取材

一生に一度は登るべきと言われる日本一の富士山に登ってきました


標高3776mと日本一高い富士山の夏は登山客で混雑します。若者グループ、家族連れ、お年寄りとたくさんの人が頂上を目指していました。吉田口の五合目で働いていたこともあって、自分も登ることができました。裾野をたたえた雄大な姿はどこでも見ることができますが、ぱっくりと割れてしまっている火口は頂上からでないと見ることができません。天気もよくて気持ちのよい登山でした。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。富士山で働いたついでに、登山もやりました。


◆登山

この夏は富士山で働いてました。7月10日から働き続けて、8月9日にようやく休みを取れたので、朝4時に起きて富士山を目指しました。疲れていたのですが、働きたくもなかったので富士山に登るしかありません。朝の4時30分に頂上へ向けて歩き出します。富士山有料道路である富士スバルライン終点の五合目(標高2305M)からのスタートです。山梨県側になります。

この富士スバルライン終点の五合目まではバスで来ることができます。麓の富士河口湖町からだけでなく、都心の新宿からも富士急のバスが出ていて驚きました。この「吉田口」から登るルートは山小屋も多く、登山者にも一番人気となっています。他にも富士登山には静岡県の「富士宮口」、「御殿場口」、山梨県の「須走口」から登るルートもあります。

働いていた富士スバルライン終点からみた夜明け前の富士山。


五合目から六合目までは歩きやすい平坦な道です。


吉田口とスバルライン駐車場との分岐点。富士山の麓から登山を始めたい方は吉田口から登る必要があります。


落石や土砂崩れを避けるためのトンネルをくぐって進みます。


六合目(標高2390m)にある安全指導センター。


分岐の標識。


六合目から見上げた登山道はアクションゲームのステージみたいな賑わい。


5時に御来光がやってきました。


しっかり整備とされて階段にもなっている登山道。


七合目(標高2700m)の「花小屋」から連なるように山小屋が続きます。


九十九の登山道は崩れないように護られていました。


山小屋「鎌岩館」


七合目を過ぎると登りにくい岩場が出てきますので、足元に気をつけましょう。


振り返ると絶景が広がっています。


団体のツアー客と遭遇。この時間はそうでもなかったですが、頂上で御来光を迎えようとすると、幾つものツアー客と重なって登山道が渋滞するみたいです。


ザックパックをおいて少し休憩。


緑の姿なんてない山頂近くの斜面。


一定の傾斜を保って下界まで続いています。


岩場を過ぎると軽石地帯に。


本八合目(標高3400m)の気温は8度。


本八合目の辺り。


頂上まではあと少し。


8月も過ぎているというのに雪が残っていました。


ぼろぼろに崩れ落ちそうな脆い岩肌。


九合目(標高3600m)


そして狛犬が護る鳥居をくぐると、


富士山頂に着きました。4時半から登り始めて4時間での登頂です。


吉田口側の山頂での記念写真。


山頂からは白い雲海が広がっていて、どこまでも泳いでいけそうでした。


富士山の裾に広がる樹海。


盆地に広がる山梨の街。


雲の向こうに頭を出しているどっかの名峰。


頭上には雲ひとつない澄み切った空。


◆お鉢巡り

無事に富士山頂上についたのですが、ここに最高地点ではありません。火口を歩いて標高3776mの剣ヶ峰まで歩かないといけません。この火口を一周するのを「お鉢巡り」と呼んでいます。「お鉢巡り」で生々しい火口の姿をみることで、火山でもある富士山を実感しました。「お鉢巡り」では強い風が吹いていたので、ジャケットを羽織らないといけませんでした。登る際には汗もかくので薄着でも大丈夫でしたが、山頂で風が吹くと一気に冷え込みます。

「お鉢巡り」の看板。


火口を一周しました。


多少のアップダウンはありますが、五合目からの登りに比べると易しい道のりです。


火口にも残る大量の雪。


ちょっとした丘を上ったり下りたり。


中央が凹んでいる富士山火口。


頂上からしか見られない富士山の姿。ここには火山である富士山の怖さがみえます。


日本一高い地点は富士山特別地域気象観測所の傍でした。


大人の秘密基地に見えなくもない気象観測所。


ここに標高3776mの剣ヶ峰の碑がありました。


時計の高度表示。調整してないので誤差は勘弁してください。


日本一高いところから見る景色。


こちらは富士宮口の山頂。


ここは富士山本宮浅間大社の奥宮があります。


そして郵便局も。


富士宮口の登山標識。


吉田口の山梨県ではなくて、富士宮口の静岡県から上ってくる人たち。少し不思議。


富士宮口山頂からみた火口の様子。


火口も見る場所によって表情を変えます。


右は雲海、左は火口。


崩れ落ちてほしくない山頂の急な斜面。


「お鉢巡り」を完了して吉田口の山頂に戻ります。アンデス高地の集落のような雰囲気でした。


頂上の売店。


富士山頂の岩でできた塀。


手にとってみても、すかすかなので重くありません。


職場で仕込んだおにぎりとパイン缶詰で昼飯。


気圧が低いためお菓子の袋がパンパンでした。


◆下山

吉田口の登山道と下山道は別々になっています。


下山道はブルドーザーが荷揚げに使う道です。


滑るように下っていきました。


下っても下ってもきりがない九十九道。


この下山道にも分岐点があります。間違って「須走口」に向かわないように気をつけましょう。


下山道にある公衆トイレ。


下りきったら、もう一息歩かないといけません。


そして富士スバルライン終点の駐車場まで戻ってきました。下山は2時間かかりました。


登山道も整備されていて、登山者も山小屋も多くて易しい登山でした。

ただ登山であることには構いません。山頂では防寒着は必要ですよ。雨が降ったら時の雨具は大丈夫ですか。夜中ならライトを持ってきてください。働いているときには軽装で登っていく人に心配しましたが、何か起きればまずは自己責任ですのでしっかりと準備をして臨んでください。

そうしたら富士山をきっと満喫できるでしょう。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
)

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in 取材, Posted by logc_nt

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