2014年06月01日 12時00分ハードウェア

2万円台の3Dプリンター「MOD-t」は自作した製品をオンラインストアで販売も可能に

3Dプリンターは次々と安価なモデルが登場していますが、一般家庭には浸透しておらず、「自宅でちょっとした小物を作る」という目的で3Dプリンターを購入する人はまだ少ないはず。そんな中、インテリアになじむデザインで気軽に小物かけ・スイッチカバー・ペン立て・定規のカスタマイズパーツなどが出力でき、さらに専用のオンラインストアでは3Dデータや出力した自分の製品の公開・販売までできるようになる2万円台の3Dプリンター「MOD-t」が、クラウドファンディングプラットフォームIndigogoで出資を募っています。

New Matter MOD-t: a 3D printer for everyone | Indiegogo
https://www.indiegogo.com/projects/new-matter-mod-t-a-3d-printer-for-everyone

「MOD-t」がどんな3Dプリンターなのかは、以下のムービーから見ることができます。

Introducing the New Matter MOD-t 3D Printer - YouTube

壁に取り付けられたライオンにヒモをかけたり、ヘッドホンをかけたりしています。

ちょっと変わった形のペン立て・ツマミ・定規のカスタマイズパーツ・アクセサリーや……

なめらかな造形のうさぎの置物、スイッチカバーなど、全てのアイテムが3Dプリンターで作られています。

そんな見た目もスタイリッシュな3Dプリンターが「MOD-t」。自宅に置いていても自然なデザインです。

2000年の初期から3Dプリンターを扱っているという開発者のスティーブ・シェルさん。底知れぬポテンシャルを持ちながらも高価な3Dプリンターを、誰でも気軽に使用できるようにという思いからMOD-tの設計に至ったとのこと。

出力している様子はこんな感じで直径0.4mmのノズルにより細かい造形が可能。

MOD-tで出力したものは、2014年夏ごろに公開予定の「New Matter Store」で販売できるのが大きな特徴。

世界中のユーザーがオンラインストアに公開している作品を、モバイルアプリから手軽に検索できる仕組みです。

例えば、気になる作品をタップするとアップで見ることができます。

カスタマイズを加えることや……

カラーの変更も可能。MOD-tユーザーはオンラインストアでデータをダウンロードすれば自分のマシンで出力できるほか、マシンがない人は出力された製品を購入してゲットできるというわけです。公開している3Dプリントデータや作品の価格はデザイナーが決定することができます。

MOD-tでは大きなものは出力できませんが、調味料入れのフタなど、家庭で使うものに合わせて細やかな出力が可能な3Dプリンターとなっています。

以下は販売されている他社3Dプリンターとの比較表。MOD-tは最安値の249ドル(約2万5000円)となっており、最も価格の近いM3D Microと比べても、100ドル(約1万円)安く入手可能です。

スペックは以下の通り。
プリンター仕様
・出力方式：フィラメント融合加工
・マテリアル：1.75mmPLAフィラメント(市販品に対応)
・最大出力サイズ：150mm×100mm×125mm
・レイヤー解像度：ソフトウェアで0.2～0.4mmの間で調整可能
・ノズル直径：0.4mm
寸法・重量
・寸法：380mm×280mm×365mm
・重量：5kg
ソフトウェア仕様
・ソフトウェア：デスクトップソフト、オンラインストアアプリ(モバイルにも対応予定)
・サポート形式：STL、New Matter Store形式
・対応OS：Windows 7以降(OS X、Android、iOSにも対応予定)
・接続：Wi-Fi(802.11 b/g)、USB2.0
・電源：100～240V(50/60Hz)、消費電力80W
・適合規格：CE、FCC Class B、CAN ICES-3B/NMB-3B

249ドル(約2万5000円)を出資すると、「MOD-t1台＋PLAフィラメント0.5kg＋New Matter Storeアプリ」のセットをゲット可能。さらに、299ドル(約3万円)のプランではPLAフィラメントが増量された「MOD-t1台＋PLAフィラメント2kg＋New Matter Storeアプリ」のセットにアップグレードすることもできます。