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「仮想牧師」をプログラミングして結婚式を挙げるカップル


教会で結婚式を挙げる時、多くの場合は牧師や神父の前で誓いを立てるものですが、コンピューターを使って「仮想牧師」をプログラミングし、式を進行したカップルが存在します。

Will they be hitched without a glitch?

Miguel Hansonさん(33)とDiana Wesleyさん(30)は、結婚式における誓いの儀式を、30インチのモニターの前で執り行いました。画面の左半分に表示されている、青い瞳で、メガネをかけている四角い顔のアイコンが「仮想牧師」。右半分には「仮想牧師」のセリフが文字で表示され、それと同時に音声でも同内容が再生されます。


この夫婦は当初友人に牧師役をお願いしようとしていたのですが、相手の都合がつかなかったため、Houston webの開発者であり、ITコンサルタントでもある新郎のHansonさんが一念発起し、「牧師ソフトウェア」をプログラミングし、それを利用して式を挙げることにしたそうです。

「仮想牧師」の前で愛を深め合うHansonさんとWesleyさん。


高校で手話を教えている新婦のWesleyさんは、夫が「仮想牧師」をプログラミングしたことについては「オタク独特の冗談」なのだと理解していて、友人や知人が彼らの結婚式に興味を持つように仕向ける工夫だと思っているようです。

この夫婦が知り合ったのは、オタクの人々を対象とした出会い系サイト「Sweet on Geeks」で、SF作品やファンタジーといった趣味で意気投合し、交際を始めるようになりました。

花嫁の付き添い役を務めるWesleyさんの友人は、ウエディングケーキのデコレーションにキャンディーでできた「Nerds(オタク)」という文字をあしらうなど、彼ららしい結婚の演出に余念がないようです。

挙式はHansonさんの両親が住む家の裏庭で行われる予定。Wesleyさんがこぢんまりとした式を希望したこともあり、ゲストは30人程度のささやかなお祝いとなりそうです。その式の席で、「仮想牧師」、愛称「Rev. Bit」は式の進行の他にちょっとしたジョークも交えて進行します。

式の前に行ったデモンストレーションでは、「もしここにいる方の中で、彼らに『結婚を考え直せ』であるとか、『結婚に異議を申し立てる』と言う方がいたとしても、彼らは聞く耳を持たないでしょうし、私もそれに応じることはできません。なぜなら、私はMiguel(新郎のHansonさん)にプログラミングされたので、彼のコマンドを実行しているだけなのですからね」というやや皮肉めいた内容のジョークを披露していました。

式の最中に表示されるテキストについては、HansonさんとWesleyさんが協力して考案したそうです。「仮想牧師」を使った式について、友人たちはすぐさま賛同したらしいのですが、やはり家族を説得するには少し時間がかかったのだとか。

式の進行に併せて「仮想牧師」の動作を操作するのはHansonさんの役目で、ワイヤレスマウスを使って行う予定。とはいえ、おおむね自動で動くということです。

Wesleyさんは「私たちは2人ともコンピューターが大好きなので、すでに(コンピューターと)結婚しているようなものですね」とコメントしています。この夫婦はコンピューターを使って出会ったカップルが、コンピューターの前で愛を誓い合うことについてはかなりポジティブにとらえ、式のイベントの一環として取り組んでいるようです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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