メモ

Micro USBがMini USBに取って代わって端子の主流になった理由とは

By el frijole

Mini USB端子は2000年にUSB 2.0の一部としてとして標準化され、コンパクトデジタルカメラなどの小型デバイスに搭載されていましたが、2007年にUSB-IFでMicro USBが標準化されてからは、主要な端子ではなくなってしまったようです。Mini USBとMicro USBでは機能的には変わらないのですが、なぜ主流が移り変わっていったのか、プロの電気技師やコアなギークが集まるQ&AサイトElectrical Engineering Stack Exchangeでその理由が公開されています。

standard - Why was Mini USB deprecated in favor of Micro USB? - Electrical Engineering Stack Exchange
http://electronics.stackexchange.com/questions/18552/why-was-mini-usb-deprecated-in-favor-of-micro-usb

◆端子の耐久性

By mondays child

Mini USBの端子の形状には2つありますが、一般的に使用されているのは端子部分が黒色のMini-Bタイプ。以前は白色のMini-Aタイプが採用されていましたが、約1000回使用すると端子が壊れてしまう恐れがあり、写真家など頻繁に使用する人たちから大きな批判を集めていました。そこで、挿抜耐久性が約5000回と大幅に向上したMini-Bタイプが登場しました。しかしながら、5000回という数字は、コネクター産業において決して多い数字ではなく、ヘビーユーザーにとって満足できるできるものではなかったとのこと。

Micro USBは、端子の形状こそMini USBと同じ直線的なデザインであるにもかかわらず、差し込み回数による寿命が1万回とMini USBに比べて約2倍の挿抜耐久性を持つという利点があります。

By Brad Wilmot

◆サイズ

By Abel Pau

Micro USBとMini USBは横幅はほぼ同一ですが、Micro USBの方が薄く作られています。スマートフォンやタブレットの電子機器は、トレンドとして薄さを求める傾向があるために、もはやMini USBソケットを搭載できるスペースは残されていません。

◆ラッチメカニズム


Mini USBにはないメカニズムとして、Micro USBには端子の保持力を向上させるために背後に爪のようなものがつけられています。このラッチメカニズムにより、Micro USBは外部からの加重を受けても抜けにくいという利点があります。

◆コスト

By Tristan Martin

Micro USBはMini USBよりも優れた機能を持っているということで、新基準として世界で広く採用されたために市場に一気に普及しました。このため、仕入れや製造コストが大幅に下がり、Mini USBよりも有利になりました。

アップルではMicro USB端子を使わずに、表裏がなくどちら向きでケーブルを挿しても認識するLightning端子を使っていますが、Micro USBに代わって世界標準規格となる日は来るのでしょうか……?

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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