約3万円で直感的かつシームレスにモデリングや出力が可能な3Dプリンター「The Micro」

3Dプリンターの進化により「鉄より強く・水より軽い」夢の素材が誕生する可能性が出てきたり、本物の心臓を作れるようになる研究が進められたりとあらゆる可能性がぐんぐん広がっていますが、そんな3Dプリンターをお手頃価格で入手でき、さらに誰でも簡単に使えるように工夫を凝らしまくって誕生したのが「The Micro」です。直感的でシームレスにモデリングや出力が可能ですが価格は約3万円と、ぐっと抑えられたものになっています。

The Micro: The First Truly Consumer 3D Printer by M3D LLC — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/m3d/the-micro-the-first-truly-consumer-3d-printer

The Microがどんな3Dプリンターなのかは以下のムービーを見れば分かります。


3Dプリンター「The Micro」は、箱から出してコンセントにつなげばすぐに使用可能になります。

The Microは1辺185mmの立方体で、重量は1kg。WindowsでもMacでもLinuxでも動作可能で、PCとはUSBケーブルで接続してデータのやり取りが行えるとのこと。

プリント可能エリアのサイズは縦109mm×横113mm×高さ116mmで、出力する際は厚さ50～350ミクロンの層を重ねてモデルを作成することになります。なお、オープンソースのモデリングソフトからの出力もできるようになるとのこと。

楽しいお菓子作り。

その際に使うクッキーの型をThe Microで作ったり……

製品開発時にモックアップをThe Microで作成したり……

子どものおもちゃを3Dプリンターで作ってあげることもできます。

他にも自作のパーツを出力したり……

壊れてしまったカーテンフックの代用品も、The Microがあれば手軽に作れるようになります。

The Microのプリントヘッドには自動水準測量機能とオートキャリブレーション機能が搭載されており、これによっていつでも出力が可能。例えば何千時間も動作させまくった後に、すぐに新しいものを出力したい、となっても全然OKとのこと。

The Microで使用できる素材はプラスチック・ABS樹脂・ナイロンなどのフィラメントスプールで、The Micro専用のものか、市販の1.75mmのものを利用可能で、専用のものを使用すればより多くの材質やカラーのものをプリント可能になるようです。このフィラメントスプールは本体内部もしくは外部のアクセスポートにつないでやればOK。

外部のアクセスポートは出力ヘッドに付いているようです。

このThe Microでより自由なものをプリントできるように作られた専用ソフトが「M3Dソフトウェア」。これはタッチデバイスでも使用可能で、シンプルで使いやすいユーザーインターフェースに仕上がっているとのこと。

また、M3Dを使えば完成済みのモデルデータをライブラリから見ることができ、これらの3Dデータを印刷することも可能です。3Dモデルを出力する際は、モデルファイルをプリンターにドラッグしてやるだけでOKで、必要ならばプリンターが自動で微調整を行い出力してくれます。

このThe Microは現在Kickstarterで出資を募っている最中で、当初の目標金額5万ドル(約520万円)を超える67万ドル(約6900万円)の出資を集めています。299ドル(約3万円)の出資でThe Microを1つゲット可能ですが、別途配送料が必要です。なお、配送は2014年11月を予定しており、The Microへの出資自体は2014年5月7日午後9時45分まで受け付けています。

The Micro: The First Truly Consumer 3D Printer by M3D LLC — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/m3d/the-micro-the-first-truly-consumer-3d-printer