世界の色々な宗教をミックスしてできたベトナムのカオダイ教総本山に行ってきた

ベトナムに儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教などの教えがミックスされて出来たという新興宗教カオダイ教があるというので、急いで総本山まで行ってきました。

皆さんこんにちは。世界新聞社の松崎敦史です。世界一周中のわたくし、現在ベトナムのホイアンにいます。僕の旅も残すところ1ヵ月を切りました。このあとベトナムを縦断してラオスを周った後、最終目的地バンコクへ向かいます。

ピンクが現在地

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カオダイ教の総本山があるタイニンへはホーチミンからたくさんツアーが出ているので、今回、そのひとつに参加しました。

タイニンはこの辺り。ホーチミンから約100kmの地点にあります。

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カオダイ教とは1919年、ゴ・ミン・チェン（呉明釗）によって創設された、五教（儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教）の教えを土台にしたベトナムの新興宗教である。信徒数は約100万から300万と言われ、タイニン省の人口の7割あるいは3分の2がカオダイ教の信者だと言われる。教義では、キリスト教的な要素、特に聖職者の階級制度を採用していると言われるなどカトリックの側面が見られる一方で、古来からの精霊崇拝の要素も見られる。孔子、老子、釈迦、観音菩薩、キリスト、ムハンマド、さらには李白、西遊記に登場する太上老君、ソクラテス、トルストイ、ヴィクトル・ユーゴーなどを聖人や使徒と仰ぐ。（Wikipediaより引用）

ホーチミンからバスで約3時間、カオダイ教の総本山に到着

門には漢字表記も

敷地内に入るとまず目に入るのが、

中央礼拝堂です。ここでは1日4回の集団礼拝が行われています。

派手な装飾や、独特のカラーリングで異様な存在感を放っています

外観にはカオダイ教が聖人や使徒と仰ぐ様々な神様や偉人の姿を見ることができます

中央に掲げられたこの目玉こそご本尊である「天眼」

窓の装飾にも

正面入口

信者がくつろいでいます

敷地内はとにかくだだっ広い。ここで生活している信者もたくさんいるとのことです。

中央礼拝堂の正面にそびえる塔

基本的に信者は、

白いアオザイをまとっています。

色のついた服を着ているのが僧です。赤が儒教、青が道教、黄色が仏教の僧を表しています。

礼拝堂に入る前に靴を脱ぎます

入ります

入口近くまで信者が溢れています。昼の礼拝を待っているようです。

ユーゴーが「愛と正義」と署名している絵が飾られていました

礼拝堂の中。

派手な装飾と、どぎつい色彩が視覚を刺激します

天井には空が描かれています

柱に取り付けられたらせん階段

信者がお祈りしています。表情から信仰の深さが窺えます

この先にご本尊がある祭壇があるのですが、ライン状の模様より中に入ると注意されます

ご本尊に向います

祭壇

中央に鎮座するのがご本尊である天眼です。「宇宙の原理」「宇宙の至上神」を象徴しています。

見られてるような錯覚を覚えます

裏に回ると、ご本山自体はかなり年季が入っていることが分かります

祭壇上部には聖人・使徒達の姿が

日本のお寺でも見たことがあるような……。

僧侶が灯を入れます。そろそろ昼の礼拝が始まるようです。

2階へ上がります

ベランダから外を見ると続々信者が集結中

2階に上がると、ここにも信者がびっしり。この先に観覧スペースがあります。

観覧スペース

手前で待機する信者

礼拝の準備を始める男性

突然、一斉になだれこんできました

途中から何故か整列して入場

それぞれ定位置があるようです

整列完了

着席

圧巻です

カオダイ教の集団礼拝の様子 - YouTube


僧は一般信者より祭壇に近い場所へ座ります

それよりさらに前に座る2人は高僧と呼ばれる人達だそうです

2階の観覧スペースの手前にある場所で演奏が始まり、礼拝開始

二胡をはじめとする楽器により奏でられた音楽にのせてお経が響きます

鐘が鳴ると、頭を深く下げます

ひたすらこれを約1時間半繰り返すそうです

カオダイ教はその成り立ちや、ユニークな教義が注目されがちですが、印象に残ったのは信仰深い信者の姿でした。

(文・写真：世界新聞社/松崎敦史http://sekaishinbun.blog89.fc2.com/）