと非常に簡単。ログインすれば、Windows 7を仮想デスクトップとして利用することが可能です。


Amazon WorkSpacesは、デスクトップPCだけでなく、ノートPCやモバイル端末で利用することもでき、また、デスクトップ環境は、ネットに接続できるどんな場所からでもアクセスOK。


また、仮想環境のWindows 7では、好きなソフトウェアを選んで利用できます。


さらに、仮想マシンのCPUやメモリ容量・ストレージ容量を変更するなど、自分仕様にカスタマイズできます。


Windows 7や利用するソフトウェアのセッティングは常に最適化されており、高品質のデスクトップ環境がいつでも利用可能。


また、運用していて何か問題が発生した場合でも、専用アドバイザーによるサポートが受けられます。


Amazon WorkSpacesはAWSを利用したクラウドサービスでその安定性は抜群。まるでマイクロソフトに直接アクセスしているかのように快適にWindows 7を使用できます。


ユーザーの追加も何回かクリックするだけで設定可能。必要な時に、必要な数のWindows 7環境を、必要な内容で利用することができます。


もちろんPCごとのセッティングというやっかいな作業は不要です。


かんたんに導入でき、難しいメンテナンスが不要で、ハイパフォーマンスのデスクトップ環境を手に入れられるサービスがAmazon WorkSpacesです。


◆プラン
Amazon WorkSpacesで利用できる仮想環境は以下の4プランです。

Standard - 1つの仮想CPU、3.75GBメモリ、50GBユーザディスク領域、月額35ドル(約3500円)
Standard Plus - 1つの仮想CPU、3.75GBメモリ、50GBユーザディスク領域、月額50ドル(約5000円)
Performance - 1つの仮想CPU、3.75GBメモリ、100GBユーザディスク領域、月額60ドル(約6000円)
Performance Plus - 2つの仮想CPU、7.5 GBメモリ、100GBユーザディスク領域、月額75ドル(約7500円)

なお、すべての仮想デスクトップのWindows 7環境に、Adobe ReaderAdobe FlashFirefoxInternet Explorer 97-Zip、Java Runtime Environment(JRE)などのソフトウェアが含まれており、Standard PlusとPerformance PlusのアカウントにはMicrosoft Office ProfessionalとTrend Micro Worry-Free Business Security Servicesも含まれ、さらに追加ソフトウェアのカスタマイズも可能となっています。


また、モバイル端末でAmazon WorkSpacesにアクセスするための専用アプリは、iTunes App Store、Google Play、Amazon Appstoreからダウンロードできます。

KindleからAmazon WorkSpacesを利用するとこんな感じ。


Amazon WorkSpacesは、PCの導入コストを削減し、セキュリティ対策を強化するだけでなく、遠隔地からの利用が可能であり、また、さまざなソフトウェアを必要に応じて使うことができるなどのメリットがあります。現在、Amazon WorkSpacesはまだ機能制限のあるプレビュー版のみ利用可能な状態で、正式なリリースに向けてサービス利用の予約を受け付けています。

AWS | Amazon WorkSpaces | Limited Preview
http://aws.amazon.com/jp/workspaces/limited-preview/

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in モバイル,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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