ロゴやデザインだけではなく味の違いもある世界中の「コカ・コーラ」の注目ポイント



ラテン文字以外で8種類のコカ・コーラのロゴをゲットできました。ロゴだけでなくコカ・コーラのデザインは群を抜いています。だから、いろいろと集めてしまうのでした。

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。本当、コカ・コーラには世界各地でお世話になりました。アメリカと仲が悪い中東のイランにもコカ・コーラはありました。世界中どこにでもありました。だからこそ、追求の対象でした。今回はその結果をまとめてみました。世界中にあるコカ・コーラ、次のことに注目してみてください。

◆ラベルのロゴ
コカ・コーラといえば真っ赤な缶と白いラテン文字のアルファベットのロゴがトレードマーク。多くの人の当たり前となっていることでしょう。

本場アメリカのコカ・コーラ。


ブラジルのコカ・コーラも一緒。


日本のコカ・コーラもラテン文字のアルファベット。


2015年のベラルーシではロゴが横向きのコカ・コーラが販売されていました。当時は珍しかったのですが、現在の日本のコカ・コーラは同じデザインとなっています。


この当たり前も、国によっては当たり前じゃなくなります。ラテン文字でもなくなります。私の旅では8種類の文字で描かれたコカ・コーラを世界各地で確認しました。

・繁体字の漢字(台湾)
中国語のコカ・コーラは「可口可樂」という漢字表記となります。「樂」は日本の「楽」の旧字体。


・簡体字の漢字(中国)
台湾と同じ漢字なのですが楽が簡体字の「乐」となっています。中国語の「汽水」は炭酸ジュースという意味。


・タイ文字(タイ)
随分とシンプルなロゴでした。最近のタイの缶ジュースは日本のように太くて短い350ml缶ではなく細長い325ml缶が幅を利かせています。


・アラビア文字(チュニジア)
モロッコ、エジプト、カタール、クウェートといったアラビア語が公用語となるアラブ圏のコカ・コーラはこの表記が目立っていました。ペルシア語のイランも同じような表記でした。


・ヘブライ文字(イスラエル)
字体がかなり崩れていて私の知るヘブライ語の形ではありません。パソコン上だと「קוקה-קולה」がヘブライ語のコカ・コーラ。


・ベンガル文字(バングラデシュ)
ベンガル人の国を意味するバングラデシュは、公用語もベンガル語でベンガル文字が使われています。近隣のインドやスリランカにも独特の文字があるのですが、多民族国家で国内に複数の文字が存在する事情もあるのか、コカ・コーラのラベルはラテン文字しか見ませんでした。


・グルジア文字(ジョージア)
グルジア文字は丸っこくてカワイイのが特徴。ジョージア(旧グルジア)はイランとトルコ国境の北に位置するカフカス地方にある国です。


・ゲエズ文字(エチオピア)
エチオピアはアフリカ最古の独立国でして、近隣とは一線を画した独自の文化が残っています。ゲエズ文字もその一つ。


おまけで……

・簡体字の漢字とアラビア文字(ウイグル自治区)
中国語の漢字表記と、ウイグル語のアラビア表記という二重表記でした。


他にもロシアのキリル文字、ギリシャのギリシャ文字、韓国のハングル表記のロゴもありそうなのですがどうでしょう。

それを言うなら、日本のカタカナを使った「コカ・コーラ」というロゴも見てみたいところ。「こか・こーら」という平仮名もいいですね。外国人観光客は増える一方ですし、2020年にはオリンピックも開かれます。タイやエチオピアのような、日本らしいロゴのコカ・コーラがあったらきっと話題になります。インスタ映えもするでしょうし。

◆ラベルの文字
ロゴは変わり映えなくても、現地の言葉がラベルにあると嬉しくなります。いつものコカ・コーラが特別なコカ・コーラに変わります。

・カザフスタン
ロゴの上にキリル文字の説明がありました。「1886」という数字はコカ・コーラ誕生の年。ロングセラー商品ということを強調していました。


・アルメニア
ジョージアの隣国。この国にも独自の文字があります。


・ミャンマー
軍事独裁から改革開放に舵を取ったミャンマーにもコカ・コーラはありました。ラベルにもビルマ文字。同じASEANのラオスより先に、2013年には現地工場が稼働していました。人口5000万人を越えるラストフロンティアと言われる国だけあります。


・モルディブ
一見すると何の変哲もないラベルですが、右下に現地のターナ文字が描かれています。容量表記でしょうか?


◆味の違い
中国からタイに空路で移動すると、コカ・コーラの味が明らかに違っていて戸惑いました。タイのコカ・コーラに「からいっ」と舌が反応します。「(アサヒ)スーパードライッ」と一人ツッコミを入れました。

タイのコカ・コーラ。


コカ・コーラは世界中にありますが、その味は共通していないというのが私の認識。新しい国に入って、コカ・コーラを口にすると「前の国と違う」と違和感を覚えることが何度もありました。

違いを見分けるポイントは「甘さ」「酸味」「炭酸の強さ」の3つ。

旅中に私もこのようなツイートをしています。


インドのコカ・コーラ。


国境をまたぐとコーラの味が変わります。旅をされる方は気にかけてみてください。

◆容器の違い
世界中で販売されているコカ・コーラですが、ペットボトルが流通の主役を担っています。国民一人あたりの所得が少ない国では瓶が大活躍。私もアフリカでは瓶コーラのお世話になりっぱなしでした。また瓶が強い国では缶をみかけない傾向があります。缶より先にペットボトルの工場を作っているようでした。

瓶コーラ。


缶コーラ。


ペットボトル。


顔をしかめたくなるような強い日差し、滝のように流れ落ちる汗、そんな夏の暑い日にぐいっと飲み干すコカ・コーラは最高でした。世界中でコカ・コーラを飲んでいましたが、キンキンに冷えた状態を最もキープしてくれるのは瓶だと思っております。次いで缶。ペットボトルには冷たさをキープできないという弱点があります。

◆本場アメリカ
コカ・コーラといえばアメリカを象徴する飲み物です。ハンバーガーにしろステーキにしろアメリカの食にはコカ・コーラを連想してしまいます。そんなコカ・コーラ誕生の地アメリカでは、日本ではあまり見かけないフレーバーが販売されていました。

世界共通のオリジナル。


バニラ味。


チェリー味。


ライム味。


バニラ味やチェリー味は日本でも発売されていますが、期間限定であってアメリカのようなレギュラー商品にはなっていません。

自販機のラインナップも日本と比べるとだいぶシンプル。全8種類のうち半分の4種類がコカ・コーラでした。


◆デザイン
コカ・コーラはロゴだけではなく、缶やラベルのデザインでも魅せてくれます。全部集めて一冊の写真集にしたいくらいの本気のアートがそこにはありました。

・タイ
三輪タクシーのトゥクトゥクにゾウさんとタイらしいデザイン。


・カンボジア
内戦に苦しんだ国だからこそ、平和の象徴である鳩のイラストは意味深……。


・ジンバブエ
たった今、1億3800万の人たちが愛する人たちと一緒にいます。7200万の人たちが笑っています。1900万の人たちが誕生日を祝っています。480万の人たちが見知らぬ人に微笑んでいます。よりよい世界を信じていきましょう。「Open Happiness(ハッピーをあけよう)」というメッセージ性の強い缶デザインでした。


・南アフリカ共和国
珍しくカラフルなデザイン。


・エルサルバドル
サンダルとサンダルの間に瓶コーラが浮かび上がっています。


・アルゼンチン
イヤホンを使ってコカ・コーラの瓶を表現。


・ウルグアイ
王冠を使ったヘッドホン。


・ブラジル
ワールドカップ開催を記念して出場国をイメージしたミニボトルのアクセサリーをプレゼントするキャンペーンをやっていました。


・ロシア
シロクマが閉じ込められた3つのグラス。


・バハマ
アトランティス・パラダイス・アイランドというリゾート施設の開業20周年をお祝いしていました。


・マレーシア
中国語のキャンペーン。「發 (wealth)」は金運を祈るメッセージ。「満」「安」「喜」「福」「旺」「吉」「順」といった漢字の缶もありました。大切な人にコカ・コーラを使って気持ちを伝えようというキャンペーンですね。


・マレーシア
マレー語のキャンペーン。「サラマッ・ハリ・ラヤ・アイディルフィトゥリ(Selamat Hari Raya Aidilfitri)」はイスラムのラマダン(断食)開けを祝う言葉です。ねぎらいの言葉とともにコカ・コーラを渡しましょう。


・パプアニューギニア
国旗に見立てた海を泳ぐ人。日本でいうアジア大会のようなパシフィックゲームズのスポンサーにもなっていました。


・シンガポール
「Me too」と相思相愛でした。いや、違います。シェアする相手に「I Love you」と伝えようということですね。


・ジョージア
手と手を合わせようとした先に見えるコカ・コーラの瓶。


・リトアニア
くちびるおばけ。


・エジプト
コカ・コーラボトル誕生100周年を記念するデザインでした。王冠と2つの気泡で100の数字を作っています。


・中国
スケートを滑るシロクマ。ロシアの缶コーラにもいましたが、コカ・コーラ社には「ポーラーベア」というシロクマのイメージキャラクターが存在しています。最近の日本の自販機にも描かれているシロクマです。


・台湾
「啾歡喜」でハッピーを共有しましょう。こちらもシェアキャンペーン。


缶と同じようにペットボトルのデザインも秀逸でした。

・ラトビア
夏の日差しと草っぱら。コカ・コーラという蜜に集まる蜂と蝶。そしてくちびるおばけ。


・南アフリカ
唇もサッカーボールもコカ・コーラでよく使われるアイテムとなっています。唇はコカ・コーラの色でもある赤と同じだから。サッカーボールはコカ・コーラ社がいろいろな大会のスポンサーを務めるためです。


・アルゼンチン
サッカーボールとスパイク。サッカーボールの水色はアルゼンチンの国旗の色と同じ。


・スイス
サッカーボールの中にあるハートと十字架はスイスの国旗がイメージ。


・ハイチ
ここでもサッカーボールでした。コカ・コーラ社はFIFAワールドカップのオフィシャルパートナー。


・エジプト
チキン料理とコカ・コーラ。


・バングラデシュ
ベンガル文字は読めないのですが、察するにサムスンのスマホをプレゼントするキャンペーンでしょうか。


◆繁華街の広告
世界中を旅しているとコカ・コーラ社は人通りの多い繁華街に広告を出していることに気付きます。

資本主義経済の象徴ともいえるニューヨークのタイムズスクエアは世界企業の見本市のような場所でした。もちろん、ここにもコカ・コーラの広告はありました。


オーストラリアはシドニーの繁華街キングス・クロスに掲げられたコカ・コーラのロゴも有名だったりします。

2007年の訪問時。


2015年の再訪時には改装のためにロゴは取り外され、広告だけとなっていました。(現在は新しいコカ・コーラのロゴが掲げられています。)


アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの交差点にて。


コスタリカの首都サンホセの大通り。


パレスティナの首都機能を担うラマッラーでも超巨大な広告を発見。


日本では、大阪駅で看板を見つけたことがありました。


多くの人が集まる場所に広告を出して存在感を放つことはブランド維持へと繋がります。このような手法を取るのはコカ・コーラ社だけではありません。韓国の電機メーカーサムスンも世界中で同じことをやっていました。

◆イメージ戦略
窓を締め切った暗い部屋。パソコンを見つめる男が手を伸ばすポテトチップス。隣に置かれたコカ・コーラ。あり得ない光景、いやありふれた光景でしょう。でも、ぼっちコーラじゃ華がありません。それでは、プロモーションになりません。

実際のコカ・コーラのイメージ戦略はリア充の笑顔はじける爽やかテイストに仕上がっています。幸せにあふれた家族との食卓の中心がコカ・コーラでした。この図式、世界各地で見ています。

モロッコの食卓。


メキシコの食卓。


イタリア食卓。パスタをつついています。


モルディブの食卓。


タイの食卓。


家族とは違いますが、マレーシアの食卓。


食卓に限らず、コカ・コーラのイメージ戦略は爽やかさを追求していました。

息子のトレーニングを見守るエジプトのお父さん。


ベラルーシの若者たちの青春の一ページ。


ひと昔前のレトロなコカ・コーラでも爽やかなイメージは変わりません。

イタリアの女性。


コロンビアのとある食堂の壁には時代を感じさせるコカ・コーラのポスターがぎっしりと貼られていました。今も昔も変わらず、完成度の高い作品ばかりです。


◆配送車と工場
コカ・コーラを語る上では配送車も外せません。コカ・コーラを載せて走る真っ赤なトラックやバンは広告の役割も果たしています。

何もかもがビッグサイズなアメリカのトレーラー。


チリのトレーラーでは販促にでも使うのか小屋が載せられていました。


そして、自転車で旅をしているボトル工場まで見つけてしまいます。

カリブ海の島国トリニダード・トバゴの工場。


メキシコでも工場を見つけて立ち寄りました。


こちらは過去の記事で動画も紹介しています。

コカ・コーラ工場で空の瓶がベルトコンベアの上を流れていく - YouTube


◆サンタクロース
クリスマスシーズンになるとコカ・コーラ社はサンタクロースを使ったプロモーションを仕掛けてきます。サンタさんの赤い服と白い髭はコカ・コーラのイメージにぴったしでした。恰幅のいいおじいちゃんが瓶コーラを片手に微笑んでいます。

マケドニアで見かけた真っ赤な広告。


メキシコのラベルに描かれたサンタさんの笑顔。


アメリカ行きの飛行機で出てきた缶コーラの統一感も見事なものでした。


◆ネームボトル
ラベルのロゴの代わりに日本の一般的な名字や名前が印字された「ネームボトル」というキャンペーンは大きな話題となりました。このキャンペーンは日本だけでなく世界各地で実施されています。

「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」“ネームボトル" 300ml PET、500ml PET、1.5L PET発売! - The Coca-Cola Company
http://www.cocacola.co.jp/press-center/press-release/news-20140407_2

フランスのパリの地下鉄駅で見かけた看板。ラベルには「Anne(アンヌ)」「Olivier(オリヴィエ)」「Sophie(ソフィー)」「Philippe(フィリップ)」「Eric(エリック)」といった名前が記されています。


ペルーで見つけた「Omar(オマール)」という名前。イスラム圏の鉄板ネームですがスペイン語圏でも使われることがあります。


同じくペルーで「Raphael(ラファエル)」という名前もありました。


このような感じで、私の旅にはいつもコカ・コーラがありました。

海外のコカ・コーラのロゴ、デザイン、看板、食卓など集めだすと結構はまります。みなさんも海外旅行における楽しみの一つに加えてみませんか?

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)

チャリダーマンは人生を駆けた自転車世界一周を一冊の本にするという夢があります。興味を持っていただける出版社、編集者の方いましたら、ご連絡いただけると幸いです。

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