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Amazonが1995年からどのようにして利益をあげてきたかわかるグラフ

By Edwin Irwanto

手軽に欲しい物が安く買えるAmazonは便利なサービスですが、1995年に創業してから、どのような経営手段によって低価格で商品を提供しながらも利益をあげてきたかがグラフ付きでまとめられています。

Amazon's profits - Benedict Evans
http://ben-evans.com/benedictevans/2013/8/8/amazons-profits

このグラフを見ると、1995年にAmazonが創業してから収入がぐんぐんと上がっているのに対して、当期純利益がほとんど出ていないのがわかります。


12ヶ月分のフリーキャッシュフローでも、青い線グラフで見ると利益は上がっていないように見えますが、2012年末にAmazonはシアトルに14億円の本社ビルを一括購入しているためほぼゼロになっています。しかし、資本支出を除いたオレンジの線グラフでは着実に右肩上がりとなっています。


Amazonの経営手段は、まず大まかな予測を立て、市場のシェアを奪います。すると手のひらを返したようにスイッチをオンに切り替え、価格を上げたり、資本支出をカットして投資分を取り戻しており、こういった経営手段はポンジ・スキームと呼ばれる投資詐欺の一種であるとブログの筆者は語っています。また、Amazonの報告による区分別収入を表すグラフでは、Amazonのビジネスはネットショッピングだけではなく、雑貨やメディアなどの全く別の産業や市場からも大きな収入を得ているのが分かります。


表面上の収益は操作されゼロに見えますがAmazonの報告書は全て再投資の後で発表されています。実際には莫大な収益をあげ続けており、既存サービスを脅かすほどの巨大な企業となっています。現在わかっている部分ですら全てを物語ってはおらず、全体像は霧の中。世界中で新事業を行うAmazonの経営手段は産業や市場が違っても応用がききます。「新しい流通体系に資本を投入」し、「人工的な安価」を作り出し、「新規事業の参入を阻止」して、「既存の企業の利益を相殺する」ということです。Amazonはゼネラル・エレクトリックと、マルクス主義を連想させるとこのブログの筆者は述べており、ただ有益なサービスとして使用することは、もし何かが起こっても外部にはわかりづらいという不安を秘めているとのことです。

By kj.mag

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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