レビュー

タフボディで重量約1.1キロ、8時間駆動の新型「レッツノート」実機レビュー


ウルトラブックより軽い約1.1キロのボディに標準電圧版「Core-i7」を搭載した「レッツノート CF-SX1(税込み29万3500円)」。マイナーチェンジを続けてきた同機がついに外装を一新し、SSDを搭載による高速起動や小型バッテリーでも8時間のロングバッテリーライフを実現するなど、モバイルマシンに求められる機能を徹底的に詰め込んだ現行のノートPC最強クラスのマシンとして発売されたので、実機を購入してその実力を確かめてみることにしました。

◆フォトレビュー

パッケージはこんな感じで、持ち手の付いたダンボール箱に入っています。


開封。


Core i7-2640M(2.8GHz)、メモリ8GB、225GBのSSDを備え、Windows 7 Professional(64bit)を搭載しています。


内容物は本体とバッテリー×2、アダプター×2、取り扱い説明書です。


上から見ると「レッツノート」シリーズでおなじみの凹凸のある天板であることがわかります。なお、パナソニックの実験によれば、この天板は100kgの力で圧迫しても破損しないように設計されているとのことなので、満員電車で通勤する際に周囲の人からカバンに入れたPCをグイグイ押されるような状況になっても安心。


ディスプレイの両端を凸型に、パームレストの両端を凹型にすることで両方のパーツがかみ合わさって液晶を衝撃から守る構造を採用。76センチの高さから落下させる実験を行なっても破損しないことが確認されています。


底面を見ると「CF-S10」では長方形で右側に寄せて配置してあったバッテリーがバータイプになって上部に取り付けられるように変更されていることがわかります。


バッテリーを取り外してみるとこんな感じ。


ディスプレイを開くと、PCを最初に起動してセットアップする際はACアダプターに接続するようと書かれた紙が入っていました。これは、バッテリーのみの駆動だと設定中に電源が落ちてしまいOSに不具合が生じる可能性があるためなので注意が必要です。


正面です。1600×900ドットの12.1型のノングレア液晶を備え、屋外での使用時などに気になる外光の映り込みを抑えています。


1280×720ピクセルのHD画質でビデオ通話などができるウェブカメラとマイクを搭載。


以下のようにディスプレイを180度開くことが可能。実際にどのようなシチュエーションで使用すると便利なのかはパナソニックに問い合わせてみても不明とのことでした。


本体サイズは横295ミリ×縦216.2ミリで、女性が小脇に抱えてもラクラク持ち歩きできる大きさ。また、天板やパームレストは旧モデルよりも少しだけザラザラとした質感になっており滑りにくくなっているので、安定してホールドすることができます。


キーボードを上から見るとこんな感じ。「CF-S10」などで採用されていた全面防滴ではありません。


「CF-S10」(写真左)と比べると縦幅がやや狭くなっているのがわかります。


キーの左上と右下に丸みをつけた「リーフ型キーボード」を採用することで、ホームポジションから指を動かす際の引っかかりを少なくし誤入力を低減できるとのこと。


キーピッチは約19ミリと余裕があり、実際に使用してみたところ剛性も高く、静音性にも優れるので快適に打鍵できました。


マウスカーソルの操作は円形の「ホイールパッド」で行ないます。パッドの縁をなぞるとスクロールができるのでウェブサイトなどを閲覧する際に便利。


「ミニACアダプター」は重量約131グラム。電源オフか休止状態でしかバッテリを充電できず、普通にPCを使っている状態では充電ができないので注意が必要です。


ほぼ手のひらの上に収まるサイズです。


「標準ACアダプター」は重量約251グラム。こちらは一般的なACアダプターと同様に、PCを使用しながらバッテリを充電可能。


サイズはミニより2回りくらい大きくなっています。


「軽量バッテリーパック(S)」と本体を合わせた重量は約1095グラム。公証バッテリー駆動時間は8時間です。標準電圧版のCPUを搭載しつつ、ディスプレイサイズが一回り小さい「MacBook Air」の1080グラムとほぼ同じ重量を実現してるのには驚き。


「標準バッテリーパック(L)」と合わせても約1296グラム。こちらを使用した場合の公証バッテリー駆動時間は16時間です。


「軽量バッテリーパック(S)」と「ミニACアダプター」の組み合わせは約1227グラム。


「標準バッテリーパック(L)」と「標準ACアダプター」との組み合わせでも約1547グラムと難なく持ち歩きできる重量です。


正面からみるとこんな感じ。左から電源スイッチ、無線LANスイッチ、イヤホン端子、マイク端子、DVDドライブの開閉スイッチです。


パームレストの下にあるDVDドライブを開くとこうなっています。


後ろにはバッテリーが付いているだけ。


このうち、D-sub寄りについているUSB3.0端子は1.5Aで電流を出力できるので、スマートフォンなどをAC電源と同等の時間で充電することが可能です。


右側面にはLANコネクター、USB2.0、SDXCカードスロット、電源端子があります。「CF-S10」などとは電源端子とLANコネクターの配置が左右逆になっているので旧モデルから乗り換える人はちょっと戸惑うかもしれません。


本体最厚部は31.5ミリで「CF-S10(写真左)」の38.7ミリより7.2ミリ薄型になっています。


◆使用レビュー

初期状態のデスクトップはこんな感じ。なお、写真ではディスプレイの枠付近がやや暗く写っていますが、実際に使用する際にはやや上から見下ろすようにすれば全体が明るく見えるので問題ありません。


「Performance Test 7」を使って計測した結果は以下の通り。スコアは1253です。


ベンチマークソフトで高負荷状態を10分ほど維持した後でもパームレスト部分の温度は約27度。人間の体温である36度以上にはなっていないので快適に使用できます。


Windows 7(64bit)、Core i7 2620M(2.7GHz)、メモリー16GB、HDD 600GBを搭載した「CF-S10」と比較した結果は以下の通り。ストレージの性能を表す「Disk Mark」の項目で大差がついておりSSDを搭載のアドバンテージが発揮されていることがわかります。


実際にHDD搭載の前モデル「CF-S10」(画面左)と起動速度を比較してみた動画は以下です。

「レッツノート CF-SX1」の起動速度を「CF-S10」と比較してみた - YouTube


CPUパワーのある長時間駆動のモバイルノートを購入予定の人はチェックしてみてください。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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