メモ

女子高生が集めた20万人の署名でペプシコ社が使用する食品添加物を変更


ペプシコーラで知られるアメリカのペプシコ社が16歳の女子高生の嘆願を受けて、今後、清涼飲料水であるゲータレードで食品添加物の臭素化植物油(BVO)を使用しないことを発表しました。

Petition | Gatorade: Don’t put flame retardant chemicals in sports drinks! | Change.org
http://www.change.org/petitions/gatorade-don-t-put-flame-retardant-chemicals-in-sports-drinks


Another Look at a Drink Ingredient, Brominated Vegetable Oil - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2012/12/13/business/another-look-at-a-drink-ingredient-brominated-vegetable-oil.html


PepsiCo Will Halt Use of Additive in Gatorade - NYTimes.com
http://dinersjournal.blogs.nytimes.com/2013/01/25/gatorade-listens-to-a-teen-and-changes-its-formula/


BVOは1931年以来アメリカで用いられ、現在では飲料全体の10%に使用されている飲料用安定剤。コカ・コーラやスプライト、ファンタオレンジなどにも含まれ、一般に健康上の問題は無いとされています。法律上も問題ないのですが、皮膚の変質や記憶障害、疲労、震え、頭痛などを引き起こす可能性があるとしてヨーロッパや日本では食品への使用が禁止されています。食料以外では炎が燃え広がるのを防ぐ難燃剤としてプラスチック製品、クッション、合成繊維などにも使用されています。

ミシシッピ州の高校生Sarah Kavanaghさんはベジタリアンであり、食べ物に動物性食品が含まれていないかどうかをラベルで確かめているのですが、昨年の夏にゲータレードのラベルを確認した際に見慣れない「Brominated vegetable oil(臭素化植物油)」の文字を発見しました。

By Jeremy Brooks

インターネットでどのようなものかを調べた結果、神経発達障害や甲状腺ホルモンの変質を含む多くの副作用があることを知り、すぐさま冷蔵庫に入っていたゲータレードを投棄。そしてゲータレードに含まれる成分を変更してほしいとソーシャルプラットフォームChange.orgで20万人もの署名を集めたのです。英国のゲータレードはBVOを使っておらず、米国でもBVOなしで同じ製品を作れるはず、というのがKavanaghさんの主張です。

ペプシコ社は嘆願活動が始まる前からこの問題について検討を重ねていたと断った上で、今後はゲータレードに使われているBVOをショ糖酢酸塩イソブチレートというFDAによって安全性が認められている添加物に置き換えることを1月25日に発表しました。なお、FDAは少量の使用であればBVOも安全であるとしています。

ペプシコ社によればショ糖酢酸イソ酪酸エステル(Sucrose Acetate Isobutylate、SAIB)はゲータレードのオレンジ味、シトラス味、レモネード味などで使用されるとのことですが、今のところ年間売上10億円のマウンテンデューやダイエットマウンテンデューで使用される予定はありません。

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in メモ,   , Posted by darkhorse_log

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