映像ファイルをPlayStation Vita向けに変換する方法やコツなど設定まとめ

12月17日にPlayStation Vitaが発売されたので、さっそくtorneとの連携機能を生かして快適な通勤ライフを送っているわけですが、あまりに快適すぎて録画した番組を次々と見てしまうため、とうとう手元に見る番組がなくなってしまいました。

PS Vitaでは録画した番組以外に、自分でエンコードしたような映像でもちゃんと再生できるので、手元にあった映像をVitaに片っ端から放り込んで見てみるか……と思ったのですが、すべての映像がそのまま見られるわけではなく、ちょっとした設定やらコツやらが必要となってきたので、メモがわりに記事化してみました。

まず、Vitaの搭載しているスクリーンのサイズは5インチの有機ELディスプレイです。本体解像度は960x544ですが、torneから高解像度で書き出した場合の解像度は720x480となっています。

実際にいろいろなサイズで試したところ、HD 720p(1280x720)サイズであれば再生可能でした。また、対応コーデックはMPEG-4 Simple Profile (AAC)、H.264/MPEG-4 AVC High/Main/Baseline Profile (AAC)なので、720pのmp4に変換すればOKということです。

すでに解像度が1280x720以下のmp4ファイルであればそのままコピーすればOKなわけですが、そういうファイルばかりでもありません。たとえば先日掲載した「鷹の爪団の吉田くんが島根県の非公式スローガンを勝手に発表」という動画のオリジナル解像度は1440x810、わずかに大きいためVitaでは再生ができません。「どうするんじゃね吉田くん！」ということで、さっそくビデオをコンバートしてVitaで再生できるようにしていきます。

使用するのは無料で使える映像変換ソフト「Freemake Video Converter」。

まずはソフトをダウンロードして……

インストーラーを起動。日本語が利用できるので簡単です。

チェックを外して「次へ」をクリック。

Advancedを選び、チェックを外して「次へ」をクリック。

チェックを外して「次へ」をクリック。

「次へ」をクリック

チェックが入っているのを確認して「完了」をクリック

これでFreemake Video Converterが起動します。「ビデオ」をクリックして、変換したいファイルを選びます。

ファイルが追加されたら、下のメニューのうち「MP4」をクリック。

プロファイルは「HD 720p」を選び、その下のカスタマイズアイコンをクリック。

名前をわかりやすく「PS Vita」にして、フレームサイズが「1280x720」であることを確認して「OK」をクリック。

「変換」をクリック

これでファイルの変換が始まります

もとは30秒のファイルでしたが、実時間の2倍である1分で変換が完了（使用したノートPCのCPUはIntel Core2 Duo CPU P8800の2.66GHz）。これでPS Vitaで再生可能な形式になりました。

少しでも高速に変換したい、あるいはファイルサイズを圧縮したいという人は有料ソフトですがTMPGEnc Video Mastering Works 5を使うという手もあります。こちらのソフトの場合、PSVita用の動画をエンコードするための設定ファイルを公開している人がいるので、それを使えばOK。解像度は960x544です。

実際に変換中……。

変換が完了。上からオリジナルの動画ファイル(MOV形式)、Freemake Video Converterで変換した1280x720のMP4ファイル、Freemake Video Converterで変換した960x544のMP4ファイル、TMPGEnc Video Mastering Works 5で変換した960x544のファイルです。

実際にこのフォルダをVitaと同期させてみるとこうなります。MOV形式のファイルには対応していないため一覧に表示されず、MP4形式のファイル3つだけが見えている状態。コピー可能なファイルであればこのようにチェック可能です。

Vitaで再生も確認できました。

ちなみに「ファイルのエンコードはしたくない、早く終わらせたい……」という人のために、再エンコードなしでPSVitaに動画を転送する方法というのもあります。これは解像度を変えることなくMP4のファイルヘッダーにあるレベルを書き換えることでVitaでも再生可能なファイルに変換するもの。ただし、さすがにフルHDなど、解像度が大きすぎるファイルの場合はこの手段では再生できる形式にはならないので、ちゃんとしたファイル変換が必要です。