ケンタッキーで射殺された吸血獣「チュパカブラ」と見られる謎の生き物
ケンタッキー州で射殺された毛のないイヌのような奇妙な生き物が、家畜の血を吸うと言われる未確認動物(UMA)の「チュパカブラ」ではないかと取りざたされています。
チュパカブラといえば、先日ミシガン大学の動物学者が「その正体は病気で毛の抜けたコヨーテである」と発表したばかりですが、今回のチュパカブラはどうなのでしょうか?
詳細は以下から。YouTube - Chupacabra Shot in Lebanon Junction, Kentucky
ケンタッキー州Lebanon JunctionのMark Cothern氏は、自宅の庭先で動く不審な生き物を見かけ、射殺したそうです。
その謎の生き物はひげなどの一部を除いて全身に毛がなく、皮膚は灰色がかっています。
丸みのある耳。
足は5本指で、ツメが長く伸びています。
「疥癬(かいせん)にかかったアライグマだって言う人もいるけど、皮膚はきれいで、疥癬のようには見えないわ」と発言する女性。ほかにも「クマのよう」「イヌのよう」「ワラビーに見える」といった証言もあります。
動物飼育員のSam Clites氏は、写真だけで動物の種を判断するのは困難だとしながらも、おそらくアライグマかイヌだろうと推測しています。「この地域に分布する動物で、何らかの病気によりこのような姿になっているのでしょう」と語っています。
チュパカブラは主に南米やメキシコ、プエルトリコなどでの目撃例が多く、アメリカではこれまでにテキサス州やオクラホマ州など、比較的南部で目撃されています。これはコヨーテの分布とおおむね一致し先日のミシガン大学のBarry O'Connor教授による「疥癬にかかったコヨーテ説」を裏付けるものですが、今回の「チュパカブラ」は「疥癬にかかったアライグマ」ということになるのでしょうか?
疥癬により毛の抜け落ちた動物が見つかるたびに「UMA」と騒がれるのであれば、もっと大量に広範囲にわたり目撃例があってもよい気もするのですが……。
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