取材

実物大ソファ型ケーキも振る舞われたIKEA新三郷2周年イベントレポート


2010年11月19日でIKEA新三郷はちょうどオープンから2周年を迎え、それを祝して盛大な記念イベントが行われました。その最大の目玉は、IKEAの売れ筋商品である「EKTORP/エークトルプ 2人がけソファ」の実物大ケーキを作り、先着500名に無料でプレゼントするという何とも大がかりなもの。上の写真はどう見てもただのソファにしか見えませんが、メレンゲやホイップクリームで飾られた正真正銘のケーキです。

何と合計4日間かけて作られた実物大ソファ型ケーキの最終仕上げの様子はストア内のレストランで一般公開され、職人の手つきを間近に見ることもできるということだったので、早朝からその作業の様子を密着取材してきました。


実物大ソファ型ケーキの全貌や、500人超が集まったケーキ配布の様子は以下から。IKEA | ホーム, キッチン, 家具, ワードローブ, 椅子, ソファ, ベッド, テーブル, IKEA, イケア

雲一つ無い晴天の早朝に「IKEA新三郷」へと到着。開店前のIKEA店内での作業から見せてもらいます。


これが今回作るソファ型ケーキのモデルになった「EKTORP/エークトルプ 2人がけソファ」です。


そして製作途中の「EKTORP/エークトルプ 2人がけソファ型実物大ケーキ」。ほぼ完成状態で、残るは座面部分のデコレーションのみとなっています。


斜め後ろからはこんな感じ。座面以外の部分である「骨組み」は発泡スチロールをカットしたものにメレンゲを塗って作っているそうです。すべてスポンジで作ると自重に耐えかねて崩れてしまうためだとか。


背面です。ケーキの大きさは幅179cm×奥行き88cm×高さ88cmと相当な大きさ。


骨組みのメレンゲとホイップクリームはすべて手作業でデコレーションし、合計2000回以上絞り袋からにゅっと絞り出したというから驚きです


実際にケーキとして食べられるのはこの座面の部分。材料は砂糖10kg、小麦粉1.5kg、卵150個、ホイップクリーム8kgと非常識なボリュームとなっています。


実物大ソファ型ケーキを作りあげたパティシエ・多田俊之さんいわく「本当は生クリームを使いたいんですが、製作から配布まではずっと室温に置いておくことになるので、傷まないようにホイップクリームを使っています」とのこと。


午前10時になりました。最終仕上げに入ります。大量のホイップクリームを準備中。


綺麗にクリームを塗っていきます。


YouTube - 実物大ソファ型ケーキの座面部分製作ムービー


イベントケーキの専門パティシエだけあってご覧の出来栄え。


左座面が着々と出来上がっていきます。


YouTube - 実物大ソファ型ケーキの座面部分をデコレーション


「左手は添えるだけ」がコツなのでしょうか。


背中に緊張感を感じます。このケーキ、製作日数は骨組みで1日、メレンゲをつかったデコレーションで2日、座面のケーキで1日、そして当日の最終仕上げと約4~5日かかっているとのこと。


左座面が完成。右側もケーキへと変わっていきます。


開店時刻の9時半になった途端、続々とお客さんが入って来ました。2周年記念イベント「詰め放題!重さでドン!」目当ての行列のようです。


「詰め放題!重さでドン!」は特定の重さを目指してバッグへとIKEAの商品を詰め、その重さに最も近い人が勝ちというゲーム。1位と2位はバッグに詰めた商品をすべて無料でお持ち帰りできるため、これだけの人がつめかけたようですね。


そうこうしている間にケーキ待ちの行列ができていました。


ケーキカットの瞬間を今か今かと待ちわびています。


大勢の人たちが見守る中、実物大ソファ型ケーキが完成しました。全体にすき間なくデコレーションがされていて圧倒されます。


そのクオリティーの高さに「座ってみたい」との声も上がっていました。


ケーキの完成を受けて、会場のボルテージが高まってくるのを感じます。


いよいよ「IKEA新三郷2周年お祝いセレモニー&ケーキカット」が始まりました。ストアマネジャーの泉川玲香さんが、2周年を迎えられたことについて感謝の気持ちを熱く語っていました。


パティシエの多田さんにもマイクが向けられ、今回の製作のために自宅用に「エークトルプ」を購入したというエピソードが語られました。


11月19日が誕生日のお客さんと泉川さんが、ケーキに入刀を行います。


こうしてセレモニーは終わり、お待ちかねのケーキ配布が始まります。本物のソファ「エークトルプ」と同じ構造になっていて、座面のケーキ部分を引き出すことができます。本物に近い構造になっていて、かつ配りやすいので一挙両得ですね。


慎重に運びます。


ソファの骨組み部分の中にあるとさほど大きく感じませんでしたが、テーブルに移動させるとその巨大さがよく分かります。


とてもおいしそうな断面に期待感が膨らみます。


取り分け開始です。


座面が取り払われた後の姿。


ケーキの配布に使われるお皿は当たりつきになっていて、「1年間、土日祝日もいつでもドリンクが無料になるスペシャルタンブラー」が当選者には贈られます。


「スペシャルタンブラー」は抽選だけではなく、200個限定999円で売っていました。


皿に盛られてみると、小ぶりながらもおいしそうなケーキです。


待望のケーキを手にした皆さんは足取りも軽やか。


実際に1切れもらって食べてみました。ホイップクリームとスポンジだけというシンプルな構造なので、味が予想と大きく外れることはなかったのですが、ホイップはあまりくどくなく、スポンジも卵の風味が豊かでしっとりとしていたのでどんどん食べ進められました。イチゴが入っていないことを除けば、昔ながらのショートケーキという感じです。


配布が始まったことを聞きつけたのか、お客さんはどんどん増えて、レストランをはみ出してストアの方まで伸びていました。この時点で500名を超えることが分かったので、一旦列への参加に規制をかけたほどだったそうです。


2周年記念の大盤振る舞いはケーキだけにとどまらず、ミートボールも2周年記念で222円と破格で提供されていました。定価は649円なので半額以下。


ミートボールを10個注文するとこんな感じのものがでてきます。じゃがいもが2個ついてくるなど、なかなかのボリューム。222円での提供は19日のみでしたが、22日を除く11月20(土)~23(火)の間、9:30~11:00の時間限定で半額になるとのことです。


19日が過ぎても、お得な企画はいくつか行われています。ミートボール半額と同じ日取りで、1日22袋限定でスウェーデンの食材がつまったハッピーバッグを2000円で販売しています。


さらに、同期間中にはIKEA新三郷で買い物をした人は、「いとしのわが家」という冊子を無料でもらうことができます。


無料配布とはいえあなどるなかれ。かなり分厚く、しっかりとした印刷でインテリアのお手本になりそうなスウェーデンの家の様子が載っています。


「500人に配布する実物大ソファ型ケーキ」というかなりインパクト重視の企画ながらも、きちんと食べられるものに仕上げていて、さすがはプロの仕事とうなりました。製作中は室温の中で少なくとも3時間程度は置いているのに、スポンジがぱさついていなかったのにはちょっと驚きました。

ケーキを一目拝み、そして一口食べるために、最終的には500人以上の人が列を成したということです。これからもIKEAがソファ型ケーキのように挑戦的なイベントを行い続けることを期待したいところです。

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in 取材,   試食,   動画, Posted by darkhorse_log

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