夜な夜な獲物を探すモスクワのスナイパー、標的は街中にいるネズミたち
ロシア・モスクワ在住のある男性は、普段は会社勤めしているものの、実はスナイパーとしての顔を持っています。
銃を持って夜の街に繰り出した男性の狙いはネズミで、彼は趣味と実益をかねてこの活動を7年間続け、実に7000匹もの獲物を仕留めたそうです。
モスクワのスナイパーの手際は以下から。Московский охотник-крысобой : НОВОСТИ В ФОТОГРАФИЯХ
Gennadiyさん(47歳)は射撃が趣味の会社員で、趣味と実益を兼ねてネズミ退治を自主的に7年間ずっと行っています。仕留めたネズミは通算7000匹ほどだとか。
ネズミは主に市場のゴミのあたりにいることが多いそうです。ネズミは元来注意深い動物のはずなのですが、この辺りにいるネズミは人間慣れしているのか、カメラで撮影できる距離まで近づいているにもかかわらず、エサをあさっています。
彼はサイレンサーとレーザーポインターのついた、10万ルーブル(約29万円)のライフルを使ってネズミを退治します。しかし当然ながら銃を持ち歩いていると通報される恐れがあるため、通行人や車が通りがかると彼はさっと愛用の武器を相手の視界から隠します。ちなみに彼が名字を名乗らないのは、警察とやっかいごとになるのを避けるためだとか。
レーザーポインターで狙いを定めます。彼の腕はなかなかのもので、めったに弾を外すことはないとか。ネズミは人を襲ったり、下水管から民家に侵入したり、感染症を媒介するため、Gennadiyさんは射撃を趣味にする人がよく行う鳥類の狩りではなく、ネズミを標的に選んだのだとか。ちなみにネズミが媒介となる病気の中で最も有名なものに、かつてヨーロッパの人口の3割を死に至らしめ、「黒死病」として恐れられた
とはいえ、鳥類とは違って獲物をしとめてもその後の使い道がないのもまた事実。1度だけ、食肉工場のオーナーからネズミの死がいを買い取るという申し出があったそうですが、結局その約束は守られなかったそうです。
ネズミの駆除に終わりはありませんが、何匹も仕留めているうちに他のネズミは危険を察知して逃げていくので、退治には一定の効果が上がっているようです。
ネズミを仕留めているのは彼だけではなく、モスクワには「krysingistam」と称するネズミ退治集団がいるようで、ほかにもカラスを駆除する集団にも一定の支持者が存在するなど、スナイパーは秘密裏に人気を集める存在なのかもしれません。
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