わずか20万円台で買える3Dプリンター「Replicator2」実機使用レビュー、実際に立体物を作るとこんな感じに


家庭用の印刷機とほぼ同じ設置面積でCADソフトで製作した3Dデータを立体物として出力できる3Dプリンターが「MakerBot Replicator 2」です。

MakerBot Replicator 2 Desktop 3D Printer
https://store.makerbot.com/replicator2.html


今回はその実機を購入したので、セットアップをしてから実際に立体物を出力するまでの一部始終を写真と映像に納めてみることにしました。
フォトレビュー

巨大なダンボール箱に入って到着。成人男性の手でも運ぶのは一苦労です。


3Dプリンター本体が入った箱はこんな感じ。


パカッ。


最初から手さげ袋に入っているので、取り出すこと自体は割とラク。


内容物は立体物を出力する際の素材となるヒモ状のPLA(合成樹脂の一種)が巻き付けられたローラーや電源、説明書など。


3Dプリンターに取り付ける台座はこんな感じ。


本体サイズは縦38×横49×奥行き32cm。


一般的な家庭用プリンター(左)と大きさを比較するとこんな感じ。


設置面積(底面)はほとんど同じサイズ。


背面。


側面。


正面。


立体物を作成するには、使用するデータを入れたSDカードをプリンターに挿せばOK。対応のファイル形式は「.stl」「.obj」「.thing」でMakerBot社が無償で配布しているソフトウェア「 MakerWare」やCADソフトを使用して作成した3Dデータが使用できます。


データを出力する際に動き回って立体物を作っていくためのノズルが納められている部分はこんな感じ。


セットアップ

出力されたPLAを受ける台となるボードをセット。


PLAが通るためのガイドチューブを取り付け。


ローラーを取り付けるための芯を本体背面に引っかけます。


PLAが巻き付けられたローラーを背面にセット。


電源と接続。


「Welcome」と表示されればOK。


PLAの出口と台座の間にはわずかに隙間が必要なので、ノズルと台座の間に紙を差し込んで少し引っかかりを感じる位の高さに調整します。


高さの調節は台座の下にあるダイヤルを回せばOK。


ノズルの上からPLAのヒモを押し込みます。


こんな感じで溶けたPLAが出てくれば準備は完了。なお、ノズル部分は非常に高温になっているのでうっかり触ってしまわないように注意が必要。


ノズルから出たPLAはすぐに冷えてパリパリに固まります。


青、緑、黄色、オレンジ、無色などのPLAが販売されているので、自分が作りたい立体物に合わせて色を選ぶことが可能。色つきのPLAは1巻きあたり48ドル(約3900円)で購入できます。


なお、PLAロールの交換手順は以下の通り。

「Change Filament」を選択。


「Unload」を選択。


ヒーターが加熱されるのを待ちます。


後はPLAのヒモを引き抜けばOK。


こんな感じで取り外せます。


使ってみた

本体に挿したSDカード内のデータを出力する場合は「Build from SD」を選択。


今回は5つの輪がつながった鎖「Chain Links.s3g」を選択。


本体のヒーターが加熱をスタートするので、後は待つだけでOK。


実際にプリンターがウィンウィンと作動している様子は以下のムービーで見られます。

3Dプリンター「Replicator 2」が動作する様子を間近で見るとこんな感じ - YouTube


何も無い空間に鎖が出力されて行く様子を早回しで撮影したムービーは以下でチェックしてみてください。

3Dプリンター「Replicator 2」が鎖を出力する様子を高速で撮影してみた - YouTube


実際に稼働している様子をプリンター全体が映る様にして早回しで撮影した映像は以下の通り。

3Dプリンター「Replicator 2」動作する様子を早回しで撮影してみた - YouTube


出来上がった鎖は以下の通り。


PLAの色を変えるとこんな感じ。なお、今回のテストでこの鎖の出力にかかった時間は約11分でした。


実際に噛み合わせてクルクルと回すことができるボルトとナットも出力可能


ちょっとコミカルなサメも作れます。


というわけで、セットアップをしてからデモ用のデータを立体で出力するまでは特に専門知識や専用工具などがなくてもサクッと簡単にできるレベル。さすがに、一般的な家電製品ほど楽ではありませんが、説明書を読みながら順番にセットアップしていけば箱から出して20分程で出力が始められます。

また、「CADソフトも使えないし、そもそも出力用の立体データが作れない」という人でも他のユーザーが投稿した出力用の立体データが集められたThingiverseなどから好きなデータをダウンロードしてくればOK。デジタルデザインの知識や彫刻、立体造形のスキルがなくても3DプリンターとPCだけでかなりのレベルの工作ができてしまいます。

なお、「MakerBot Replicator 2」の価格は2443ドル(約20万円)となっており、アメリカからの送料157.64ドル(約1万3000円)を含めても21万円前後で購入可能。仕様が異なるため一概には比較できませんが、業務用の3Dプリンター「Dimension uPrint(1万4900ドル/122万円前後)」で販売されていることなどを考えると、約20万円という値段はかなり手が届きやすくなったという印象です。

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in レビュー,  ハードウェア,  動画, Posted by darkhorse_log