レビュー

3Dプリントが手描きで行えるペン「3Doodler」であれこれ作ってみました


3Dデータを出力して樹脂を使って立体物を作る3Dプリンターは低価格のものも登場し、日常品の作成に、アートにと活躍していますが、ソフトウェアを使って3Dデータを作成しなくとも、ペンのように持って手描きで立体物を作れるようにしたのが「3Doodler」です。はたして使い心地はどうなのか?ということで、実際に3Doodlerを使っていろいろ作ってみました。

Welcome to 3Doodler - The 3Doodler
http://www.the3doodler.com/

パッケージはこんな感じ。


パッケージ側面には注意書きがありました。本体の先端は熱くなるため、保管する前には本体を冷ます必要があります。対象年齢は12歳以上。


箱を開けると、カラフルなプラスチックっぽい棒が現れました。


セット内容は、ABS樹脂が5袋、ユーザーガイド、本体、電源アダプターです。


ユーザーガイドは英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、日本語で書かれているので、英語が分からなくても問題なし。


本体の全長は大体25cmほど。出力は24Wで、入力電圧は12V、出力電圧12Vです。


ABS樹脂は「Put On Yo’ Shades」が1袋、「Meta」が2袋、「Essentials」が2袋入っていました。


さっそく使ってみます。まずは電源アダプターをコンセントに差し込み、ケーブルを本体と接続します。


3Doodler用の樹脂はPLAとABSの2種類があるのですが、今回は全てABS。


ということで、電源ボタンを「ABS」に合わせます。


電源を入れてすぐの時点ではインジケーターは赤く点灯。


約1分経過すると、インジケーターが赤から青に変化しました。素材としてABS樹脂を使用する場合、赤が予熱中、青が使用可能になったことを意味します。


3Doodler公式ページのCOMMUNITYにはユーザーが作ったものの写真やデータが載っているので、そこからデータをダウンロードすることも可能。実際にプリンターでアルファベットの見本を印刷してみました。


本体のお尻の部分から樹脂を入れて……


ボタンを押します。なお、ボタンは2種類ありスピードを2段階で調節できます。


アルファベットをなぞるようにして樹脂で文字を書いて行きます……が、樹脂の出るタイミングと手を動かす速さがうまくマッチせず、ぐちゃぐちゃに。


第一作目は完璧に失敗しました。


また、ボタンを押している間は樹脂が出つづけ、ボタンから手を放すと樹脂の出が止まるのですが、強く押しすぎるとボタンが本体にめりこんでしまい、途切れさせたい場所でも樹脂が出続けるという事態に陥ります。使いこなすにはある程度慣れる必要があるようです。


何度目かのチャレンジ。


実際に3Doodleを使っている様子は以下のムービーから見ることが可能です。

3Doodleを使ってABS樹脂でアルファベットを書いてみた - YouTube


ゆっくりと文字をなぞっていき……


何とかアルファベットのAが完成。


第1作目と比べるとちょっと慣れてきたみたいです。


GIGAZINEのロゴを作ってみました。


ここまで作るのに犠牲にしたABS樹脂の残骸たちはこんな感じ。


色を変えたい時は、2つあるボタンを両方押すと樹脂が逆方向に押し出されます。


取り出した樹脂は先端が溶けていました。


なお、本体は5分間放置すると自動的に電源が切れてしまうため、そんな時は電源を入れ直すかボタンを押し直すかして作業を再開します。


新しい色の樹脂を入れてしばらくボタンを押していると、本体の中に残っていた樹脂が排出され、新しい色を使うことが可能。


立体物にも挑戦。


完成した「G」はこんな感じ。


先端から出た樹脂はしばらくすると固まるため、空気中でものを描くことも基本的には可能なのですが、しばらく使ってみたところ、樹脂の出方にはムラがあり、スムーズに出る時となかなか出ない時があることがわかりました。なかなか出ない時は本体お尻に挿入している樹脂を押してやると出が良くなるのですが、樹脂を出続けさせる場合は出力ボタンも押し続けなければないこともあり、ペンで絵を描くように簡単に立体物が作れる、とまでは言えない印象。しかし、樹脂を入れ替えた瞬間やしばらく使い続けて温度が高温になった時は比較スムーズに線を描くことができました。

実際に空中で曲線を描いている様子は以下のムービーから確認可能です。

樹脂を使って空中で線を描くとこうなる - YouTube


また、工作物のデータも公式ページに載っていたので、ステンドグラスっぽいナプキンホルダーにも挑戦してみます。


バラバラにパーツを作成。


それぞれのパーツを溶けた樹脂でくっつけていくわけですが……


樹脂の出が悪いため断念して木工用ボンドで接着。


何とか完成です。


実際に紙を入れてみます。


プリンターで出力したデータをなぞったため、樹脂の裏側には少しインクが移ってしまいました。


使う人の力量にも左右されるため誰でも簡単に作れるというわけではなさそうですが、COMMUNITYに投稿されている写真の中には力作も揃っているので、使いこなすことができればかなり楽しめるはず。ユーザーの中にはムンクの「叫び」を再現したり……




立体カマキリなどを作っている人もいました。


なお、本体と樹脂50本のセットは99ドル(約1万円)で購入することが可能です。

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