Megauploadにアップされたファイルへのアクセスを条件付きで認める方針へ
By Ed Yourdon
違法ファイルの温床になっているとして2012年1月、オンラインストレージサービス「Megaupload」はFBIによって閉鎖されました。しかし、家族間や友人間で写真のやりとりをするなど合法的に使用していたユーザーもファイルにアクセスできなくなり、相次いでいました。これに対して、捜査当局とMPAA(全米映画協会)はファイル復活に反対してきましたが、その方針を変えたことが明らかになりました。
MPAA: Megaupload Users Can Have Their Files Back, But… | TorrentFreak
アメリカの映画産業としては、オンラインストレージサービスには違法ファイルがアップロードされており、産業に損害を与えているという見解ですが、今回、MPAAの弁護士は「著作権侵害ファイルへのアクセスを遮ることができるのであれば、ユーザーがファイルへアクセスしてもいいのではないか」と、これまでの絶対反対から語気を緩めました。
Megaupload閉鎖では多くのファイルが失われ、正規(合法的に利用してきた)ユーザーからは「なぜ自分がアップロードしたファイルへアクセスできないのか」という声が上がっていました。Megaupload創設者のキム・ドットコムによれば、ユーザーの中には写真やビデオを家族と共有していた米軍兵士も1万5634名含まれていたそうです。
ビジネス用途で活用している人もおり、今年5月にはユーザーがファイル返却を求めて提訴していました。
MPAAは、この動きに対して「Megauploadの利用条件では、アップロードしたファイルに対して永続的にアクセスできるという保証はされていなかった。とはいえ、合法的な理由で利用していたユーザーに、MPAAの会員各社は同情している」とコメントを発表。そういったユーザーは、自分のアップロードしたファイルにアクセスできてもいいのではないかという見解を示しました。
しかし、映画会社としては著作権侵害ファイルへアクセスして欲しいわけではない、と釘も刺しています。「正規ユーザーがファイルにアクセスする際に、ユーザーがダウンロード、あるいはコピーするいかなるファイルも違法アップロードされたものではないと保証する手続を含むメカニズムが必要です」とMPAAの弁護士は語っています。
また、上記のようなメカニズムが実現したとして、法廷の指示に従わないようなMegauploadの被告たちが利用することはMPAAは望んでいない、とも付け足しました。
サイトが閉鎖されサーバーが差し押さえられてもどうやらファイル自体は消去されていないようで一安心ですが、ファイルを取り戻すのにはまだ時間が掛かりそうです。
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