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家庭用3Dプリンターを購入するとだいたい1年で元が取れることが明らかに

by Daniel Williams

20万円台で買える3Dプリンター「Replicator2」がお手頃に見えたのが2012年12月の話で、それからわずか半年ほどで2万円以下のものも登場するほど3Dプリンター業界の動きは早いわけですが、大学の研究によって、一般的な消費者であれば、家庭用の3Dプリンターを購入してもだいたい1年で元を取ることができることが判明しました。

Life-cycle economic analysis of distributed manufacturing with open-source 3-D printers
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0957415813001153



3D printers can pay for themselves in under a year - Computerworld
http://www.computerworld.com/s/article/9241274/3D_printers_can_pay_for_themselves_in_under_a_year



これはミシガン工科大学(MTU)の研究で明らかになったもので、マイホームを所有しているような一般的な消費者が家庭用3Dプリンターを購入した場合、シャワーカーテンのリングやiPhoneケース、宝石入れ、その他の雑貨を20個ほど作れば、年間で2000ドル(約20万円)の節約になり、3Dプリンターを購入しただけの元は取れるとのこと。

MTUの材料科学・技術部門准教授のジョシュア・ピアス氏は「3D印刷技術の力で、望むものを思い通りに作ることができる上に、価格は中国製のものよりも安くなるのです」と語っています。研究では運送費や税金、プリンターのジョブが中断・再開となったときに失敗する確率を20%として織り込みましたが、それでも、家庭用品の値上げ幅は、3Dプリンター購入よりも大きなものだったことがわかりました。


「3Dプリントで何かを作ろうとすると1つだいたい18ドル(約1800円)かかりますが、オンラインで同じものを購入しようとすると最低でも312ドル(約3万円)、高いところだと1943ドル(約20万円)もかかるんです」とピアス准教授。

今回の研究を行ったきっかけは、3Dプリンターはまだ実用に耐えない、あるいは3000ドル(約30万円)払うだけの価値がないと言う人が多かったためで、ピアス准教授によると「だいたい4時間あれば数千ドルの節約になるだけのモノが作れるのです」とその有用性を主張。テストでオープンソースの3Dプリンター「RepRap」を使ってみたところ、その投資回収率は200%にもなったそうです。

今後、Windows 8.1に3Dプリント機能が標準搭載されるようになるので、どこかで一定のラインを越えた瞬間、3Dプリンターが爆発的に普及するようになる……のかも。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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