渇いた喉を潤してくれる海外のソフトドリンクに関する雑学いろいろ

日本でもお馴染みの「ドクターペッパー」は、日本ではコカ・コーラが販売していますが、カナダではペプシコーラと一緒に販売されていました。日本と同様に世界もソフトドリンクで溢れていて、それぞれの国によって好みがあるのも面白いところ。中南米にはスプライトより美味しいグレープフルーツの炭酸飲料や、中東、北アフリカではつぶつぶみかんを含む濃厚なフルーツジュースがあったりします。
こんにちは、瓶ジュースをこよなく愛する自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。缶、ペットボトルと比べると瓶が一番冷えている気がします。新しい国でチェックするものの1つにはソフトドリンクを入れています。そんな海外におけるソフトドリンクの雑学・トリビアをまとめてみました。現在旅をしているペルーだと黄金に輝くインカコーラが愛されています。
◆ドクターペッパー・スナップル・グループ
コカ・コーラ、スプライト、ファンタはコカ・コーラ社のブランドです。これらと一緒に販売されているドクターペッパーやカナダドライも、日本だとコカ・コーラ社のブランドと勘違いしそうですが、実際は「ドクターペッパー・スナップル・グループ」という会社のドリンクブランドになっていました。ペプシコーラやマウンテンデューを販売するサントリーをイメージすると分かりやすいでしょう。そういった事情からドクターペッパーやカナダドライは国によってペプシコ社や地元企業によって販売されています。
一時帰国中に東京でみかけたドクターペッパー。

カナダのドクターペッパーはペプシコーラと一緒に販売されていました。

ファストフード店のドリンクサーバーでも、ペプシコーラとドクターペッパーが並んでいます。

でもアメリカに入ると、ドクターペッパーはコカ・コーラと一緒に。

メキシコにもドクターペッパーはありました。

メキシコの地元企業だった「grupopenafiel」は、2008年5月からドクターペッパー・スナップル・グループの一員になっています。

カナダドライも同様にドクターペッパー・スナップル・グループのブランドで、パナマではペプシコ社が販売していました。

パナマのペプシコーラ陣営のラインナップにカナダドライ。

詳しく調べてみるとドクターペッパー・スナップル・グループは「ロイヤルクラウン・コーラ」「シュウェップス」「セブンアップ」「A&W」といった世界中でよくみかけるブランドを持っていて、アメリカではコカ・コーラ社やペプシコ社に次ぐ第三の勢力となっています。
◆スプライトにはレモン
コカ・コーラ社のスプライトは爽やかな口当たりのレモン風味の炭酸飲料。海外でも必ず見かけたので、慣れ親しんでいました。ただ、一時帰国した際に日本だけ違っていたので「日本の飲料メーカーが強すぎて「スプライト」が見当たらないガラパゴス状態」という記事を書いてます。そういう理由から、アメリカ大陸でもスプライトのデザインはチェックしていました。
こちらが、昨年6月における日本のスプライトのデザイン。シンボルマークのレモンが見当たりません。

カナダのペットボトルでもレモン。

アメリカのスプライト缶にもレモン。

メキシコでも同様にレモン。

ベリーズの瓶ジュースにもレモン。

南米に入ったコロンビアでもレモン。

エクアドルでもレモン。

そしてペルーまで同じデザインで続いています。

再び取り上げるにあたって、日本のスプライトを調べると、デザインの変更によりレモンのマークが付いてました。これだと海外のデザインと統一されて、違和感を感じませんね。ただ今年の「つきぬけ爽快!」というキャンペーンは、昨年までの「さわやかダイレクト」と相反していて、気になりますが……。

◆グレープフルーツの炭酸飲料
中南米には「fresca」「Quatro」「Squirt」といったグレープフルーツ味の炭酸飲料があります。レモン系の炭酸飲料にはない苦味がアクセントとなって、スプライトと同じ棚に並んでいたら、迷わずこちらを選ぶくらいはまっていました。メキシコからコロンビアにかけては普通に置いてあったので、見かけたら試してみてください。
メキシコの「fresca」

同様の「fresca」がパナマにも。こちらはコカ・コーラ社のブランドです。

コロンビアだと「Quatro」という名前に変わりますが、こちらもコカ・コーラ社のグレープフルーツ炭酸飲料です。

同じグレープフルーツ炭酸飲料でも「Squirt」というドクターペッパー・スナップル・グループのブランドもあります。販売はペプシコ社でした。

パナマで見かけた「Squirt」の屋外広告。

◆ファンタの種類
海外にスプライトがあるように、ファンタも当然みかけます。基本はオレンジなのですが、様々な種類が存在していて、以前「ライチにパッションフルーツと果物だけでなくマッドネス、エキゾティックっていったい何?世界中に散らばるファンタワールドを集めてみました」と記事にもさせて頂きました。それ以降もファンタのチェックは欠かせません。
コンゴ共和国にあった「GRENADE」は驚愕のザクロ味。

同じくコンゴ共和国で「PASSION」はパッションフルーツ。

ルワンダの「FIESTA」は非常に珍しいクロスグリ味。甘さと酸味の混ざった感じで好きでした。

同じくルワンダの「CITRON」はフランス語でレモンの意味。

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コソボでもみかけた「Exotic」がマラウイにも。

ベリーズに存在する「GingerAle」は試してみたものの、好んでは飲みたくない味。

同じくベリーズの「RootBeer」は薬品の味がして苦手。

こちらもベリーズですが「FruitPunch」は飲みやすくて良かったです。

ニカラグアの「Roja」は赤くて甘い炭酸ジュース。

「MANZANA」とリンゴ味なのにピンクの色した珍しいコロンビアのファンタ。

パナマはファンタのデザインですが「Kist」という名前で販売されていました。

インターネットを調べていると英語版のWikipediaで「International availability of Fanta」というページが見つかりました。日本でも「もぉ~もぉ~ホワイト」なんていう商品も販売されていたみたいで、ファンタブランドは活用の幅が大きいです。
◆ペルーはインカコーラ
ペルーにはコカ・コーラよりインカコーラがシェアを握っています。ともかく甘くて好き嫌いがあるようですが、自分は慣れてしまって時には無性に飲みたくなるほど。ただインカコーラは高級品で、地元企業も似たようなコーラを半額で販売しています。
マクドナルドもコカ・コーラでなくインカコーラの写真。

黄金に輝くスーパーの棚。

こちらがインカコーラ。

瓶のインカコーラ。

エクアドルでもコカ・コーラ社がインカコーラを作っています。

よくお世話になっていた「ORO」は500mlで1ソル(約35円)とインカコーラの半額。

「Isaac Kola」も1ソル。

「TRIPLE Kola」はペプシコーラ社。

ペルー人に人気のガラナ炭酸飲料を販売する会社も「VIVA」というインカコーラ系の飲料を販売しています。

こちらはローカルブランド。300mlで0.5ソル(約18円)と激安です。

◆夏バテにはフルーツ飲料
食欲がなくなるほど暑いときにお勧めしたいのが、濃厚な味わいのフルーツジュース。暑さの厳しい国には、こういった飲み物が必ずあります。中東、北アフリカでみかける「RANI」というフルーツジュースはサウジアラビアのブランドで強い説得力を感じていました。
こちらが「RANI」という濃厚なフルーツジュース。

反対側のラベルはアラビア語になっています。

つぶつぶミカンジュース。

どろどろピーチジュース

果肉の入っていたチェリージュース。

パインジュース。

西アフリカのセネガルにも、つぶつぶミカンジュースがありました。

バナナ&イチゴ味と種類も豊富。

珍しいグァバ味。

ミックスフルーツまであります。

日本でお馴染みのミニッツメイドもありました。セネガルなのでフランス語。

裏面はアラビア語になっています。

コカ・コーラ社のブランドです。

メキシコでは「Jumex」というフルーツジュースを飲んでいました。

こちらも濃厚な味わいで、暑いときの栄養補給。

Jumexにもバナナ&イチゴ味。

取り上げた以外にも、中国のお茶には砂糖が入ってますし、イスラム諸国だとノンアルコールビアーがあったりと、国によって特徴が出ていて面白いところ。味が分からないので不安になりがちですが、これからも珍しいものには挑戦していきたいです。
日本では暑い日々が続いているようですが、時には冷たいソフトドリンクやフルーツジュースでリフレッシュして下さいね。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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