どこへでも持ち運べる軽量・小型化した3Dプリンター「Bukito」
Windows 8.1に3Dプリント機能が搭載される予定があるなど、一般に普及していっている3Dプリンターはどんどん安くなり、ついに2万円以下のものも登場していますが、そんな3Dプリンターを今度は小型化・軽量化してどこにでも持ち運べるようにしよう、というアイデアから生まれたのが「Bukito」。125mm×150mm×125mmという非常にコンパクトなサイズで、現在クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで出資が募られています。
Bukito Portable 3D Printer - Take it everywhere! by Diego Porqueras — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/deezmaker/bukito-portable-3d-printer-take-it-everywhere
Bukito本体はこんな感じ。これは以前Kickstarterで出資を募っていたBukobotを進化させたもので、BukobotのユーザーがもっとBukobotを持ち歩きたい、と願っているのを見て小型な3Dプリンターを作ることを決意したそうです。
本体のサイズは125mm×150mm×125mm。大型の3Dプリンターとは違って手で持って運ぶことができる大きさです。
小さくてもクオリティーが他のプリンターより劣るということはなく、プロトタイプで0.3mmレイヤーを使ってオブジェクトを作るとこんな感じ。複雑な構造でもなめらかな曲線が描けています。なお、素材はポリ乳酸やABS樹脂、ナイロンなどが使え、フィラメントの直径は1.75mmです。
頑丈なアルミフレームを使っており、簡単に壊れてしまうこともありません。
重さは2kg。Bukitoがどれだけ軽く頑丈か?ということを示すためOctocopterを使って空中で3Dプリントを行うムービーも存在します。
Bukito 3D Printer Flying While Printing 3D Object Lifted by Octocopter - YouTube
物を作成する3Dプリンターにおいて正確性とスピードも重要な点となってきますが、Bukitoは押出機に速さと正確さを誇る特別仕様のErik's Bowden Extruderを使用しており、秒速は150mm。
ドライブ・ギアもオリジナルデザイン。
実際にBukitoを動かしている様子などは以下のムービーから見ることができます。
こちらがBukitoを作っているDeezmakerのディエゴさんたち。
手に持っているのがBukitoです。
オブジェクトの作例は以下のような感じ。
実際に作っている様子。
こちらも作成中。一体どこで作っていたのかというと……
バーの中でした。学校で3Dプリンターを使う場合は研究室・家ならPCの側・会社ならオフィスなど、これまでは決まった場所でしか3Dプリンターを使えませんでしたが、Bukitoを使えば図書館やカフェ・バーなど、場所を選ばないというわけです。
Bukitoは現在商品化のための出資を募っている最中で、目標額5万4000ドル(約540万円)のところ、すでに9万5000ドル(約950万円)を集めているので商品化は確実。649ドル(約6万5000円)でBukito 3D Printer Kitがゲットでき、アメリカ国外への発送が必要な場合は送料として別途25ドル(約2500円)が必要となっています。
なお、締め切りは日本時間で8月4日(日)の午後10時です。
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